芳賀・宇都宮LRT沿線(&脱線事故現場)をちょっとだけ歩いてみた | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

来年夏の開業予定を控え、車両公開が行われるなどいよいよ現実味を帯びてきたライトライン。

もちろん今回は車両展示目的で遠路はるばる足を運んだのだけど、やはり空いた時間を利用して

新線の状況は見ておきたい、という思いが強く、展示会参加前後に少しだけ歩いてみた。


さて、電停直上の東西自由通路には、早くもライトラインが書き込まれた地図類が登場。


まずこれを見ると、否が応でも開業への期待が高まるのが人情というもの。


まずは宇都宮駅東口電停の概況を、ここでは改めて。

ホームは広く取られ、再開発地域と一体になって余裕ある空間が確保されている。

JR宇都宮駅とは屋根のある東西自由通路で直結し、乗り換え時間はJR改札から5分ほどだ。


宇都宮駅東口を出ると、すぐに東に向けて90°曲がる急カーブがある。

ちなみにこの場所、まちびらきイベントの為の仮設通路かと思ったが、点字ブロックもあるので

開業後も渡ることはできるようになるものと思われる。

ただ、往来する電車には十分に気を付けておきたいもの。

そんなカーブの場所で…


19日、脱線事故が発生した。

真新しい路面には、車輪による脱線痕がクッキリと残されている。

非常時を想定した逆線進入の際の事故だったようだから、過度な横圧でも掛かったのだろうか?


現場検証で付けられたであろう養生テープの印が、先頭車が迫り出した位置を示す。

時間帯によっては大惨事の可能性もあったかもしれず、人的被害が無かったのは不幸中の幸い。

しっかり問題点を洗い直して、開業を果たして欲しい。


再開発地内に作られた跨線橋の下にダブルクロスポイントが。


宮みらいライトビルと宇都宮脳脊髄センターの間を、新設軌道は抜ける。

軌道はポールと鎖で仕切られ、立ち入りはできない。


そして、鬼怒通りへ。

センターポールに直接吊架方式で架線が張られている。


鬼怒通りから宇都宮駅東口電停方面。

架線は1本かつ細く、まだ路面電車の存在に慣れていない界隈で引っ掛けるトラック等大型車が

出てや来ないかという心配が頭を掠める(先日も群馬で切断事故があっただけに)


鬼怒通りの信号は、既に電車用信号が稼働。


こうしてしばらく歩き、東宿郷停留所までやってきた。


東宿郷停留所の芳賀方面。

既にホームも完成しており、後は駅名標類が取り付けられるのを待つのみ。


こちらは宇都宮駅東口方面。


LRTの完全新線が建設されるのは、日本では初の事例になる。

こうして実際に出来上がった風景を見ると、感慨もひとしおだ。


いよいよ試運転も始まった。

脱線事故という不運はあったが、とにかく安全に事が運ぶよう祈っている。


もうLRTは、宇都宮の新時代になくてはならないものになってきている。


今度は南側から、線路を見て周り。


跨線橋にも上って、宇都宮駅を眺めてみた。

すっかり変わった界隈に、また感慨。


ともかく、来年8月の開業予定まで、もう少し。

初めて車両にも接して、自分は期待しかしていない。

余計な邪魔に惑わされることなく、大願成就が叶うように!


《おまけ》

こんな目立つスーツの某氏が、先の脱線事故現場付近で何か撮っていた。

なにやっていたんだか…