毎年12月になると、鉄道会社から来春のダイヤ改正の概要が発表されます

この業界では、年末の恒例行事となっており、ネット上では早くも予想記事が出回っています

 

そんななか、今度のダイヤ改正において、関西圏では梅田貨物線の移設・地下化によるうめきた新駅の開業がもっとも大きなトピックではないしょうか?

12月9日にJR西日本より、うめきた新駅開業後の運行体系について発表がありました

 

そして、今回発表された一連のプレスリリースにより、これまでうめきた新駅とされてきた駅名について、大阪駅となることが正式に決定しました

 

その発表によると、開業後はこれまで大阪駅を素通りせざるを得なかった「くろしお」と「はるか」について、全列車が新駅に乗り入れ、大阪駅に停車するようになります

また、現在は新大阪を発着しているおおさか東線の列車についても、うめきた新駅への乗り入れが始まります

 

なお、「くろしお」については西九条駅に上下合わせて13本…和歌山方面行き9本・大阪方面行き4本…停車していますが、大阪駅に停車するのと引き換えに通過となります

USJの開業もあってか、2001年から「はるか」が、翌年から「くろしお」が停車するようになりましたが、前者は既に2010年改正時点で停車が取り止めとなっていました

 

そして、今度のダイヤ改正で「くろしお」についても、全列車が西九条駅を通過するようになるため、同駅に停車する特急列車は見納めとなります

ただし、USJへのアクセスや阪神電車の乗り換えを考えると、同駅への停車は継続してもよかったのではないでしょうか?

 

なお、うめきた新駅の開業を約1ヶ月後に控える2月11日の深夜から2月13日の早朝にかけて、梅田貨物線で線路の切り替え工事が行われることから、2月12日(日)の「はるか」については全列車・全区間で運休の措置がとられます

「くろしお」については、全ての列車が天王寺折り返しとなり、天王寺以南は通常通り運行されます

 

2月5日には、「うめきた地下探検」と称した開業前の新駅の様子を見学できるツアーを行う予定で、公式アプリのWESTERより申込ができます

 

本来であれば、北陸新幹線敦賀開業が2022年度末を予定しており、うめきた新駅の開業と合わせて同社エリア内で白紙ダイヤ改正が行われたであろうことは想像に難くありません

まことしやかに囁かれている、「はるか」の敦賀乗り入れや「サンダーバード」の関空乗り入れが2024年改正で実現するのか気になりますね

 

▲梅田貨物線の地下化により、「くろしお」「はるか」の大阪駅への停車が実現する