今回は南部バスの中型移籍車のうち、東武・朝日グループから移籍した日野レインボーRJを取り上げます。そこそこの台数が移籍した上に、全て仕様や移籍元が異なるという、なんとも恐ろしい事態になっています。

614
八戸200か614
KC-RJ1JJAA
1997年式
元:茨城急行自動車
朝日グループの茨城急行自動車から移籍したレインボーRJ。前後扉でツーステといういかにも朝日系列っぽい仕様ですが、銀サッシで導入したのは茨城急行と関越交通の2社のみです。南部バスの他に、会津乗合自動車と妙高高原観光バスに移籍しています。

639
八戸200か639
KC-RJ1JJCA
1997年式
元:東武バス→川越観光自動車
前後折戸仕様のレインボーRJ。東武バスのレインボーRJといえばこの仕様を思い浮かべる人も多いと思います。朝日系列の川越観光自動車を経由して移籍しています。

667 (1)
八戸200か667
U-RJ3HJAA
1995年式
元:朝日自動車→東武ダイヤルバス(現:日光交通)
元は朝日自動車が導入したレインボーRJですが、多数派のKC-ではなく、少数派のU-の車です。東武ダイヤルバスと日光交通を経由して移籍しているため、U-にしては遅めの移籍になっています。三戸所属ですが、遠路はるばる八戸に出てくることもありました。

747
八戸200か747
KC-RJ1JJCA
1997年式
元:東武バス
東武バスから移籍したレインボーRJのツーステですが、こちらは中扉が4枚折戸になっています。東武バス日光を経由して移籍しているため、東武バスの他のKC-RJよりも遅めの移籍となっています。以前の南部バスにはこういった経歴の車が多く移籍した上で、他社よりも長めに使っていたので、必然的に車齢は高かったです。

821
八戸200か821
KC-RJ1JJCK
1997年式
元:東武バス→東野交通
2016年になって移籍してきたRJワンステ。前中4枚折戸かつ逆T字窓ということでKK-にも見えますが、東武バスはKK-RJを1台たりとも導入しておらず、この車はKC-になります。しかも、以前は東武グループだった東野交通(当時)を経由してからの移籍で、2016年になって移籍したという点も納得できます。東武時代に「ワンステップバス」と書かれていた前面の行灯は、東野時代と同様に塗りつぶされています。それにしても、東野交通がみちのり傘下に入って関東自動車に吸収され、南部バスもみちのり傘下に入るとは…。乗車したところ、車内に東野交通那須ロープウェイの広告が掲出されていて、因縁を感じました。