弘南鉄道弘南線、大鰐線の現状を見つける。 | 新米鐵道旅!※こちらでの更新は終了しました

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今回は珍しく青森県の弘南鉄道の話題です。

日本最北端の電化民間私鉄として知られ、地元の方、鉄道ファンに親しまれています。

しかし、経営状態はとてもいいと言えるものでもありません。

今回は、弘南線、大鰐線の経営状態を見て、現状を見つけ、大鰐線の存続問題についても触れます。

このブログは、ウィキペディアを参考に作られています。

弘南線

弘前〜黒石を走る弘南線。

どちらかというと経営状況がいい路線です。

2016年は輸送密度2382です。

東北のローカル線の中ではかなりいい輸送密度となっています。 

左沢線(北山形〜寒河江)と同じくらいです。

しかし、1976年と比べて見ましょう。

1976年は6193となっており、半分以下になってしまっています。 

これは東北のローカル線の宿命ですよね。

これに耐えきれなくなった路線から脱落してゆく、耐久レースが始まっているのです。 

ですが、東北の中ではいいほうなんですよ。

ではなぜ経営が悪いと言われるのでしょうか。

それはもう一つの路線、大鰐線を見てから仰って頂きたい。

大鰐線

まずは1975年から見てみましょう。

1975年は4531です。

1970年代にしては少ない数値ですかね。

次は2019年です。

500。 

500、なるほど、500ね。

500!?

これはやばい。

JRでいうと花輪線の鹿角花輪〜大館ぐらいの低さです。

ただしJRだから維持できるのであって、地方私鉄ではかなりの痛手だと思われます。

弘南線の経営状態がいいから持っていけるのでしょうね。

大鰐線がいかにとんでもない状態かわかっていただけたでしょうか。

弘南鉄道も自治体も黙ってはいない!

勿論こうなりました。

2013年に弘南鉄道の会議で、2017年で大鰐線を廃止にする方針を発表しました。

しかし内部でなにかがあったのか、1ヶ月後には撤回されました。

ということで、2013年から廃線の意見はあったということですね。

そして2019年、電気鉄道の会社で一番経営が悪い路線になりました。

そしてコロナの影響を大きく受け、ますます人は減っていきました。

そして2021年2月、自治体がいよいよ動きます。 

弘南鉄道大鰐線が通る5市町村が、弘南線、大鰐線に約9億5000万円の多額の支援計画を立てました。

自治体は残したいようです。

弘南線は10年間、大鰐線は5年間、支援が行われることになりました。

それにしても、一番経営が悪い大鰐線はなぜ5年間と、弘南線より短いのでしょうか。

どうやら大鰐線は2023年度で収支が今のままでは廃線協議に入ることになったようです。

2019年とくらべて2000万円改善していれば、廃線は免れるようです。

大鰐線はなぜこうなってしまったのか 

明確な理由はわかりませんが、第一として上がりそうなのが、JRに敗北したことではないでしょうか。 

弘前〜大鰐は、途中の駅は違うにしても、行き着く先は一緒なんですよね。

そして大鰐線の中央弘前駅は弘前駅からそこそこ離れていて、あまり利便性が良くないです。

そうなるとやはり高規格、特急もあり、本数も多い奥羽本線には勝てないですよね。

大鰐線の収益をどうやって増やすか

弘前〜大鰐はJRに取られるのもしょうがないような気もします。

しかし、弘南鉄道も、かなり努力しています。 

今年の夏には、全区間どこまで乗っても100円という、赤字覚悟のイベントを開催し、お客さんがたくさん来ました。 

その他にも地元に密着した取り組みを行っていたり、なんとかして地元の方、観光客のご利用を増やそうという努力が感じられます。

筆者はこの答えを考えても思い浮かびませんでした。

まずは現地に足を運んでみないとわからないこともあります。ということで、今冬に青森に行く機会があるので、その際の旅程に組み込みました。

実際に乗車し、これについては語りたいと思います。 

答えが出るのは年明けになると思われます。

今回は弘南鉄道大鰐線の経営について解説しました。

皆さんも、ぜひ弘南鉄道に乗ってみては。