雪晴(根室本線) | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

写真を撮る身として、理想的な雪景色は「降雪直後の青空の下、小枝の先まで雪が付着し、枯れ木残らず花が咲く状態」なのですが、そんなシーンがたびたびで見られるのが冬の北海道です。先日は旅行割を活用して芦別の「星がよく見える宿」に2泊。迎えた初日の朝は晴れ予報。朝食をパスして朝練してきました。(2022/12/5-7)

12月5日、白老を午前に出て、下道をゆっくりと空知方面に向かいました。徐々に雪が増え、夕暮れに到着した滝川の雪の多さに驚きでした。別の国みたい。日の入りは15:55。16時台の普通列車がほぼ真っ暗。しんしんと雪降る東滝川駅でした。

翌朝です。絶景の俯瞰も好きですが、素敵な構えの駅を絡めて、日常シーンを撮るのも好きです。時間も限られることもあり、今回は東滝川駅周辺での撮影に終始しました。夜明けの東滝川駅。朝焼け雲がお出迎え。素晴らしい条件です。

空が明るくなってきました。6:55発滝川行から撮影開始です。この車両は、滝川を5:49に2両で出て、芦別で1両は富良野方面に、滝川に戻ってくる残り1両です。

モノトーンの雪景色には、赤い色がほしいもの。念ずれば国鉄色。ますますラッキーな朝です。

乗客を一人乗せ、滝川に向かう列車。ちょうど日の出の時刻と一致したので、浦臼の山々はモルゲンロート状態です。嬉しい想定外でした。左にピンネシリの稜線が見えます。もう少し右に寄って構えていたら正面から捉えられたのに。お初の場所、情報不足は仕方ありません。

朝は忙しいローカル線。国鉄色が通過して約30分後、次も続けて上りです。跨線橋から少し角度をつけて撮りました。

後追いです。前方向かって左に見えるのがピンネシリ。標高1,100メートルと高さはありませんが、グッドルッキングです。

次は下り列車。先ほど滝川に行った国鉄色が戻ってくるはずです。到着まであまり時間はありませんが、昨日チェックしていた場所(国道がオーバークロスするところ)に向かいました。早朝でまだ除雪が終っておらず、新雪に足をとられながら、500メートル足らずの距離も息絶え絶え。こうして、7:41東滝川発、ゲットです。

10分後には、富良野貨物が通過するはずです。いちおう臨時なので来ないこともありますが、予定通りの時刻、フルコンのコンテナをけん引して、パウダースノーを巻き上げながら、赤いDF200がやってきました。いや~、大満足です。(横切る電線を1本、画像処理で消去しています。)

僅か1時間、普通列車3本、貨物1本撮れました。東滝川駅、こんな感じです。初冬の雪は湿気が多いのか、北海道にしてはべったりした感じでした。

午前中は、晴れが続くようです。先ほど撮った国鉄色は、富良野折り返しです。上芦別駅で捉えました。

朝練の締めは、野花南駅での交換。今年、季節の節目で撮ってきたこの駅で、素晴らしい雪景色も撮れました。

今回は、富良野方面では撮らず、夕方に芦別の隣の平岸駅で、ちょこっと駅撮り。富良野方面に向かう列車です。今日は国鉄色によく会う日でした。

続いて、芦別で交換した、滝川行列車。少しの時間でかなり暗くなりました。窓の明かりが良い感じです。

素敵な1日をありがとう。そんな気持ちで、滝川きを見送りました。夢中で撮っていましたが、撮り終えて、かなり寒いことに気づきました。

釣りでいえば、大漁でしょうか。これでも日中は宿で温泉に入ったり、まったりしていました。写真を撮ったのは正味2時間でした。こんな日もありますね。白老鉄日記vo.100「雪晴」でした。