相鉄線乗り入れで期待の東横・目黒線と不人気の田園都市線、明と暗 〜旧玉川線のこと | 模工少年の心

いよいよ、相鉄線との乗り入れ線が完成し、来春3月に開業する(予定)であることが正式に発表されました。

 

先週末、駒沢大学駅の配布物ラックに、華々しくそれを伝えるリーフレットが置かれているのを目ざとく見つけてゲットしました。



益々伸びゆく東横線と目黒線。

一方で、近頃、混雑度ナンバーワンの乗車率に加えて事故や故障でダイヤが乱れることもよくあり、著しく評判を下げる田園都市線。(マツコデラックス:「私は田園都市線が嫌い」などが話題)

 

この新線開業で、ますます、その差は顕著になりそうな気がします。

 

(武蔵小杉〜日吉間の東横線、目黒線の現在 堂々たる複々線により、東急新横浜線延伸に備える)





田園都市線は、島式ホームに2線あるのみの通過駅構造の渋谷駅がネックとなり、列車本数を増やせない状況のようです。

そこで、迂回経路として二子玉川駅から大井町線へ、また横浜市駅地下鉄グリーンラインで日吉駅に抜けるルートなどの活用を推進してきました。

 

(9000系には、迂回せんを線をイメージさせるイラストが付く)



しかし、田園都市線の中でもっとも混雑率の高いのは渋谷駅〜池尻大橋駅間であるのに、その根を元から断つような抜本的な解決策が講じられるような気配は全くありません。

 

田園都市線渋谷〜二子玉川間は、1977年4月の開業時から2000年8月5日までは、新玉川線と称していました。

 

そもそも、新玉川線の計画当初、旧玉川線は存続させる方向で、三軒茶屋から用賀駅付近までは、現在蛇崩川緑道となっている弦巻通り沿いの河川上を高架線で通す計画でした。


経由地となる三軒茶屋小学校近くの建設予定地にイラスト付きで看板が掲げられていたのを朧げに見た記憶があります。

(現在の蛇崩川緑道)



しかし、結果は旧玉川線は廃線となり、全線がその線路の敷かれていた地下を通る現在線として開通しました。

(旧玉川線の思い出)




今となっては、夢のまた夢ですが、旧玉川線を残し、LRTとして整備していたら、田園都市線の混雑は相当に緩和されていたはずではないかと、ふと思ってしまいます。

 

仮定の話をしても仕方ありませんので、この辺りにとどめたいと思いますが、渋谷〜三軒茶屋間に大江戸線のようなリニアモーターミニ地下鉄を単線で通し、最混雑率を記録する同区間の混雑緩和を図ってはどうかと、やはり、考えてしまいます。