志国高知 幕末幕末維新号 龍馬立志の巻 指定席券

「志国高知 幕末維新号 龍馬立志の巻」指定席券

「志国高知 幕末維新号 龍馬立志の巻」の指定席券です。
この列車は2017年から2019年にかけて、高知~窪川間で運行されたトロッコ列車になります。
下り窪川行きが「志国高知 幕末維新号 龍馬立志の巻」上り高知行きが「志国高知 幕末維新号 日本の夜明けの巻」と非常に長い列車名になっています。
流石に指定席券の券面は全部は書ききれなかったようで、「志国高知」の文字が消え「幕末維新号龍馬立志の巻」とやたら勇ましい列車名となってしまいました。

ど派手なラッピングトロッコ列車

JR四国のトロッコ列車は、予土線のしまんトロッコ号、瀬戸大橋を通る瀬戸大橋アンパンマントロッコを除き、緑色のキクハ32を使用していることが多いです。

しかし今回「志国高知 幕末維新号 龍馬立志の巻」では、キクハ32およびキハ185にフルラッピングを施し、非常に目立つスタイルになっています。
この日は空転対策としてキハ185が1両増結されて控車2両にトロッコ1両の3両編成です。

増結されたキハ185
増結されたキハ185です。剣山色ですが、ヘッドマークがトロッコ仕様に。
キクハ32
トロッコ車両であるキクハ32。フルラッピングが施され、前面に坂本龍馬がいます。
トロッコ側面
側面には土佐の偉人の名前が。このほかに岩崎弥太郎や中岡慎太郎などもいます。

通常の緑色ではなく茶と黄系統にまとめられて、遠目からもかなり目立ちます。扉部分やトロッコの握り棒は黄色にするなど、かなり気合が入った感じですね。

半分ぐらいの乗車率で高知を出発しました。
しばらくは高知市街地~伊野あたりまでは郊外を走りますが、伊野を越えて仁淀川を渡ると緑が多くなっていきます。

トロッコからの景色
伊野を過ぎると緑が深くなっていきます。

もっとも、このあたりはまだまだ土地は平坦で、トンネルもなくすぐに平野になってきます。
というわけで、今のうちに飲むかと。

司牡丹とおつまみ
高知佐川の日本酒である司牡丹は、辛口で有名。

あぶり焼鰯は乗車記念に配られたもので、車内で司牡丹のワンカップを購入しておつまみタイム。
司牡丹というと定番は超辛口の船中八策なんですが、流石にこれは扱っておらず普通のワンカップ製品でした。
その司牡丹の酒造所がある佐川を過ぎるとやや山がちになってきます。

最近話題になりつつ白石工業の土佐工場は須崎の手前あたり。

白石工業
山肌に張り付いた要塞のごとく構える白石工業の土佐工場。炭酸カルシウムを生産しています。

炭酸カルシウムを製造している白石工業。最近は要塞のようなその外観から紹介されることが増えています。工場なので、夜になるとコンビナートの灯りが照らされ、まさに要塞のごとし。

海が見えた!

須崎で海がちらりと見えますがどちらかというと港なので、景色という面ではいまいち。

土讃線で海が綺麗に見える区間は須崎の先、土佐新荘~土佐久礼あたりになります。

海が見える
須崎を過ぎてしばらくたつと海が綺麗に見えてきます。ここがこの列車のハイライト区間

大正町市場で全国的に有名になった土佐久礼を過ぎるとまた山の中に入り、平地に入ったなと思ったら終点窪川はすぐでした。
乗車時間2時間はかなりのボリュームですが案外短く感じたのは。景色がめまぐるしく変わるからでしょうか。北海道のような雄大な景色が延々と続くのもいいですが、このようなあれこれみられるのも時間を忘れて楽しいかもしれません。

その窪川には珍客が。

ごめんなはり線専用9640型
普段は専らごめんなはり線を走る展望デッキつき車両が窪川駅にいました。
宿毛~奈半利の直通列車だそうです。

ごめんなはり線開業15周年を記念して、土佐くろしお鉄道が宿毛から奈半利までの直通列車を走らせたそうです。これに展望デッキ付車両9640型が起用されて運行されたとのこと。こっちもちょっと気になったり。

さてこの高知~窪川間のトロッコ列車ですが、2019年に運行を終了し、翌年からは同区間を特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり立志の抄」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり開花の抄」として運転されています。

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