第1513回('22) 青春18きっぷで「きのくに線」&紀州鉄道線の駅訪問     | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 
2022年夏は、5週連続で乗り鉄・降り鉄を実行しました。
4週目の8月6日は日帰りの日程で、『青春18きっぷ』を利用して和歌山県へ。紀勢本線【愛称・きのくに線】の駅を巡りつつ、御坊市では短距離の非電化ローカル私鉄路線・紀州鉄道線の全駅も巡りました。
 
今回は前半の内容です。
いつものように早朝に出発し、JR神戸線→大阪環状線→阪和線と乗り継いで和歌山駅へと移動しました。その後は「きのくに線」に乗り換えて、黒江駅を降り鉄してから一気に御坊駅へと移動し、さらに紀州鉄道線に乗り換えて紀州鉄道線の各駅を訪問していきました。
  
今回の日程  2022年8月6日  (土)   【前半】  
  
加古川520(JR神戸線・快速)637大阪646(大阪環状線内回り)706天王寺710(阪和線・紀州路快速)821和歌山840(きのくに線)850黒江945(普通)1037御坊1102(紀州鉄道線)1106学門1115(徒歩)1123紀伊御坊1130(徒歩・昼食)1200西御坊1210(徒歩)1220市役所前1225(徒歩)1235西御坊    
  
【後半へ続く】     
  
この日も4時に起きて、朝食を終えて自宅を出発。8月になって陽が昇るのが遅くなり、まだ明るくなり切っていない加古川駅では有人改札で『青春18きっぷ』の4回目のスタンプが押されました。そして私は5時20分発のJR神戸線上り1番列車である普通(西明石から快速)・米原行きに乗車しました。
 
 

 
車両は223系4連+225系8連で、私は先頭車両(223系側)に乗り込みました。車内は空いていて、私は転換クロスシート窓側席に座りました。道中は車窓風景を眺めつつスマホを操作していました。駅ごとに乗客が少しずつ増加しましたが、西明石駅と三ノ宮駅でまとまった下車があり、三ノ宮発車時点でも窓側席に少し空きが残っていました。しかし三ノ宮から先は乗客の増加が続き、尼崎発車時点で大半の席が埋まりました。そして大阪府に入り、淀川を渡ると定刻の6時37分に大阪駅に到着。私はここで下車しました。
 
 

 
大阪駅ではトイレを済ませてから大阪環状線ホームへと移動し、6時46分発の環状内回り電車に乗り継ぎました。3扉車の323系8連で、乗り込んだ最後部車両はほぼ満席でした。僅かに空席があったものの私はドア脇に陣取り、道中は車窓風景を眺めて過ごしました。ユニバ(USJ)へのアクセス路線であるJRゆめ咲線との乗換駅である西九条駅で相当数の下車があり空席が発生しましたが、私は景色を眺めるため立席を続けました。その後は再び乗客が増加し、南海電車との乗換駅である新今宮駅では全ての座席が埋まり、立客も増えました。そして私は環状線の南のターミナルである天王寺駅で下車しました(7時06分着)。
 
 

(大阪駅にて撮影)  
 
天王寺駅では速攻で北側にある頭端式の阪和ホームへと移動し、当駅7時10分始発の関空快速・関西空港行き/紀州路快速・和歌山行きに乗り換えました。225系4連+223系4連で、前4両が関空快速、後4両が紀州路快速です。私は前から5両目(223系)、紀州路快速の先頭車両に乗り込みましたが、転換クロスシートの1人掛け席が既に埋まっていたため、2人掛け席の窓側に着席しました。発車時点で窓側席が埋まったものの、通路側席はほとんど空いていました。
 
 

 
関空・紀州路快速は定刻に天王寺駅を発車し、阪和線を南下します。今回も私はひたすら車窓風景を眺めました。途中停車駅では一定数の人が乗り込んできましたが、大半が前方の関空快速に乗り込んでいる様子でした。また、下車も一定数あり、日根野発車時点において天王寺発車時と大して変わらない乗車率でした。その日根野駅では前方4両の関空快速を切り離し、関空快速が先に発車、続いてこちらの紀州路快速も発車しました。223系4連と身軽になった紀州路快速は、昼間帯の電車とは違い日根野発車後も通過運転を行います。小駅を次々と通過して、往年の阪和線快速電車を彷彿とさせる走りっぷりでした。私は引き続き車窓風景を眺めていました。山中渓(やまなかだに)を通過して和歌山県に入り、トンネルで和泉山脈を越えると左手の眼下に和歌山平野を見下ろせました。そして紀の川を渡ると市街地に入り、紀州路快速は定刻の8時21分に終点の和歌山駅に到着しました。
 
 

 
和歌山駅では改札を出ずにホームを移動し、8時40分発の「きのくに線」上り普通・箕島行きに乗り継ぎました。225系4連ですが、きのくに線区間は20年ほど前まで国鉄型の天下だったのに今やJR型の車両で統一されていて、車両面は一変しました。私は最後部車両の1人掛け席に座りました。まだ車内は空いていましたが、どんどん乗客が乗り込んできて、発車間際の時点でほぼ満席になりました。箕島止まりだからか、ほとんどが地元客でした。
列車は定刻に和歌山駅を発車しました。私は車窓風景を眺めながら道中を過ごしました。和歌山市郊外にある宮前駅と紀三井寺駅では一定数の乗降がありましたが、下車客の方が多かったです。そして一旦海岸部から離れて山あいを進むようになると列車は黒江駅に到着し、私は下車しました(8:50着)。
 
 

 
黒江駅は郊外の住宅地にある駅で、2面2線のホームと橋上駅舎を有しています。有人駅ですが9時から無人になり、私が改札を出た頃には窓口が閉じられていました。また、2番のりばの北側(和歌山市方)には智辯学園専用口がありますが、一般は通行不可で、この日は夏休みだったので閉鎖されていました。駅北側の丘の上には智辯学園和歌山小学校・中学校・高等学校があり、中でも高校は野球部が何度も甲子園へ行っています。高校野球では「智弁和歌山」と表記されています。そして、駅前散策中、水路沿いを歩いていると水路には大量の亀がいました。
 
 

 

 
黒江駅からは9時45分発の普通・御坊行きに乗車しました。223系4連で、私は最後部車両の空いている転換クロスシート1人掛け席に座りました。半分ほどの席が埋まっていました。道中は車窓風景を楽しみましたが、中でも冷水浦~加茂郷間は和歌浦湾沿いを走るため、他の乗客も海の景色に見入っていました。加茂郷からはしばらく海から離れた場所を走り、停車駅ごとに乗客が少しずつ減少しました。結果、湯浅発車時には車内がガラガラになってしまいました。広川ビーチ駅の先で遠方に海が見えましたが、その後はトンネルの連続で山間部を南下します。そして山越えをして平野部へ出ると、10時37分に終点の御坊駅に到着しました。
 
 

 

 
御坊駅では紀州鉄道線に乗り継ぐのですが、発車まで時間があるので、一旦改札を出て待合室で休憩しました。ちなみに紀州鉄道線は車内収受方式であり、自動券売機できっぷを発売していないため無札で有人改札を通って1番のりば西側(和歌山市方)を切り欠いた紀州鉄道線の0番のりばへ。少し待つと単行の気動車が入線し、数人が下車しました。この列車が折り返し11時02分発の西御坊行きになります。車両は元・信楽高原鐵道のKR205で、塗装が阪神の赤胴車や小湊鐵道のようなツートンカラーでした。車内はオールロングシートで、私は後部の席に座りました。乗客は私を含めて2人で、最前部には女性が着席していました。
 
 

 

 
西御坊行きは定刻に御坊駅を発車し、左へカーブして「きのくに線」と分かれると、郊外の田園地帯をゆっくり南下します。レールはJRと比較すると貧弱で、確かに飛ばすとリスクが高そうです…。しばらくして沿線に住宅が増えてくると列車は学門駅に到着。私は運賃箱に150円を投入して下車しました。
 
 

 
学門駅は単式ホーム1面1線の無人駅で、駅舎がありません。ホーム西御坊方の端には「学門地蔵」が鎮座しています。駅前は住宅地で、駅のすぐ東側には和歌山県立日高高等学校・附属中学校の裏門があります(正門は離れた南側にあります)。また、学門駅はその駅名が「学問」に通じることから、学業御守として当駅の入場券や入場券を形取ったキーホルダーなどを隣の紀伊御坊駅で販売しているとの事です(Wikipediaの本文を引用)。残念ながら無人駅の学門駅においてこれらのグッズを手に入れることができません。
 
 

 

 
学門駅を撮影後は、徒歩で紀伊御坊駅を目指します。と言っても線路沿いなどを歩いてわずか400mほどなので、ゆっくり歩いても8分ほどで紀伊御坊駅に着きました。紀伊御坊駅近くでは昔使用されていたキハ600形気動車が静態保存されていました。
 
 

 
紀伊御坊駅は紀州鉄道線の旗艦駅とも言える駅で、自社の駅員が終日配置されている唯一の駅です。と言っても紀州鉄道線は車内収受方式であり駅では改札を行わないため、紀伊御坊駅であっても無人駅と同様、自由にホームへ出入り可能です。紀伊御坊駅は立派な駅舎を有する1面1線の駅で、元は2面2線でしたが駅舎に面したホームを拡張する形で1面1線へと縮小されています。
 
 

 

 
紀伊御坊駅を撮影してからは西御坊方面へと向かうのですが、その前に昼食タイムです。駅を出て踏切を渡り、西側へ延びる綺麗な2車線道路を歩き、国道42号線に出て右へ曲がった所にある「吉野家」で昼食を済ませました。
 
 

 
昼食後はロードサイド店舗が立ち並ぶ国道42号を南下し、途中で東側の路地裏に入ってさらに南下すると10分少々で終点の西御坊駅に着きました(12:00頃着)。順番から言うと市役所前駅の方が先ですが、列車が在線していない状態の西御坊駅を撮影したかったため、先に西御坊駅を訪問した次第です。西御坊駅は古びた木造駅舎を有する1面1線の駅で、昭和の地方私鉄駅の雰囲気が色濃く残っています。この駅も無人駅です。
 
 

 
駅構内と駅前の撮影を終えると、12時09分に御坊方から西御坊行きの列車(KR205)がやって来ました。この列車が折り返し12時57分発の御坊行きになりますが、列車は50分近くも西御坊駅で待機します。その間、運転士は詰所に入りお昼休みをとっていました。私はこの長い待ち時間を利用して、徒歩で1駅北の市役所前駅へと移動しました。線路東側に広がる昔ながらの市街地を北上し、10分足らずで到着しました。単式ホーム1面1線の小駅で、駅舎はありませんでした。ホームには上屋が設置されており、ベンチと飲料自動販売機もありました。ちなみに駅名の由来となた御坊市役所は、駅の約200m北西にあります。 
 
 

 
市役所前駅を訪問後は、昼食後に一度通った国道42号を南下して西御坊駅へと戻り(12:35頃着)、停車している御坊行き列車に乗り込んで12時57分の発車を待ちました。
 
 

 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)