本八戸~盛間乗車券

「本八戸->盛」乗車券(JR・三陸鉄道連絡運輸)

本八戸から盛までの乗車券です。久慈までがJR東日本、久慈から盛までが三陸鉄道となります。途中の宮古~釜石間は旧JR山田線でしたが、東日本大震災の津波で大ダメージを受け、復旧時には三陸鉄道に譲渡されています。

ところでこのきっぷ、少々謎なところが。
このきっぷはJR線と三陸鉄道を通しで乗車できますが、通常有効期間はJR線と三陸鉄道を合算します。JR線は100km以下なので有効期間1日。三陸鉄道は距離にかかわらず1日なので、合計2日になるはずです。しかし有効3日になっています。
もしかすると、三陸鉄道の片道企画乗車券の「片道途中下車きっぷ」との連絡きっぷなのかもしれません。(額は一致します。)
まあ損するわけではないので、あまり深く考えないようにしましょう。

なお、このJRとの連絡乗車券は、主に東北地方の一ノ関、盛岡、八戸あたりから釜石、宮古、久慈経由で発売されます。盛経由の連絡乗車券はありません。

海を見ながら

八戸線はJR東日本では比較的遅くまでキハ48型気動車を使用してたり、タブレット閉塞だったりしてましたが、流石に更新され2018年には新型のキハE130型気動車に変わりました。
キハE130型になってからの八戸線は初乗車です。

階上駅に停車中のキハ130気動車
階上駅で交換列車待ちのキハE130型気動車です。3ドアセミクロスシートですが、クロスシートは海側が4人掛けボックス、山側が2人掛けボックスとなっています。

流石に登場したてとあって車内は新車の香りが。また走りも軽快になっているようです。
ただ、JR東日本の普通列車の特徴のカーテンを省略した濃い色のガラス窓は海の色も変えてしまいました。

キハ130からの車窓
八戸線は比較的海が見える区間が多いです。ただ、ガラスの影響か写真に撮るとみどりかかって見えます。

朝日を受けて海沿いを走ります。綺麗に晴れ渡ったのですが、写真を撮るとなんか緑がかった色に。あれ?こんなに影響あったっけ?
カーテン省略の影響か、なんか思った景色と違う気がします。
特急とかではカーテンがあるので、窓に濃い色がつくことはないですが、JR東日本の普通列車(およびH100型以降のJR北海道の普通列車)の場合、車窓をスナップするときはちょっと考えないといけない気がします。

海沿いを走りますが、久慈に近づくにつれて山越え区間に入り、侍浜駅でサミットに。ここから軽やかに下って久慈駅に到着しました。

リアス線全線直通列車

三陸鉄道全通後、久慈~盛間を直通する普通列車が設定されました。
今回乗車したのもそんな直通列車のうちの1本で、約4時間半かけて運行されます。

久慈駅で発車を待つ列車。
久慈駅で発車を待つ盛行き。観光客が大挙して押し寄せてきていました。

車両は1両編成。三陸鉄道で主力の36-700型気動車です。立ち客が出るほどの盛況で盛駅を発車しました。
ほとんどが観光客で宮古まで車内はほとんど動きがありません。
まだまだ「あまちゃん」人気が残っており、なおかつ全線開通してあまり日がたっていないため、三陸鉄道は一種のフィーバー状態になっていました。

三陸鉄道沿線に入ると、トンネルが多くなりますが、一部はこんな海が見える区間も。

三陸鉄道からみた太平洋
三陸鉄道は路線名の「リアス線」の名前のとおり、リアス式海岸の付け根部分をトンネルを多用して貫くため、海が見える区間は少ないですが、それでも見える区間はあります。

ただ、海が見えるということは津波が押し寄せるということで、三陸鉄道ではほとんどが高架のため、線路自体が直接流された場所は少なかったものの、駅舎や路床が流された区間もありました。

宮古でまとまった乗り降りがあり、旧山田線区間に入ります。
こちらは線路が旧規格のため、乗り心地が落ち、スピードも落ちます。
代わりにトンネルが少なくなりましたが、やっぱりリアス式海岸のため海が見えるのはごくわずか。
いつも気になる吉里吉里駅を過ぎ、真新しいラグビー場がある鵜住居駅を過ぎると、しばらくして釜石駅に到着です。

釜石を過ぎても満席状態は変わらず。またもトンネル区間が多くなりました。
しかし、津波から5年以上たっているにもかかわらず、まだまだ復興途上であることが沿線の景色を見て感じられました。

 

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