冬になると除雪車の出番ですが、最近は除雪車も代替わりしDE15などのディーゼル機関車も少なくなりました。
そんなDE15を各社の模型で見てみたいと思います。と言ってもTOMIXとマイクロエースしかありませんが。
KATOではDE10の製品がありながらDE15は発売していませんが、いつかKATOクオリティのDE15も見てみたいものです。
(除雪車のカテゴリではDD16-300が発売されていますが)
TOMIXの#2240 DE15 JR西日本仕様・単線用ラッセルヘッド付
マイクロエースの#A8710 DE15-2053 単線用ラッセル3両セット
品名は車番ですが、JR北海道の仕様です。
こちらがTOMIXのです。車番は福知山配置(豊岡に常駐)していた2525をチョイスしています。
SGなしの単線両頭で製造され、機関はDML61ZB(1350馬力)を搭載。
こちらはマイクロエースのです。車番の2053は旭川配置です。
元DE15-3でラッセルヘッドは単頭の0番台(SG搭載)で、ラッセルヘッドを両頭にして2050番台に改番。
機関はDML61ZA(1250馬力)を搭載。
では機関車本体から見てみたいと思います。
2525の機関車本体です。晩年の姿でHゴムは黒になっています。TNカプラー(密自連)装備です。
見えにくいですがスノープロウ装備です。旋回窓が目立ちすぎ?
Hゴムが黒なので窓がデカくみえてしまいます。ボンネットの継ぎ目も黒です。
2525にしているので前面の車番は実車どおり無しです。
機関車本体のヘッドライトは点灯しますがON/OFFのスイッチはありません。
2053号機の機関車本体です。前面ナンバープレートなし、アーノルドカプラー装備です。
こちらも見えにくいですがスノープロウも装備しています。
こっちは逆にHゴムの先が細くて目立たなすぎです。
ステップ等の細かい色差しは流石はマイクロエースです。
TOMIXにはありませんがプラ製の解放テコが標準装備です。
2053も前面の車番は無かったと思いますがどうなんでしょう。
左がTOMIX、右がマイクロエースです。
TOMIXはラッセルヘッドとの連結棒のところに四角い穴が開いているので付属の連結棒(連結器)を差し込む形になります。
マイクロエースは車体に穴を開けて連結器パーツを取り付ける必要があります。
TOMIXのほうはスカート部の連結器がありますが、マイクロエースのほうはありません。
テールライト位置が端に寄っているのはDE15の特徴ですね。
こうやって並べてみると幾分マイクロエースがデカく見えます。
台車部のアップです。DT132A(3軸)とDT131(2軸)
上がTOMIX、下がマイクロエースです。
2525はDT141だと思ってたけど、DT132Aなのか・・・
ちなみにTOMIXは5軸駆動、マイクロエースは4軸駆動です。
真上からの比較。上がマイクロエース、下がTOMIX。
上から見るとTOMIXのほうが全長がやや短くボンネットの幅も狭いです。
TOMIXの屋根上は無加工ですが、信号炎管とホイッスルカバーの位置が逆?
(穴が開いてる位置がホイッスルカバーの取付位置です)
写真見るとTOMIXのは正しい位置です。
DE15-3の写真をネットで探しましたが無かったので同時期製造のDE15-1の写真がありましたがマイクロエースの位置も正しいと思われます。
JR無線アンテナは西日本車は実車どおり窓上に取り付けていますが逆側も窓上に付けないといけないですが取り付け穴がありませんので工夫して付けないとです。穴を開けていないのは2519や2520は片側のアンテナは屋根上だからでしょうね。
続いてラッセルヘッドです。
ラッセルヘッド前から。左2個がマイクロエース、左2個がTOMIXです。
おでこのヘッドライトは両社とも点灯しますが、先端のヘッドライト・テールライトが点灯するのはTOMIXの特徴です。
テールライトの形状はマイクロエースのほうが優れていますが、点灯式にしたTOMIXのほうは若干ですが台座が太く、これは点灯式なので仕方のない部分だと思いますが、ラッセル車が単独で走るという特性を考えた時にはテールライトが点灯するのは大きなアドバンテージだと思います。
ラッセルヘッドの後ろから。
左2個がTOMIX、右2個がマイクロエースです。
マイクロエースのほうは連結部はがっつり表現されていて立体的でHゴムにも色が入っていて恰好いいです。
TOMIXのほうは穴の開いている部分に連結パーツを差し込む形ですがケーブルの表現は立体感に欠ける気がします。
どちらも無線アンテナは装備です。(TOMIXは添付品を取り付け)
ラッセルヘッド左サイド。左がマイクロエース、右がTOMIXです。
マイクロエースは黒車輪でTOMIXは銀車輪です、ここは目立つところなんで黒車輪がいいなと。
やっぱり先端のヘッドライト形状の違いは気になるところですがそこは気にしなければ何とも。ヘッドライトは点灯するほうがいいですよね。
ラッセルヘッドの右サイド。こちらは左がTOMIX、右がマイクロエースです。
前頭部は両社ともダミーのカプラーですが、TOMIXのはラッセルヘッドの先端用のアーノルドカプラーが添付されていますので、機関車に牽かれて回送というシーンも再現できます。ヘッドの後ろと機関車もTNカプラーからアーノルドカプラーに交換できるパーツが添付されています。
ラッセルヘッド屋根から。左がTOMIX、右がマイクロエースです。
パッと見、どっちか分かりませんがディティール表現で個性が出ています。
ラッセルヘッド下から。上がTOMIX、下がマイクロエースです。
集電方式ですが、どちらもTOMIXの旧集電方式。車輪が剥き出しなので、車軸端から集電する新集電方式は無理ですね。
車輪を上から押さえ付けるので若干の走行抵抗はありますが単独で走るし致し方ないでしょうか。
マイクロエースのアーノルドカプラーは固定されていて上下左右に動きません。旧製品のTOMIXのDE15と全く同じ形です。
さて、連結状態での側面からです。
TOMIXのDE15-2525です。
本体とラッセルヘッドの連結間隔が狭くて恰好いいのですが、TNカプラー装備なので直線上でも連結するのがひと苦労です。ヘッドのほうも復心バネらしきものが入っているのですが、連結しようとするとぐにゃっとなって連結しづらいです。
ラッセルヘッドと機関車本体の連結棒を付ければもっと恰好よく見えますが走れなくなるので・・・
マイクロエースのDE15-2053です。
本体とラッセルヘッドの連結間隔が広めです。
カプラーがアーノルドなので連結は容易ですがやはり間隔が広いので間延びしているように見えるのが残念です。
もうちょっと連結間隔が狭ければアーノルドでもいいかもしれませんが。
車端デッキの手すりが外側にやや倒れ気味なのは残念です、少しずつ手で修正を試みていますが強引にはできないので。
付属品
TOMIXの付属品です。盛りだくさんです。
1.運転台補助ウェイト
2.ラッセルヘッド連結棒
3.ラッセルヘッド連結器カバー
4.ナンバープレート(白・オレンジ各3枚)
ナンバーは2519、2520、2525の3種。
2519は米子(後藤総合車両所)の所属でした。
ラッセルヘッドに相撲のイラスト入りだったことも。
2520は福知山~米子(後藤総合車両所)の所属でした。
5.機関車用アーノルドカプラー×2
6.メーカーズプレート(川崎×8枚)予備2枚ですね。
7.ホイッスルカバー
8.無線アンテナ(屋根上用×2)
9.無線アンテナ(窓上用×2)
10.ラッセル用アーノルドカプラー(2×2種)
※旧製品でスカート部の連結器パーツが別付け部品でしたが今回の製品は標準取り付け済みになっています。
前面ナンバーはインレタが付属しています。2519、2520のものだけで2525はありません(前面ナンバーなしのため)
ラッセルヘッドの連結器の左右に分かれるため、ナンバーが左右に分割されています。
ってことは白のナンバープレートは付属しているけど使い道なし?
と思ったら、2519は側面ナンバープレートが白でした!
白プレートを4枚使います。
こちらはマイクロエースの付属品です。
ラッセルヘッドの連結器を機関車本体の前面に穴を開けて取り付けると。
これが4個入っています(予備が2個か)
スカート部の連結器は付いていません。
あと、ヘッドライトON/OFF用のスイッチ棒が付属しています。
無線アンテナに棒を差して回すとON/OFFできるというマイクロエースのDLでよくあるパターンです。
やっぱりラッセルヘッドを連結した時に機関車のライトが点灯しているのちょっとおかしいので消灯できるのはいいと思います。
ということで、TOMIXとマイクロエースのDE15を比べてみました。
TOMIXのを入手したところでマイクロエースのは手放すつもりでしたが、こちらもそれなりにいいところもありそのまま手放さず在籍しています。
相撲のイラストの描かれた2519もマイクロエースから発売予定されていましたが残念ながら発売中止となりました。
TOMIXは以前発売されていた両頭複線用も再発売されたらいいなと思いますが残念ながらその予定は無いようです。
どちらの製品も現在は入手しにくい状況かと思いますが、シーズンものだけにもう少し入手しやすくなればいいなと思います。
最後にケースの裏面を・・・
最後までご覧いただきありがとうございます。