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皆さま、こんにちは!

 

仕事の繁忙期からちょいとだけ抜け出せました。

仕事のピークを抜け出せば

長期の休みが取れるし、新しいカメラもゲット出来るし…

そのために年内を頑張りますね!

 

今日は信楽高原鐵道信楽線から、

国鉄時代の木造駅舎が残る雲井(くもい)駅の訪問記です。

信楽線内の中間駅はすべて無人駅ですが、

その中でも唯一、古い木造駅舎が残るのが雲井駅なのです。

駅舎は信楽線が開通した昭和8年に竣工したモノでしたよ。

 

駅舎に貼られた建物財産票がまるで、

駅舎の貴重さに気付いてと言わんばかりですよね。

 

雲井駅が無人化されたのは

貨物の取り扱いが廃止された昭和37年だそうです。

駅舎はその後も有人駅時代の姿のままで使われてましたが

最近になってリニューアルされた模様。

特異な外壁の意匠は

紫香楽宮跡をオマージュしたものでしょうか?

センスがない自分は

無水鍋の蓋にしか見えなかったのが悲しい…

 

駅舎のお隣には

グレードが高そうな駅便(駅の便所)が建ってました。

最近は、駅便内に待合室スペースを持たせて

駅舎を撤去した駅が全国各地で出現してますけど、

あえて駅舎を残したところに

「古い駅舎にも注目してほしい」

という信楽高原鐵道の「鋼の意志」を感じましたよ。

 

こちらは駅舎とは別のホーム出入口。

実は構内のバリアフリー化を目的に設けられたモノだったりします。

 

駅舎とホームの間には急な階段が設けられてますので

ここをフラット化するのは至難の業ですからね。

 

ずいぶんと小奇麗な印象の駅構内でしたが、

信楽高原鐵道には専属のガーデニングプロデューサーさんが

いるっぽく。

 

景観アーティストの石原和幸さんが

ガーデニング大使に就任されたようです…というか

そのように看板に書かれてました。

石原和幸さん、ネットの情報によれば

JR大阪駅の「うめきたガーデン」もデザインされた

すごいお方なんですって。

信楽線の駅のみならず沿線の景観デザインも

手がけられてるそうですよ。

 

ところでところで…

こんな様相を見ると、

表の看板をめくりたくてウズウズしちゃうのは

自分だけでしょうかね?

 

駅舎はリニューアルされてますが、

構内は想像以上に国鉄臭が漂ってました。

そんな雲井駅をさっそく覗いてみましょう。

 

まずは駅舎内の様子からです。

出札窓口や荷物の受け渡し口が塞がれてますが、

国鉄時代末期は既にこの姿だったみたいですね。

 

階段を渡ってホームにイン。

雲井駅は単式ホームがあるだけの停留場タイプの駅でした。

 

構内のはずれに見える線路の形状から、

昔は両開き分岐器があり

構内に側線があったと思われた方は大正解です。

雲井駅が無人化された昭和37年以前は

貨物の取り扱いがあり、

貨物列車を退避させるための側線が敷かれていたそうですよ。

ちなみに昭和37年は

信楽線の旅客列車が気動車化された年です。

本線を塞ぐカタチで運行されていた雲井駅の貨物列車も

このタイミングで一掃されたのでしょう。

 

なお、機回しで使われていた側線は

左側の植樹されてる空き地にあった模様。

この待避線で解結された貨車は

駅舎の北側にある貨物ホームに押し込まれてました。

距離の近さから貨車の移動は手押しか?

 

雲井駅の貨物輸送が廃止されてから

既に60年が経過してますけど、

なんと!貨物ホームが今も残っているのですから驚きです。

 

駅前広場が広く空いているのは

貨物の受け渡しのためかと思いますが、

貨物の出荷量がそれなりになければ

わざわざ貨物ホームなど設けないはず。

駅の周辺には信楽焼の窯元さんが数多くありますので、

ここから製品の陶器が出荷されてたのではないでしょうか?

 

雲井駅にもいらっしゃいましたよ、信楽焼のタヌキさん。

 

最後はタヌキに見守られながら

雲井駅を発車する気動車の画像で〆ます。

もし信楽線が電化されていて、

普通車ではなく一等車だったら

車両形式は「クモイ」だったのかな…

などとくだらんことを考えながら

雲井駅を後にしましたとさ。

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(第三セクター線 私鉄線 ほか)
信楽高原鐵道信楽線

 

貴生川駅

紫香楽宮跡駅(令和4年9月7日)

雲井駅(令和4年9月7日)

勅旨駅

玉桂寺前駅(令和4年9月7日) 前編 ・後編

信楽駅

 

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