JR北海道 普通回数券 発売終了~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

JRグループで最後まで普通回数乗車券の通常発売を行なっておりましたJR北海道が、昨日11月30日を持って普通回数乗車券の発売を終了し、身体障害者用、知的障害者用及び通学用の割引普通回数乗車券は残るものの、 鉄道作業局時代の明治33年11月1日に回数乗車券が発売開始されて以来、122年余りにわたる回数乗車券の歴史に事実上の終止符が打たれました。

 

2019年10月21日に函館本線奈井江駅の乗車券類簡易委託発売所で発行されました、「奈井江⇔砂川」の普通回数券です。

 

 

 

JR北青地紋の常備式の券となります。

 

JR北海道の普通回数券は最上段の(11)の券片の「⇔」の下に(最終券片)の記載があるのが特徴で、最終券片の区間表記の部分まで枠囲みが無いのはJR九州の普通回数券と同じですが、こちらは表紙部分との間にミシン目が設けられておりません。

 

JR北海道の普通回数券の常備軟券は一時期はほぼ絶滅状態でしたが、平成28年に赤平駅、芦別駅、美幌駅、奈井江駅の簡易委託化により復活し、拙ブログの2016年7月29日のエントリ「函館本線 奈井江駅 常備軟券~普通回数券」でご紹介いたしましたように、復活当初は「平成」の元号が印刷された券で、2019年10月1日の消費税率引き上げによる運賃改訂から、「平成」の元号の印刷の無い西暦対応日付券に変わりましたが、奈井江駅は2022年3月31日の営業を持って簡易委託発売が終了してしまったため、今回ご紹介いたしました券は普通回数乗車券の発売終了を待たずに無くなってしまいました。