【未現像のフィルムから'06❶】06.10.12 初秋の岳南鉄道、追憶の5000系と貨物列車③ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

初めて踏破した岳南鉄道、初めて到達した岳南江尾駅。
またひとつローカル私鉄を制覇し、満足の旅路。


終着駅の風情をたんまり堪能し、また岳南鉄道の乗車に戻る。

14:16、乗ってきたデハ7001で再び吉原へ…


…行かず、僅か7分で途中下車。

降りたのは、


岳南富士岡駅。


やはり車両基地を併設する駅で、できるだけ降りておきたいという気持ちはこの頃からある。

しかもこの時は、どうしても降りたかったのが…


5000系が残っていたこと!


構内には5002編成と5004編成が、それぞれED501とED29 1と共に留置されていた。


この2006年には、予備編成として最後まで残っていた1編成も除籍されたことになっている。

この岳南富士岡駅に残されていた2編成は外板の老朽化が進んでいたので、除籍からはずいぶん

月日が経っていたと思われ、結局稼働している姿を見ることは少しの差で叶わなかった。

5000系列自体、動いている姿は松本電鉄(現・アルピコ交通)で一度見たきりである。


ただ、車両自体はここから3年ほどは残されていたらしい。

だが、軽量構造もあって老朽化の進行は待ったなく、残念ながら全車解体されたとの由。


そんな中、岳南江尾行きの到着を見る。

時は流れ、このデハ7002も運用を離脱して久しい。

今では、5000系5004編成が居た線路に処分保留状態で残されている。

乗降は少なく、ローカル線ならではの厳しさが垣間見えた時間。


そして、また改めて構内を眺める。

ED501は、動く姿を見られなかったのは残念だったが…

いまなお岳南富士岡駅にあり、整備も尽くされて保存されているのは嬉しい限り。


5000系はもういないが、こうして写真はいつまでも遺る。

だから、こうした記録を遺すのは大事なのだ。


滞在33分。

短くもあるが、収穫の高い滞在であった。

ここから吉原まで、デハ7002に乗って最後の旅へ。


京王帝都電鉄3000系のデハ3100に、初代5000系の部品を組み合わせて誕生した7000形。

譲渡された3000系の中では、一番模型のようなオリジナリティのある個性派となった。

今は2両のみが、8000形と共に活躍を続けている。


途中、ED402がワムとコキを牽く姿に遭遇した。

岳南鉄道線内で貨物列車を見たのは、この時が最初で最後のこととなった。


15:09、吉原に到着。

約1時間45分ほどの訪問は、これで終わりとなった。

これで旅は終わりに…はならず、限られた一日をもう少し有効に使うために走っていく。