TOMIXの旧型国電72・73形シリーズのリニューアル製品第3弾となる南武線セットと鶴見線セットは、当初の11月発売予定から延期されていましたが、12月16日に発売されました。私は、南武線セットを通販で予約購入しており、本日17日の午前中に配達されてきました。

 

TOMIX製の「国鉄 72・73形通勤電車(南武線)セット」(品番98489)です。

 

4両編成のセットです。

 

内部のカバーシートは、南武線セット(品番98489)と鶴見線セット(品番98490)とに共用できるものになっており、今迄には見られなかった方式だと思います。内装ウレタンは10両分収容可能となっていますので、両セットを購入した方が、1箱にまとめて収容する際には都合が良い方式かも知れません。

 

車両は上から、川崎方の①クハ79-920番台(全金属車),②モハ72-500番台(アコモ改善車・M車),③サハ78(三段窓),④クモハ73-600番台(アコモ改善車)の立川方です。

 

4両を同じ順番に、左側から並べてみました。今迄に製品化されていなかったアコモ改善車のモハ72-500番台(左から2番目)とクモハ73-600番台(右端)とが初登場です。

 

それでは、各車両を順番に見ていきます。

川崎方先頭車の①クハ79-920番台(全金属車)で、前回の中央線の基本セット(全金車編成)と同じ製品です。

 

①クハ79-920番台(全金属車)の前面・連結面・両側面です。

 

 

②モハ72-500番台(アコモ改善車・M車)で、モハ72-920番台のようにも見えますが、側窓の上下にシル・ヘッダーが残り、プレスドアであること、側板上部が張り上げ構造ではなく雨樋の存在が、その違いを見せています。

 

初登場の②モハ72-500番台(アコモ改善車・M車)の両妻面・両側面です。この車両には、フライホイール付きのM-13モーターが搭載されています。

 

 

③サハ78(三段窓)で、前回の中央線の増結セットと同じ製品に見えますが、ドア窓のHゴムが灰色となり強調されています。

 

③サハ78(三段窓)の両妻面・両側面です。

 

 

立川方先頭車の④クモハ73-600番台(アコモ改善車)で、新旧の鶴見線セットのクモハ73(近代化改造車)とよく似ていますが、パンタグラフが後位側に搭載され、側窓の上下にシル・ヘッダーが残り、プレスドアであることが、その違いを見せています。

 

初登場の④クモハ73-600番台(アコモ改善車)の前面・連結面・両側面です。従来のモハ72-500番台を先頭車化すると共にアコモ改善を図った車両ですので、②モハ72-500番台(アコモ改善車)とは類似点が多数見られます。

 

 

更に各車の室内も確認してみました。

①クハ79-920番台(全金属車)で、前回の中央線の基本セット(全金車編成)と同じ製品です。運転台仕切りを兼ねた薄緑色のライトケースがボディ側に搭載され、座席パーツも明灰色です。

 

②モハ72-500番台(アコモ改善車・M車)で、前回の中央線の基本セット(全金車編成)と同じ動力ユニットが使用されています。

 

③サハ78(三段窓)で、前回の中央線の増結セットと同様に薄茶色(木製床を表現か)の座席パーツが使用されています。

 

④クモハ73-600番台(アコモ改善車)で、クハ79-920番台(全金属車)と同じ構成です。

 

 

今回の製品で初登場となったアコモ改善車のモハ72-500番台とクモハ73-600番台の台車には、DT17が新調されています。

左側がモハ72-500番台の動力台車、右側がクモハ73-600番台のT車用のDT17です。

 

 

最後は、付属品です。

付属パーツは、ATS車上子と台車排障器(左上の黒色パーツ),前面方向板(左下の茶色パーツ),前面方向幕と運行番号(右側の透明パーツ)です。前面行先は方向板と方向幕で共通の「川崎・立川・登戸・稲田長沼」が、運行番号は「01・05・27・33」が表記されています。なお、透明パーツの前面方向幕と運行番号は、クハ79-300番台(鶴見線セット),クハ79-920番台,クモハ73-600番台の各車でそれぞれ外形・寸法が異なるので、前面方向幕は2種類・運行番号は3種類のサイズが準備されています。

 

付属のインレタには、①車番・②ATS標記・③乗務員室表示・④所属標記・⑤シルバーシート(2種類)が印刷されています。入線整備の折に内訳を記述します。

 

 

南武線セットは、1960年代~1978年にかけて活躍した姿を再現した製品で、当時の南武線では6両編成で運行されていたようです。今回の4両編成のクモハ73-600番台側(立川方)に、クモハ73+クハ79の2両編成を連結するため、今回同時発売の鶴見線セットの車両を充当するプランが示されています。私は、多数所有している旧製品の72・73形から適宜選んで連結することにしており、今回の鶴見線セットは購入していません。

 

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