加工中の車両用屋根板をKATO製品の色合いにすべく、調色した塗料で再塗装するも、黒くなり過ぎると共に、濃度設定ミスで塗装面がブツブツの仕上がりになる失敗で終わりましたので、再びIPAで塗装剥離をしました。そこで、今回は再調色した塗料と、先日購入してきたジェイズのスプレー塗料を試してみることにしました。

 

手前の車両が、KATO製旧製品のモハ80-300番台(品番4350-1)で、この車両の屋根色が再現したい色合いとなります。奥側の車両は、GMキットを組み立てたクモハ51で、屋根にはGMのダークグレー(No.35)の缶スプレーで塗装した物です。両車両を比較すると、目標とする色合いはGMのダークグレーを少し明るくした色となります。

 

そこで、GM製のビン塗料のみで調色することにしました。ダークグレー(No.35)をベースに、少し明るい灰色にするため、ねずみ色1号(No.9)を少量加え、微量の赤2号(No.1)を加えてほぼ希望の色合いになりましたが、モハ80の屋根色は少しくすんだ色をしています。そこでアイボリーA(No.21)を加えることで、くすんだ感じにすることができました。

 

早速、塗装してみます。

試し塗りには、GM製で一体ボディのモハ70を使用しています。先程調色した塗料をエアブラシで左側半分に、ジェイズ製の濃い屋根グレー用灰色(No.19)の缶スプレーを右側半分に、それぞれ吹き付けました。写真では判り難いのですが、調色した方がジェイズ製より少し濃い灰色の半ツヤに、ジェイズ製はツヤなしに仕上がりました。塗装は屋外(近所の公園)で行っており、サンプルに持参したKATO製モハ80の屋根色と見比べると、調色した塗料の方が色合・ツヤとも似ていたので、本命の屋根板3枚には調色した塗料で塗装することにしました。

 

調色した塗料で塗装した屋根板3枚(奥側から、クハ85-100番台,モハ164-500番台,クモユ141)で、濃度調整も良好で綺麗に塗り上がりました。調色の最後に、くすんだ感じにするために加えたアイボリーAは正解でしたが、加えた分量が多過ぎたようでモハ80に比べて少し明るい灰色になっています。今回は許容範囲と見做し、これで合格とします。次回に調色する際には、ねずみ色1号は省略して、アイボリーAで明るさを調整することで、より良い結果が得られると思います。

 

屋根板の塗装が終わったので、ボディの塗装に専念できます。

 

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