東淀川駅【大阪府】(東海道本線【JR京都線】。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府大阪市淀川区北東端、東淀川区との境界部分に広がる市街地に位置する東海道本線【愛称:JR京都線】の駅で、至近距離に新幹線乗換駅の新大阪駅を設置することになり廃止が検討されましたが、結果として存続したため、新大阪駅との駅間距離が0.7kmと短くなっている、
東淀川駅 (ひがしよどがわえき。Higashi-Yodogawa Station) です。  
 
  
駅名  
東淀川駅 (JR-A 45) 
 
所在地  
大阪府大阪市淀川区 (東口出入口は東淀川区に所在します)   
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:JR京都線】  

(※)おおさか東線の電車は停車しません。   
 
隣の駅  
京都方・東京方……吹田駅  
大阪方・神戸方……新大阪駅  
 
訪問・撮影時  
2021年10月  
 
 

東淀川駅は地平駅で、橋上駅舎が設置されています。
以前は東西の東京方(北側)に駅舎があり、各駅舎とホームは地下道で結ばれていました。また、駅北側には「開かずの踏切」もありましたが、その「開かずの踏切」を解消するため、2018年にホーム中ほどの上空に東西自由通路が設置され、通路北側に面して橋上駅舎が設置されました。現在、旧駅舎は解体され、駅北側の踏切は廃止されています。
東西に出入口があり、いずれも階段、上りエスカレーター、エレベーター、自転車用スロープの設備があり、バリアフリーに対応しています。自転車も東西自由通路を通行可能です。
 
写真は東口です。南西を望む。手前の北側に階段出入口が、奥の南側にEV出入口と自転車用スロープがあります。
階段出入口には駅名看板があり、その下には旧東口駅舎の写真が展示されています。
また、階段出入口の右側には有料駐輪場がありますが、その大半は旧東口駅舎の跡地を利用しています。
尚、東口、西口とも東淀川駅に駅前広場は整備されていません。右後方の駅前道路沿いにバス停留所が設けられています。

そして、東淀川駅の所在地は淀川区ですが、東口は東淀川区域にあります。線路東端に沿って区境が延びています。
 
 

 

東口駅前です。
上写真は東口階段出入口前より北を、下写真は下り線ホームより北東を望む。
線路沿いにある有料駐輪場の屋根なし部分は東口駅舎の跡地を転用した部分です。
そして下写真左に見える屋根あり駐輪場の北側には以前、踏切道がありました。
また、東口は駅前の駐輪場を境に線路側(西)が淀川区、駅前道路側(東)が東淀川区になります。
 
東口駅前は市街地で、ビルやマンションが建ち並んでいますが、商店は多くありません。
駅から離れると戸建住宅と集合住宅が混在した住宅密集地が広がっています。
線路沿いに南へ600mほど進むと、新大阪駅東口(北側)に到達します。そのため、駅南東側においては鉄道利用客が新大阪駅へ流れている可能性があります。
 
 

こちらは西口です。南を望む。
線路と側道の間に出入口があります。東口と同様、手前の北側に階段出入口が、奥の南側にEV出入口と自転車用スロープがあります。
階段出入口には駅名看板があり、その下には旧西口駅舎の写真が展示されています。
また、階段出入口の手前は空地になっていますが、以前はこの場所に有料駐輪場がありました。
さらに手前の北側(写真左外)には旧西口駅舎がありましたが、現在は駅舎跡地に有料駐輪場が移転しています。
その旧西口駅舎の北側に踏切がありました。
尚、前述の通り駅前広場はありません。西口駅前にバス路線は乗り入れていません。
 
 

西口駅前です。西方向を望む。
後方に踏切跡があり、左後方が旧西口駅舎跡(現・有料駐輪場)です。
側道を左(南)へ50mほど進んだ先に西口出入口があります。
 
西口駅前も市街地で、ビルやマンションが建ち並んでいます。
写っていませんが、駅前の側道沿いには商店が建ち並んでおり、左前方へ分かれる路地沿いには商店街が形成されています。
駅から離れると、こちらも住宅密集地が広がっています。
また、駅から線路沿いに600mほど北へ進むと神崎川に到達します。神崎川の対岸は吹田市です。
そして、線路沿いに南へ800mほど進むと、新大阪駅の北口および正面口(南側)に到達します。そのため、駅南西側においては鉄道利用客が新大阪駅へ流れている可能性があります。
さらに、駅から西へ550mほど進むとOsaka Metro御堂筋線の東三国駅に到達します。そのため、心斎橋や難波など、JRではダイレクトに行けない地区とを往来する利用客が東三国駅へ流れていると思われます。
 
 

2階東西自由通路より東を望む。後方が西口、奥が東口で、左前方に改札口があります。
東西自由通路は柵により歩行者用通路(左)と自転車用通路(右)に分かれていて、自転車と歩行者の事故防止に努めています。
歩行者用通路とは分離されているものの、自転車は押して通行する必要があります。
柵が設置されていないのは両端(東口出入口前、西口出入口前)と改札前の3か所のみです。
写真は自転車用通路より撮影。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。東西自由通路より上写真は北を、下写真は東寄りを望む。
上写真右・下写真右奥に東口が、上写真左・下写真左後方に西口があります。
東淀川駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外に乗車券確認カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が4通路あり、左から2番目と4番目の通路が幅広通路で、右の幅広通路には点字ブロックが設置されています。窓口に面した右端には有人通路があります。
改札口の右手前にオペレーターが対応可能な指定席券売機『みどりの券売機プラス』と自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。自動券売機と自動精算機ではICカードのチャージが可能です。尚、東淀川駅においては橋上駅舎化の時点で『みどりの窓口』がありませんでした。当初は改札口と券売機の間のコーナーに『みどりの窓口』を設置する予定だったかもしれませんが、旧駅舎時代の2018年1月に『みどりの窓口』が営業を終了しています。橋上駅舎が完成したのは10ヶ月後の11月でした。
トイレと多機能トイレは改札内にあります。改札内にはAED(自動体外式除細動器)もあります。
そして1階にある各ホームとの間は階段、上りES、EVで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
尚、東淀川駅構内に売店・コンビニはありません。東西の駅前にコンビニがあります。
 
 

下り外側線1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDと思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR京都線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
東淀川駅の駅ナンバリングは「JR-A 45」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
また、東淀川駅は特定都区市内制度における大阪市内駅であるため、右上には「阪」マークがあります。
 
尚、駅の所在地は淀川区なのに東淀川駅ですが、これは駅所在地が元々東淀川区だったためで、1974年に東淀川区西部と西淀川区東部を分割して新たに淀川区が発足し、その後も駅名が変更されなかったため区名と駅名が一致していない状態が続いていますが、元々は合致していました。
 
 

東淀川駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
 
左ホーム(東)が左から1番のりば(急行線の下り外側線)、2番のりば(緩行線の下り内側線。普通が発着。快速・新快速は全列車通過)の順、右ホーム(西)が左から3番のりば(緩行線の上り内側線。普通が発着)、4番のりば(急行線の上り外側線)の順です。。新快速、特急、貨物列車、平日朝の下り快速は外側線を通過しますが、平日朝下り以外の快速は内側線を通過します。
また、1番のりばと4番のりばは列車の発着がないため、危険防止のため線路際に柵が設置されて普段は客扱いできませんが、非常時に停車した際に備えて開閉可能な部分があります(3扉車と4扉車、どちらに対応しているか不明です。また、9両以上の列車が入線した際の扱いは不明です)。
ちなみに下りが大阪・神戸・西明石・姫路方面、上りが京都・草津・米原・東京方面です。
 
ホーム有効長は8両分で、2021年10月時点で可動式ホーム柵(ホームドア)または昇降式ホーム柵は未設置です。ホーム幅は島式ホームとして見れば普通で、外側が閉鎖されているため事実上の相対式ホームとして見ればやや広いと言えます。これは、東淀川駅が戦前に計画されていた弾丸列車との乗換駅として設置された経緯が関係しているかもしれません。尚、戦後に東海道新幹線計画へと進展した際、在来線との乗換駅は北方貨物線沿いの現・新大阪駅へと変更されました。
 
上屋ですが、各ホームとも東京方(手前側)の5両分のみに設置されています。雨天時に当駅にて下車される場合は京都方の5両にご乗車になって下さい。また、ホーム中ほどから東京寄りにかけての上空には東西自由通路と橋上駅舎があります。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
写真は下り内側線の2番のりばより大阪方・神戸方を望む。 
 
 

 

こちらは上り線ホームより京都方・東京方を望む。
右から1番のりば~4番のりばの順で、上り外側線の4番のりばの左を梅田貨物線の複線と北方貨物線の複線が並走していて、東淀川駅の地点では四複線区間になっています。
梅田貨物線は貨物列車のほかに下りの関空特急『はるか』、きのくに線特急『くろしお』、おおさか東線列車といった旅客列車が走行します。梅田貨物線にはホームがないため、おおさか東線の普通列車は東淀川駅には停車しません。用地的にも営業的にも梅田貨物線にホームを設置する計画は存在しないと思われます。
一方、左端の北方貨物線を走行する旅客列車は存在しません。過去には臨時列車が走行した実績はありますが…。
 
 

下り内側線2番のりばより京都方・東京方を望む。
橋上化以前、各ホームの東京方の端には地下道に通じる階段がありました。橋上化により地下道や階段は埋められましたが、遺構が一部残っています。階段跡の先には踏切跡も残っています。
また、右から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線のJR京都線(方向別複々線)、梅田貨物線の複線、北方貨物線の複線の順で四複線区間になっていて、この状態が少し先まで続きますが、少し先で両貨物線の上り線が合流してからは7線区間になって吹田駅の先の吹田貨物ターミナル駅まで続きます。また、JR京都線は全区間複々線で、複々線区間はさらに先の琵琶湖線・草津駅まで続きます。
 
この先、8線区間で住宅街を北北東へ走ると神崎川を渡り、吹田市に入ります。その後は梅田貨物線からおおさか東線が立体交差で右へ分岐し、右側に見える南吹田駅へ至ります。JR京都線はその後も四複線区間で住宅街の中を右へカーブしますが、このカーブ地点で北方貨物線の神戸方面線路が梅田貨物線の上下線を跨いで、その先で進路を北東に変えると両貨物線の上り線が合流して7線区間になります。その後は右から城東貨物線の単線が接近し、貨物線上り線を除く6線をオーバークロスして貨物線の上下線間に入り、城東貨物線の線路が両貨物線に合流すると阪急千里線と国道479号線をオーバークロスします。そして市街地に入り、左手にアサヒビール吹田工場が見えてくると吹田駅へと至ります。
 
 

 

上り外側線3番のりばより大阪方・神戸方を望む。 
左から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線のJR京都線(方向別複々線)、梅田貨物線の複線、北方貨物線の複線の順で四複線区間になっていて、この状態が新大阪駅まで続きます。北方貨物線は新大阪駅に入った地点で右へ分岐します。また、JR京都線の複々線区間はJR神戸線になっても続き、方向別複々線区間は兵庫駅の先まで、それ以降は線路別複々線変わって西明石駅まで続きます。
 
この先、市街地を南南西へ走り、前方に東海道新幹線の高架駅が見えてくるとその下に入り、新大阪駅へと至ります。梅田貨物線にもホームがあり、前述の旅客列車が停車します。北方貨物線は新幹線高架橋の手前で右へ分岐し、ホームがありません。また、東淀川駅と新大阪駅の距離は0.7kmと短いため、東淀川駅ホーム端からは肉眼で新大阪駅ホームを確認できます。
 
 
あとがき  
私が東淀川駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。JR京都線を乗り鉄・降り鉄した際に下車しました。京阪神の複々線区間でよく見られる2面4線の駅で、以前は東西に古びた駅舎がありましたが、2018年に橋上化されました。駅前は市街地でビルが多く、商店も一定数ありますが、至近距離に新大阪駅や東三国駅があるため、駅の利用客や駅前の通行人は少なかったです。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の高槻・京都方面普通電車に乗り継いで当駅下車です(行先不問。但し、快速や新快速は停車しません)。大阪市内行きのきっぷで東淀川駅まで行けます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR京都線の高槻・京都方面普通電車(行先不問)に乗車して当駅下車です。快速や新快速は停車しませんのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、東西の駅前にコンビニがありますが、駅前に気軽に入れる飲食店はありません(飲食店自体は複数あります)。心配な場合は事前に用意しておいて下さい。飲食を新大阪駅界隈で済ませるのも一手です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR京都線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は東淀川駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)