WESTEXPRESS銀河の旅 ~復路~ | Gomarz Blog Life

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盆栽を育むような、楽しみ。(^^

新宮駅で、もう店じまいを始めていたWE銀河乗客に向けた出店さんから、そこにあった

お気に入りのせんべいとじゃばら飴を、今日乗車中の旅のお供として、昨夜ホテルでも

いただいたクーポン券を使って購入。
帰りの列車は、昼間運転ということもあって、座席は普通車指定席に座ることにしていた。

 


寝台を想定してある他の座席は、ノートパソコンを開いてブログ記事を書くという

作業環境にもあまり適していないであろう、という判断から。
これは、大当たりで、紀伊勝浦出発くらいから、現在は周参見を発車したあたりだが、

その間、比較的集中して画面に向かいキーをたたくことができた。

 


しかしやはり、ノートパソコンのバッテリーが弱くなってきているのだろうか、このあたりで

バッテリー切れのアラーム。
座席横にあるAC100V電源にアダプタをさしてブログ書きを再開した。
往路に比べて人数が減ってしまった、WE銀河の乗客。
私が座っている3号車指定席は20席あるのだが、今日ここに座ってしるのは、私ひとり。(^^

 


あとの座席には「使用しないでください」の紙がおかれている。
昨日の往路とは打って変わって今日は青空冴えわたる晴天。
キーボードをたたきながらではあるが、途中車窓に広がる海の景色がいいところでは、

もう見慣れたがWE銀河の車中から見るという特別な素晴らしい景観を楽しむ。

 


紀伊勝浦・太地・古座・串本・周参見と長時間停車するたびに下車し、そこでの出店を見、

少しずつだけど産品購入をして回った。
往路車内では、暇があればWE銀河車内の魅力を探ろうと、あちらこちが移動して回り

撮影など楽しんでいたが、帰路は座席に座っている時間が長く、

列車がもうすぐ白浜駅到着となるこの時間になって、ようやく記事との時間が追いついてきた。
白浜・紀伊田辺を過ぎると、線路が複線となり、WE銀河も海岸線の景色を楽しむところ

以外は特急列車並みに速度を上げて走行する。
それは、この列車が登場当初、京阪神を走る「新快速」列車としての

初代専用設計車両であったことを偲ばせてくれる。
私が乗った指定席車両は、パンタグラフやモーターのついた「モハ117-7036」。

 


 

そのモーターが唸る音を堪能することができる。。。と思っていたのだが。
特別な列車への改造過程で、防音対策や車体の仕切りなどが増えて剛性も増したことも

あるのだろうか、これまで乗車を楽しんできた、ローカル運用の117系電車に比べ

随分と静かになったという印象。
印南駅での停車は、自宅からそう遠くないことから、これまでも、そしてこれからも

幾度となくここへ直接赴いて外からの撮影は楽しむことができるであろうから、

今日は車内から、通過する列車を撮影したり、かえる橋の姿を撮ってみたりした。

 


もう、午後4時をすぎる時間なので、太陽はすっかり傾き、印南を出発し

道成寺の駅手前まではもうあたりは山影となってしまう。
このあたりは、現在のきのくに線内でも屈指の勾配区間なのだそうだが、

国鉄設計の強靭なモーターが難なく峠を通過する。
撮影では防護壁があって遠慮してしまう日高川の高架橋も、車内からの眺めは、

西側の山並みが紅葉の終盤を迎え、西日が当たりいい眺めである。
10月中は10分間停車していた御坊駅を通過し、自身よく列車撮影をする「丸山踏切」の

カーブを曲がると、とうとう夕陽の太陽も見えなくなり、あたりの景色はどんどんと青く推移していく。
と、パソコンの画面に向かいキーボードを打っていたら、自身最寄り駅の紀伊内原駅を

通過するシーンを目に焼き付けることもできずに由良へと抜けるトンネルへと突入してしまった。
紀伊由良の駅を通過し、長い由良トンネルを越えるともう、広川ビーチ方向には太陽の姿は無い。
WE銀河の車内撮影は、これから私のゴールである天王寺まで、車内の「照明」に

テーマを置いたものに切り替えようと思っている。
夜行列車としての活躍を期待され、なるほどそのとおり、夜を走る列車の雰囲気を

楽しむことの魅力を撮りたい、と、思う。

 


そうしているうちに列車は湯浅駅を通過した。もうすぐ、11月から御坊駅のかわりに

停車時間が設定された藤並駅に停車する。
藤並駅を発車したあとしばらくは、有田川沿いを下っていく。
西の空に少し赤みを帯びたグラデュエーションが綺麗で、スマホの広角撮影を使って

ノートパソコンの壁紙にしている流し撮りのWE銀河の写真をフレームに入れた撮影を楽しむ。

 


走行しながらなので、不意にいいアングルでの撮影は不可能なのだが、

それでもたくさんシャッターを切っている。
ブログには1枚くらい写真を載せることができるだろうか。(^^;
箕島駅を過ぎ、あたりがほんとうに暗くなってきたあたりから、車内も暗くなってきた。
間接照明で雰囲気をかもしだしているのだが、往路、グリーン車の座席際にあったような

個別の照明は無く、手元が暗くパソコンのキーボードを打つ作業が困難になってきた。
そしてまもなく、上りWE銀河の、最後の長時間停車駅である海南駅に到着。
 

 

ホームに停車するWE銀河を、駅外の濃いブルーな空と絡めて撮影したり、

夜独特の雰囲気を記録しようとシャッターを切っていった。

 


そして停車後半は改札を出て、駅の物販コーナーへ。
海南市に本拠を置く酒造店の梅酒が気になっていたところへ、店員の方から

銀河オリジナルデザインで販売されている今年の「ヌーボー」があることを聞き、
少し重くて荷物になるかもしれないと感じたが、まぁ帰りも特急移動なんだから、

と、思わず手に取ってしまった。

 


齢30を過ぎた頃から、すっかりアルコールを摂取していない私なのだが、

折に触れこういったものに興味が沸いてしまう。
家に置いて、ちびちびと堪能しよう、とは思っているものの、おそらくそのちびちびは、

その半分も消費しないうちにピタっと止まってしまうのだろうな、と思いながら。。。
列車に戻り少し経ったところで海南出発。
もう、外の風景は真っ暗なのだが、これからは少し、車窓に移る街あかりを含めた

画像を量産したいと思っている。

 


いい雰囲気の車内と、大きく広がるWE銀河の車窓のスクリーンに、街のあかりが流れる風景を。
和歌山駅1番ホームに滑りこむ。停車時間は18時30分前後。
駅や行き交う列車には、通勤帰りの人々が多く乗り込んでいる。
私も趣味柄そんな、列車通学や通勤ということに憧れた時期もあったが、そんなことが

ほぼ叶わなかった今では、経験せずにすんでいることは恵まれているのかなと、ふと頭をよぎる。
10分ほどで、和歌山駅を出発。
ここで、夕食の弁当を取りに4号車に行く。
団体旅行でのクーポン引き換えは添乗員さんが用意するフリースペースの4号車に行くというシステム。

 


列車は、暗闇の紀ノ川を渡り、和歌山県と大阪府の境界である山中渓へ向かう。
途中、紀伊駅や和泉砂川駅などの快速停車駅では、長時間停車して帰路を急ぐ乗客が

乗る列車を先に譲る。
そんな人々の表情を、旅を味わっている側から眺めているのも旅の醍醐味かもしれない。
和泉砂川を出発した列車。今回の私の旅は、天王寺発着の旅なので、駅到着の

20時すぎまであと30分となってきた。

 


残りの時間は、パソコンを閉じて、今日ラストのWESTEXPRESS銀河の「乗り」を味わおうと思う。
隣の席に散らかした、おもてなしとおみやげと、そしてデジカメとパソコンを鞄に片付けながら。。。