鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、今後ホームドアの設置を加速していくことが予想される小田急。
2022年度は本厚木の下りホームでの使用開始が予定されており、既に設置自体は完了しています。

今後は他の駅でも設置が進むものと思われますが、そのための準備工事が活発化しつつあります。

37駅に設置予定のホームドア

都心部を中心にホームドアを設置してきた小田急ですが、車両面での制約等があったことで、路線全体での設置は遅れています。
しかし、1000形のワイドドア車といったホームドアへの対応が難しい車両が引退し、設置を阻む構成要素はほぼなくなりました。

元々は主要駅を中心としていた整備予定についても、鉄道駅バリアフリー料金制度の活用を通じて、37駅に対象が拡大されています。
現時点で37駅ということであるため、今後さらに対象が拡大される可能性もありそうです。



特急停車駅にもホームドアを設置するため、ロマンスカーは一部のドアを閉め切り扱いとするようになり、本厚木での設置が進みつつあります。
2022年度は下りホームのみの予定となっていますが、上りホームについても続いて設置されるものと思われます。

設置準備工事が進む小田急の主要駅

本厚木で設置の動きが活発になる中、他の主要駅においても準備工事が進められています。
ホーム上には工事の跡がしっかりと残っており、機器の設置が近付いていることを感じさせます。

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町田のホームはこのような状態で、他の主要駅でも確認されています。
対象が拡大される前から設置が予定されていた相模大野、海老名、中央林間、大和もこのような状態となりつつあり、2023年度以降で設置が本格化するものと思われます。

そして、これまではホーム自体が比較的新しく、全体の構造が統一されている駅での設置でしたが、今後は延長により構造が混在する駅での設置が始まります。
設計等が面倒になるのでしょうから、今まで以上に苦労が多くなるのでしょうね。

おわりに

都心部のみだった小田急のホームドアは、今後その他のエリアに設置が拡大していきます。
数年が経過する頃には、増えてきたなという印象になるのかもしれませんね。