今回はノースレインボーエクスプレス(NRE)のメモリアル運転乗車記ダイジェスト版の第2弾です。なかなか執筆が進まなくて申し訳ありません。スマホからの投稿でエラーばかり発生し、写真の掲載(コレがめっちゃ手間掛かる😖)がなかなかうまくいかなかった事もあってすっかり遅くなってしまいました。外出や旅行先からの投稿ができないのはかなりのストレスであり、他の記事も含めて拙ブログの更新が進まない理由の1つであります。何卒ご了承ください。
本来ならば、11月26・27両日の『特急ニセコ』も一気にまとめて紹介しようと記事を作成していたのですが、内容が膨大になり過ぎてエラーを起こしてしまい投稿できませんでした。従って今回は『流氷特急オホーツクの風』のみの紹介とさせて頂きます。
 
 
第3弾・流氷特急オホーツクの風(11月19・20日)
 
長らく石北本線の冬の風物詩ともいえた『流氷特急オホーツクの風』(流氷オホ)。冬のリゾート列車はスキーリゾートへのアクセスが定番でしたが、オホーツク海側の流氷観光のアクセスとして1997年に旭川~網走にNRE編成を用いた『リゾートあばしり』が運転されました。その後1999年からは札幌~網走へと運転区間が延長されて『オホーツク流氷号』となり、表題の列車名となったのが2005年(ちなみに私が初めてNRE編成に乗車したのもこの列車)。列車自体は2015年の流氷シーズンまで運転されており、網走駅では『オホーツク流氷ノロッコ号』(2016年シーズン限りで廃止)に接続するダイヤが組まれていました。
特にアナウンスもなく列車の設定が消えてしまった流氷オホは今回のメモリアル運転でようやく復活を果たしたものの、結局流氷シーズンに再び運転される事が叶わなかったのは残念でなりません。その代わりとして、2022年の冬季において通常の特急オホーツク・大雪にキハ261系5000番台ラベンダー編成が投入されましたが(2023年1~2月も運転予定)、やはりNRE編成と比較して展望性やスペシャリティ感の魅力が乏しいと言わざるを得ないのが正直な処(Wi-Fiとコンセントの装備はアドバンテージであるが…)。
 
今回紹介するメモリアル運転では、LEDヘッドサインに流氷特急オホーツクの風とシッカリ列車名が表示されていました。11月19日の下り列車は札幌駅3番線に7:51入線。朝ラッシュ時間帯とは被るものの、往年と同様8:04の出発だったため撮影タイムは確保できました。

 
 
 
下り列車で乗車したのは4号車キハ182-5201。ドアステッカーはまさに流氷オホを意識したデザインのモノが貼られていました。
実は、今回も旭川在住のテツ友・らんちゃん女史(※決して男女の仲ではない)とのペア乗車でして、彼女もNRE編成に初めて乗車したのが流氷オホなのでした。
 
 
 
この日も残念ながら晴天には恵まれませんでしたが、その代わり神居トンネルを抜けて上川管内に入った処で一面真っ白⛄!今回のメモリアル運転では初の雪景色の中を走行する事となりました。写真は2021年3月ダイヤ改正で廃止された旧伊納駅跡。
 
 
 

流氷オホはまんぷくサロベツとは異なり、岩見沢(下りのみ)・滝川の両駅に停車後、旭川駅に停車。LED発車標にはまんぷくサロベツと同様にメッセージがスクロールされ、今年で開通90周年を迎えた石北本線は先人たちが険しい山々を切り開いて作り上げた線路です。ノースレインボーエクスプレスは来春引退しますが、今後とも石北本線のご利用をお待ちしております。 と表示されておりました。

 
 
 
石北本線に入ると完全に雪景色の中を走行し、上川駅に停車。
 
 
 
その上川駅では、2021年3月ダイヤ改正で廃止された隣の東雲駅の駅名標と、1975年12月に信号場に格下げされた上越駅のホーロー駅名板が展示されていました。まさか47年前も昔に廃止されたにも関わらず保存されていたのには感激!余談にはなりますが、私は同駅最終営業日の硬券入場券(元同駅勤務の方からお譲りして頂いた逸品)を大切にコレクションしています。
 
 
 
上川駅から1つ先の中越信号場で運転停車し、キハ183系の6082D大雪2号と交換します。
ここから先、北見峠を越えて白滝駅までの区間がちょうど90年前に開通し、現在の石北本線がつながったのでした。
 
 
 
先述の上越信号場。ここを通過後、道内の鉄道最高地点にあたる標高約640mの石北トンネルに入り、北見峠を越えます。
 
 
 
網走管内最初の停車駅である白滝駅停車中の流氷オホ。駅舎中央にある風見鶏のある時計塔を絡めて撮ってみました。
 
 
 
北見峠を越えると、遠軽までは湧別川の流域に沿って走行。
 
 
 
上川駅から先の区間では『石北本線ふるさとネットワーク』による車内販売が行われ、私は『ティンカーベルのフィナンシェ』を購入。メニュー右隅に掲載されているクリアファイルのうち、NRE編成の流氷オホがデザインされたのが欲しかったのですが、残念ながら売り切れてしまい買えませんでした…(ラスト1枚はらんちゃん女史が購入)。
 
 
 
そして巌望岩をバックに遠軽駅に到着。ここから5号車が先頭になります。
 
 
 
遠軽駅ではほとんどの乗客が撮影や記念入場券購入などのために一旦下車したため、車内はご覧の通りもぬけの殻に近い状態。
 
 
 
上川駅もそうでしたが、停車時間の長い駅では記念入場券(『いまこそ輝け!北のキハ183記念入場券メモリアルVer.』『北の大地の入場券』)購入の長い列が…。まぁ私は両者とも既にコンプ済なので撮影に時間を割く事ができましたが😁
 
 
 
遠軽駅から先、メモリアル運転の乗車証明書が配布されました。下に写っているアイテムは先述の車販で購入した『おおとり』のHMキーホルダー。函館~網走を結んだ孤高の特急、キハ183系のラストラン企画として是非とも復活して欲しい!(シツコイか!?) 
 
 
 
石北本線のもう1つの難所・常紋トンネルに入ります。
 
 
 
常紋峠を越えて北見盆地に入ると、突如車内のインフォメーションボードに速度表示が!こんな機能もあったのは知りませんでした。車掌の計らいでしょうか?勿論初見です。 
 
 
 
下り列車の旅もいよいよ終盤に差し掛かり、北見駅に到着。流石にここまで来ると雪はありませんでしたが、相変わらずの曇り空…。
 
 
 
車窓から石北本線の車窓のハイライトである網走湖が見えてくると、終着駅の到着も近い…。
 
 
 
札幌から7時間の旅を終え、終着 ・網走駅に到着!駅スタッフの方が横断幕を持ってお出迎えしてくださいました。
 
 
 
2番線ホーム側に廻って撮影しましたが、端のほうは多くの撮影者が構えていたためこのようなアングルになってしまいました…(本当はもう少し引いて撮りたかった)。 
 
 
 
乗客を降ろしたNRE編成は一旦引き上げ、翌日の準備のために給油、そして車庫に入っていきました。 
 
 
 
みどりの窓口には、流氷オホのフラッグが。
この日は釧網本線4731D→4730Dで北浜駅を1往復した後(同じ事をしていた同業者が計10名程もいた💦)、駅前の東横インに宿泊(勿論らんちゃん女史と部屋は別ですよ!)
 
 
 
翌11月20日(日)。
ホテルをチェックアウトし、網走駅へ。 11月は季節の変わり目という微妙な時期という事もあり、NRE編成のメモリアル運転に限ってずっと悪天候ばかり続いていたのですが、20日はようやく朝から晴天に恵まれました。ちなみにメモリアル運転期間中、走行区間がずっと晴天だったのはこの日だけ。
 
 
 
駅舎内にある観光案内所で、前日の車販で惜しくも入手できなかったNRE編成流氷オホと新特急色キハ183系が表裏にデザインされたクリアファイルが売っているとの事で、 コミカルなイラストの入ったオリジナルハンカチと一緒に購入しました。
 
 
 
液晶ディスプレイの発車標。もう網走駅でこの表示も見られないと思うと…寂しさを禁じ得ませんね。 車両は9:23頃に入線。
 
 
 
私が乗車したのは、2号車キハ182-5251。復路はらんちゃん女史と別々の号車となりました。
 
 
 
駅長さんらに見送られ、網走駅を後にします。
 
 
 
網走川の流れを経て車窓に広がる網走湖。
NRE編成からの眺めがコレで最後かと思うと…😭
 
 
 
このように天窓から降り注ぐ陽光、青い空と白い雲が眺められるという贅沢…。もう北海道の列車から味わう事もできなくなります。「北の大地は全周視界」というキャッチコピーで登場したNRE編成でしたが、北海道の雄大な風景をリゾート列車で眺めるというのも最高の贅沢でもありました。ちなみに撮影場所は女満別駅のある『大空町』。 
 
 
 
緋牛内駅で運転停車し、キハ40の普通4659Dと交換します。
 
 
 
石北本線沿線の中心都市の玄関口・北見駅に停車。
 
 
 
相内駅で運転停車し、71Dオホーツク1号と交換。
 
 
 
この日は大空町観光協会による車内販売が女満別駅から先の区間で行われました。写真のクリアファイルは、北見駅発車後に配布された乗車証明書とのセット。 
 
 
 
車販は先頭1号車側から巡回するのですが、あまりの人気のため私の席になかなか廻ってきません。ようやく購入できたのが留辺蘂駅あたりだったかと…。後方の車両になると売り切れてしまう商品がどうしても出てくるため、後方の車両に席を確保していたらんちゃん女史のために『ひがしもことチーズ羊羹』『お菓子な牛乳かい?』、私の分として『生どら焼』を購入。生どら焼は生クリームを練り込んだ餡が入っており、なかなかの絶品でした!
 
 
 
常紋峠を越え、進行方向が変わる遠軽駅に到着。 
 
 
 
やがて北見峠越え区間に入り、90年前に開通した石北トンネルに入ります。
 
 
 
峠を越えて最初の停車駅・上川駅。
この手前、中越信号場にて運転停車し6081D大雪1号と交換、一般のキハ183系との最後の顔合わせとなったのですが、反対側の車窓につき写真は撮れませんでした…。
 
 
 

上川盆地に入り、真っ白に雪化粧した大雪の山並みを見ながら旭川へと向かいます。

 
 
 
旭川駅に到着、25分もの『バカ停』となります。
 
 
 
LED発車標のメッセージスクロールは前日とは文面が異なっており、「流氷特急オホーツクの風」へのご乗車ありがとうございます。高い窓からの眺めはいかがでしたか。ノースレインボーエクスプレスは来春引退ですが、全線開通90周年を迎え、これからも皆様と歴史を刻んでいく石北本線のまたのご利用を駅社員一同お待ちしております。と表示されていました。
 
この先の区間については『まんぷくサロベツ』と大差ないため(流氷オホは滝川駅のみ停車だが、札幌駅の定時到着時刻は同じ)オミットさせて頂きます。次回はメモリアル運転のラストとなった『特急ニセコ』を紹介します。
つづく