旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

365日の飛行機コネクション 京急•羽田線を完乗!

2017-11-05 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 ここは穴守稲荷駅。蒲田から京急羽田線に乗ってやってきた。
今日は例大祭にあたるお稲荷さまに詣でて、下町風情のこの界隈で飲んでいこうかなっと思っている。

すっかりきれいな橋上駅になった京急蒲田駅。なんだかイメージが違うな。
品川方面から、そして横浜方面から、交互に5分に1本の電車が羽田空港に向かって滑り出す。 
当に365日、都心と空港をシャトルとして航空機への搭乗客をのアクセスを確保している。

豊受姫命(とようけひめのみこと)を祀る穴守稲荷は、文化文政年間に新田(現在の空港)開墾の際に勧進された。
終戦の際、羽田空港拡張のため進駐軍によって強制退去させられて、今の地にあるという。 

海老取川を跨ぐ人道橋は「天空橋」は、かつての鉄道橋を意識したようなガーター橋になっている。
現在の京急羽田線は、この真下をトンネルで抜けて行くのだ。

天空橋から南へ300mほど下ると、海老取川が多摩川に注ぐ弁天橋脇には旧穴守稲荷神社の大鳥居が残る。
移転計画や作業の度に事故が起きると云う都市伝説もあって、未だにこの地に立っているのだという。

穴守稲荷駅から再び車中の人となって旅の仕上げにかかる。天空橋、羽田空港国際線ターミナルに停車して、
終点の羽田空港国内線ターミナルまではわずかに5分。起点の京急蒲田からでも僅か11分の短い旅だ。

明後日要人を迎える空港は厳戒態勢にある。ちょうど3連休初日と重なりターミナルビルは混雑している。
夕陽に照らされた銀色の翼が次々に飛び発っていく。展望デッキからその様子を眺めて飽きることはない。 

さて、穴守稲荷駅まで戻ったら、開店したばかりの大衆居酒屋「九重」の暖簾をくぐってみる。
周辺にはビジネスホテルもあるけれど、先客はどうやら地元の常連さんのようだ。ボクばかりが余所者だ。
休日と云うこともあって、今宵は今日の「釣り」の戦果やら自慢話に花が咲いているね。

先ずは生ビールを呷る。今宵の肴は魚に徹しよう。みずみずしい "活けタコ刺身" がワサビ醤油で美味しい。
"マグロ山かけ" が登場したら日本酒に切替える。奈良は生駒の "嬉長 純米酒" は芳醇な香味で呑み応えがある。 

今日のお奨めの一品は "ハラス焼き" だ。レモンを軽く搾る。脂がのったハラスをおろし醤油で加減する。
二杯目の "寒北斗 純米吟醸" が枡に零れる。山田錦で醸したなめらかな味わいの酒が愉しい。
蔵は福岡県嘉麻市だそうだ。そういえば記憶に新しい豪雨の影響はなかったのかな、余計な心配をしてみる。
さて、7時を過ぎて常連さんで席が埋まる。余所者はそろそろ失礼しましょうか。ご馳走さまでした。

京浜急行電鉄羽田線 京急蒲田~羽田空港国内線ターミナル 6.5km 完乗

365日の紙飛行機 / 山本彩



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