silentロケ地電車減便と高崎線特急を651系から汎用特急E257系に置き換えへ! JR東日本高崎支社ダイヤ改正(2023年3月18日)

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silentロケ地電車減便と高崎線特急を651系から汎用特急E257系に置き換えへ! JR東日本高崎支社ダイヤ改正(2023年3月18日)

JR東日本高崎支社は2022年12月16日、プレスリリースにて2023年3月18日にダイヤ改正を行うと公表した( 2023年3月ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

2023年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 特急車両置き換えで651系定期特急から引退か!

今回の2023年3月18日JR東日本高崎支社ダイヤ改正では、高崎線特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」で使用車両を変更する。

特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」には旧常磐線特急「スーパーひたち」で使用していた651系を転用していたが、車両の老朽化に伴い汎用特急型車両E257系に置き換えることとした。これにより7両から5両に減車する見込みだ。

これに伴い特急列車の名称変更を実施し、特急「草津」は特急「草津・四万」に変更するほか、特急「スワローあかぎ」を特急「あかぎ」に統合する。またこれに合わせ高崎線特急の自由席を廃止し、特急「スワローあかぎ」同様全車指定席とする。




また特急料金は、最長でも上野~高崎間の特急「あかぎ」では常磐線特急「ひたち」「ときわ」や中央線特急「あずさ」「かいじ」、東海道線特急「踊り子」「湘南」同様事前料金がB特急料金よりも割安な特急料金を適用する。一方で、長野原草津口まで乗り入れる特急「草津・四万」は現在のB特急料金を維持することとした。

なお平日運転の特急「スワローあかぎ」改め特急「あかぎ」は、1往復で運転区間の短縮を図る。高崎8時11分発特急「スワローあかぎ8号」上野行きは本庄8時25分発特急「あかぎ8号」上野行きに短縮するほか、上野18時00分発特急「スワローあかぎ1号」本庄行きは上野18時00分発特急「あかぎ1号」鴻巣行きに短縮する。

どうやらこの運転区間短縮で1運用削減しようとしているようだが、上野~鴻巣間は46.7kmしか離れておらず、これは中央線特急「はちおうじ」の東京~八王子間の47.4kmより短い。おかげさまで上野発「あかぎ1号」鴻巣行きは、本州で一番運転区間の短い特急列車となりそうだ




2. 両毛線減便でドラマsilentロケ地の列車削減へ

今回の2023年3月18日JR東日本高崎支社ダイヤ改正では、両毛線で減便を図る。

今回対象となるのは高崎線の両毛線前橋乗り入れ列車で、高崎線の終点高崎~前橋間で減便を図る。

救済として2往復は高崎~前橋間で列車を設定するが、東京・大宮方面とは高崎で乗り換えが必要となる。また救済のない列車はそのまま減便となる。

もっとも新幹線停車駅で群馬県一の人口を誇る高崎市から、高崎から県庁を移転させたとはいえ他は地方都市と遜色ない前橋市の間に昼間以降に10両編成(うち2両はグリーン車のため、運賃のみで利用できるのは8両)が必要かと言われると必ずしもそうではなく、あくまで列車本数確保のための高崎線の10両編成運転だったといえよう。このため、8両から6両に減車したり減便を行うのはやむを得ないだろう。

ただ、若干問題なのは今回減便する高崎~前橋間には、2022年10月~12月に放送したドラマ「silent」のロケ地である高崎問屋町駅が含まれているのである。このドラマsilentは人気がすさまじく、第1話で登場した環七通り下の小駅でバスすら通過する小田急電鉄世田谷代田駅がロケ地巡りファンでかなりにぎわっており、かえって地元住民が使いにくくなりつつある。このためドラマでも第8話以降ほかのロケ地の駅をあえてわかりやすいように作中で映している。これで映し出した駅が第9話に登場した(駅舎自体は以前から映っていたが第9話で駅名を明示)両毛線・上越線の高崎問屋町駅と最終話で登場した小田急電鉄東北沢駅である。これらを映すことで世田谷代田駅に集まるファンの分散を図ろうとしている。

そんな中今回の2023年3月18日JR東日本高崎支社ダイヤ改正では、ドラマsilentのロケ地の1つである高崎問屋町駅に停車する電車を減らすほか、それ以上に高崎問屋町駅へ向かう東京・大宮からの直通電車を減らすとしているのである。

もっともドラマでもなんでもブームとはいつかは去るものなので、3月まで高崎問屋町駅がロケ地巡りファンでにぎわっているとは限らないし減便も3か月後の話なのだが(ただ世田谷代田駅は聖地化しているためブームが収まるまで年単位でもちそう)、ちょっと減便のタイミングが悪いのではないかなとは思ってしまう。


3. 結び

今回の2023年3月18日JR東日本高崎支社ダイヤ改正では、高崎線特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」の使用車両を651系からE257系に置き換えるほか、両毛線高崎~前橋間で減便を図ることとなった。

今後JR東日本高崎支社でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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