記事内に広告が含まれています。

【なぜ?】直通線の東横線系統は、何故いずみ野線と直通するのか?

この記事は約4分で読めます。

2022年11月24日、相模鉄道株式会社ならびに東急電鉄株式会社より、2023年開業予定の相鉄・東急直通線の運行概要が発表されました。

大まかな運行概要として、相鉄本線は目黒線系統と、いずみ野線は東横線系統と直通する運行形態になるようです。
なぜ、東横線はいずみ野線へ直通する運行形態になったのでしょうか?

既存のJR直通線系統との兼ね合い

多くの方がご存じの通り、相鉄線は2019年11月30日より、JR東日本との直通運転が開始されました。
運行系統は、相鉄本線海老名~JR新宿で、いずみ野線との直通運転は行われていません。

もし、東横線直通電車を、本線系統に入れてしまうと、JR線方面と行き先が被ることになります。

そこで、東横線直通電車は、いずみ野線と直通にすることで、ある程度の棲み分けを行うものと考えられるでしょう。
実際には、二俣川西谷、目黒線系統に乗った場合は東横線並走区間での対面乗り換えが可能なので、それらを活用し、利用者一人一人に合わせた使い方が可能です。

また、本線系統は目黒線系統と直通とすることで、三田線経由で三田・大手町・神保町といった、23区東部へダイレクトにアクセスする事が可能となります。

来年以降の運転形態をまとめたものがこちらです。↓
※一部電車を除く

  • 相鉄本線  ~ JR直通   ~ 23区西部
  • 相鉄本線  ~ 目黒線直通 ~ 23区東部
  • いずみ野線 ~ 東横線直通 ~ 23区西部

折り返し設備の関係

もう一つ考えられるのが、本線海老名駅といずみ野線湘南台駅のホームの都合です。
海老名・湘南台の両駅とも、1面2線の島式ホームでそのまま折り返す形となっています。

現在、海老名駅では、横浜方面の電車とJR線直通電車の両方を、わずか2線で折り返しさせています。

横浜発着の電車であれば、速やかに折り返しさせても問題はありませんが、
JR線直通電車では、タイミングによっては、羽沢横浜国大から先、JR線内の時刻に合わせるため、長時間海老名駅で待たせなければいけません。
そこに、東急線直通の電車を全て入れるとなると、パンク状態となり、折り返し順序の調整が難しくなることが容易に想像できます。
西谷より先、相鉄線内の種別を、特急と各停で使い分けることで、ある程度の調整は可能ですが、それでも高が知れてます。

一方の湘南台駅は、海老名駅より発着本数が少ないこともあり、折り返し順序の調整が比較的容易です。

運転系統が単純な目黒線方面はさておき、東横線方面に関しては、日吉駅より分岐する形になっている事、副都心線より先、有楽町線・東武東上線方面・西武池袋線方面がX字に交わる複雑な運転系統である事を考慮すると、
折り返し時間を確保、順序の調整を行いやすく、ダイヤ乱れ時のリカバリーを効かせやすい、いずみ野線方面との直通にした方がいい事が、想像できるでしょう。

運転本数の他、所要時間の観点から考えると、例えば二俣川~海老名・湘南台間を各駅に停まりながら、50分ちょうどで往復するダイヤに設定した場合

二俣川~海老名の所要時間:21分 ×2 = 走行時間42分 = 海老名駅折返時間 8分

二俣川~湘南台の所要時間:17分 ×2 = 走行時間34分 = 湘南台駅折返時間 16分

となり、いずみ野線の方が、折り返し時間に余裕が生まれていることがわかります。

先ほども触れた通り、折り返し時間に余裕があれば、遅延時のリカバリーを効かせられやすく、
2022年時点でも運行系統が複雑な東横線系統は、いずみ野線と直通するのが都合がいいと言えます。

おわりに

JR線方面との兼ね合い、折り返し順序の調整の関係、今回は触れていませんが、いずみ野線沿線の開発の観点など、他にも複雑に絡み合う様々な事情を考慮し、運転形態が確立されたものだと思われます。

ただ10年後や20年後には、小田急多摩線のように、直通電車が無くなっているかもしれませんし、新たな別の運転系統に変わっているかもしれません。
開業後の、各駅からの流動実態がどうなるのか?ずっと見守っていきたいところです。

この記事は、素人が考察したものですので、あまり鵜呑みになさらないようにお願いいたします。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

当ブログを応援してくださる方は、鉄道コムのリンクを押していただくと嬉しいです↓

相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)

掲載日コらム
2024年3月10日相鉄10000系、始動する「リバイバルプロジェクト」
2種類の復刻カラー実現なるか!?

【復刻決定おめでとう!!!】
タイトルとURLをコピーしました