赤字で苦しむJR北海道。

 廃止したい路線でいつも名前があがる宗谷本線。特に名寄~稚内は真っ先に廃止したいという。

 

 たしかに人口の多い都市はありません。

 長い距離にポツンポツンというマチ。人口密度は低い。

 

 でも、観光客を含めて、移動する人は少なからずいます。

 稚内市で車を購入した場合、陸運支局は旭川。稚内市民のマイカーは旭川ナンバー。

 納車の際、旭川でナンバーを受け取り稚内まで陸送ですが、トラックなど大型車は営業マンが乗って行き帰路はJRということがあります。

 

 稚内まで汽車が行くから宗谷本線。名寄で終われば「宗谷」と呼べません。

 新十津川~石狩沼田が廃止されても札沼線と呼んでいたから、名寄まででも宗谷本線という名称は続くんでしょう。

 でも、やっぱり宗谷本線は今のまま残って欲しい。

 

 札幌を基点に稚内に行くにはいくつか方法があります。

まず1つ空路。

 新千歳から1日2往復。1時間程度の所要時間。2万5千円程度の運賃ですが、観光などでは事前予約でもっと安く乗れることでしょう。その辺は詳しくないけど、時間の比較でいうと、JRが挑んでも勝ち目はないでしょう。

 

もう1つがバス。

 1日6往復。特急「宗谷」が1往復。旭川で乗り継ぐ「サロベツ」が2往復。札幌~稚内でいうと利便性でバスに軍配があがるかも。

 バスは海岸線を走ります。通称オロロンラインと呼ばれる天気のいい日は絶景の道を5時間50分で結んでいます。

 片道6200円往復11300円。

 

空路があるだけ札幌と稚内は距離がある。ザックリした言い方ですけど。

 

 札幌~稚内を直通する特急「宗谷」は、札幌730発・稚内1240着。稚内1744発・札幌2257着。

 5時間チョイ。バスより早い。でも空席がズラ~!

 料金は特急指定席往復きっぷ(Rきっぷ)13310円。(6日間有効)

 大きな差はないけど、旅客の奪還を狙うならバスしかない。

 

 Rきっぷ13310円ってスゴイ出血大サービスです。

 通常片道指定席利用で11000円程度のJR特急が往復指定席利用で13000余円で乗れるんです。

 札幌発早朝、札幌着深夜というダイヤに難ありですが、ドケチ企業JR北海道は、特急往復割引きっぷはお得感タップリのものが多いんです。

 

  ~ここから妄想~

 現在旭川~稚内を結ぶ特急「サロベツ」も上手く活用して1日3往復あるというイメージで。

 

 赤字を膨らませて特急である必要がある?

 もっと安く走らせるために急行に格下げしてもいいんじゃないかな?

 

 でも急行車両を新造する金はないJR北海道。

 だったら今のままの車両でいいじゃん。

 キハ40で快速とか内地では急行として使用していたこともあるんだから、気動車特急車両を急行として使うのも文句ないでしょう。

 

 かつて日高本線が様似まで走っていた時代、ゴールデンウイークに満開になる静内の二十間道路の桜見物客の為に期間限定で「優駿浪漫号」をリゾート列車で通常ダイヤ枠に走らせたJR北海道です。

 普通列車しかない日高本線にリゾート列車が走り、いつものキハと違う列車に喜んだいつもの利用者が、先頭車両しかドアが開かないのを忘れて、降りたい駅で降りれなかったこともある伝説の「優駿浪漫号」。

 

 車両はあるものを有効利用するのが一番いい。

 だから、宗谷本線を走る急行は新造車両より、現在の特急車両を活用します。

 

 そして、運賃7920円急行料金1320円。通常料金で1万切。

 高い料金で空席作るより、安くても座席を埋める妄想です。

 ここまで元値を抑えれば、往復11000円のバスに対抗できる割引価格は堂々と出せるし、もっと安くできそうです。

 

 まずは特急廃止で急行復活が、宗谷本線復活の第一歩。

 

 この妄想はスゴイでしょ(笑)