2022/11/28 その4 廃止決定・スカイレールみどり坂線 登り編 | 金屋代かずおのお部屋

金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(重要な住民の足が大転機を迎える)

これまでの旅路

 

 

やや異なる軸足となりますが,この「軌道」路線を改めて体感することもこの旅の目的の一つでした.本日は,広島市安芸区瀬野のニュータウン「スカイレールタウンみどり坂」のシンボルにして重要な住民の皆様の足でありながら,2023年末での運行終了が決定している「スカイレールサービス みどり坂線」を紹介します.やや量が多くなったので,「登り」「降り」に分けることとします.

筆者が「スカイレール」に乗車するのは2度目で,おそらくは最後となるでしょう.「スカイレール」について少し詳しくと,その際の乗車記は以下の記事にまとめています.

 

 

  実際に登ってみた

スカイレールの入り口は「みどり口駅」が瀬野駅の北側にあります.しかし,その前に交差点があり,ここから「みどり坂」に行くことができます.自動車が使えるのであれば住民の方々の足が索道である必要はなく,実際に廃止の背景の一つになっています.現在の「広島市立みどり坂小学校」は実はみどり坂開発当初はなく,最盛期には「小学生専用便」が運行されていたほどです(*).

なおスカイレール廃止後は,スカイレールの開業時(1998年)にはその技術が確立されていなかった電気バスが,スカイレールの廃止の数ヶ月前から運行されます.

吊り革・ゆずりあいマーク,車両番号「205」など,内部は鉄道のそれを思い起こします.筆者が登りで乗車した便には,筆者のように明らかに住民ではなく話の種として乗っていった方もいらっしゃいましたが,住民の方々の邪魔になってはいけません.乗客は多く,約5分間待つのみでした.途中「みどり中街」に停車します.

なお,普通運賃は大人170円です.定期券・回数券はICカードになっています.

乗ること約5分,「みどり中央」に到着しました.ホームにはホームドア完備,車両には8席が備えられており,普通のロープウェイとは一線を画します.

駅構内はこんな感じです.登りホーム・降りホームで改札は分けられています.

(画像を修正しました)

みどり中央の駅舎です.

駅の周りは中央公園になっています.一帯は住宅地で住民の方々以外が利用できそうな施設はほぼありません.すぐに折り返すことになります.

 

(*):

 

 

  ここまでの山陽本線

本来は前回の記事で紹介しておきたかったですが,内容の関係でここで紹介します.

西高屋駅も改良工事の対象となりました.西高屋駅の駅舎には昔の115系を使用したイラスト・写真を使った掲示物がありましたが,これも姿を消すことになります.西高屋駅周辺にも住宅街があります.東広島市〜広島市の道路事情は「東広島バイパス」が全通していないなどあまり良いとは言えず,渋滞がよく発生します.

瀬野駅ではカープ応援ラッピング列車を見かけました.

 

次回は「スカイレール」にもう少し詳しく踏み込むとともに,「降り」の様子を記事化します.

 

続く

 

 

  動画

「降り」後方展望の動画です.