(軌道車両である証)
これまでの旅路
前回の続きです.みどり中央に降り立ったところで住民以外の方が利用できる施設はありません.すぐに降りることにします,
みどり中央駅の奥には整備工場があり,スカイレールが軌道法に則って運営されていることを示します.これはスカイレールにとって非常に大きな負担になっていました.
車内の表記も,これが軌道車両であることを如実に示しています.
登りは利用者が多いこと,逆光が厳しかったことから動画の公開はできませんでしたが,降りは後方展望を撮影することができました.
みどり中街駅
降りる際は「みどり中街」駅で降りることにしました.
駅の内部は至ってシンプルです.スカイレールの普通乗車券にはQRコードが印刷されており,それを読み取って入場します.
スカイレールはモノレール同様に一本の軌条を,ロープウェイのようにワイヤで駆動するという,両方の交通システムを組み合わせた構造になっています.さらに,駅構内ではリニアモーターで駆動します.極めて複雑なシステムになりました.
なお,スカイレールは日中は毎時15分間隔で運行されますが,利用者がいない場合は運休になることがあります.特にみどり中街駅からの乗車の場合は,遅くとも発車3分前には入場していることが望まれます,
みどり口に戻る
さて,みどり口に帰ってきました.
瀬野駅構内から見てもなかなかの存在感があるスカイレールの駅舎でした.
急勾配を介した高台に建設されたニュータウンへの足として建設されたスカイレールですが,独自規格であるが故にコストが大きくなっていました.また,ニュータウンへの足としての軌道・鉄道系の公共交通としても,例えば千葉県ユーカリが丘などと比較されますが,そもそもニュータウンとしての規模が大きく異なります.運行している間により低コストな交通システムが登場した2023年としては,そちらに役割を譲るのは宜なるかなとも感じました.
スカイレールは「みどり坂」の住民のためのものであり,最後まで「みどり坂」の住民に愛されて幕を引いていただきたいと感じました.そこで,一足早いですがここで申し上げることとします.
ありがとう,スカイレール
と.
なお,みどり口駅の事務所にて8ページのパンフレットが1,000円で販売されており,これが「スカイレール」の唯一のグッズとなっています.技術的な詳細もイラストでわかりやすく書かれています.
帰り道
あとは帰るだけですが,道中,海田市〜向洋では連続立体交差化工事のための仮線建設が順調に進んでいます.
この度,2023/4/16(日)の20:00ごろからこの区間を運休・バス代行して,線路切り替え工事が行われると,JR西日本などから発表されました.
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221215_00_press_kuresen_1.pdf
筆者が芸備線「庄原ライナー」の車内で買った車内補充券の旅もあともう少しです.次が一連の旅行記の最後の記事となります.
To be concluded
2023年3月JRダイヤ改正について
12/16は2023年3月JRダイヤ改正が発表されると予想しています.3月のダイヤ改正の情報は全ての鉄道・陸上交通関係者(模型中心の方も含む)にとって年間で最も重要な情報の一つであり,当ブログの一記事としても最も内容が多くなります.当ブログでは以下の方針で記事を作成・公開する予定です.
- まず,山口県・広島県内である山陽本線 福山〜門司,山陰本線 益田〜幡生を中心とした線区に着目した内容の記事を作成し,一旦ここで公開します.
- その後,公開した記事を追記・修正する形でJR各社および各私鉄の改正内容を,主に趣味的な観点で抜粋して取り上げます.例えば車両の変更を伴わない「減便・増便」「接続改善」「終電繰り上げ」などは取り上げない可能性があります.
- 私鉄・第3セクターに関してはブログで取り上げる内容が少なめになります.
- 直接ダイヤ改正の内容に関係ない内容も取り上げます.今回の例では,例えば「JR四国の運賃値上げ」「e5489の改善」「JR西日本株主優待券の使用条件変更」などが挙げられます.
- 3月にダイヤ改正を行う全ての事業者が一斉に発表を行う訳ではありません.また,情報量の都合上間違いなども多々あると思いますので,当該記事の修正は比較的頻繁に行います.