9月23日の改正以降、JR九州ではキハ40系気動車の活躍の場が目立つようになっておりまして、特に北部九州地方ではよりそう言った姿を見る事ができております。
当ブログでもこれまでもご紹介しておりましたが、この改正では西九州新幹線の開業に伴いまして、長崎線の肥前浜~諫早間(通称・「有明線」区間)が非電化区間に変わっておりまして、それとともに江北~諫早間は佐賀県・長崎県が管理するようになります「上下分離区間」として引き続きJR九州の路線として運行するようになりました。
それに伴いまして、これまで使用されておりました電車から気動車による運行に変わっておりまして、江北・肥前浜~諫早・長崎間では画像1のキハ47形気動車によります運行に変わりまして、この中には塗装も青一色の車もあれば、音楽&パフォーマーグループであります「EXILE」のTAKAHIROさんデザインによります「Choo Choo 西九州 TRAIN」となりました車両計10両が使用されておりまして、この区間及び佐世保線の江北~早岐間で活躍しております。
また、画像2にもありますように武雄温泉→江北→(「有明線」)→諫早→長崎間、長崎→諫早→(大村線)→早岐→武雄温泉間で運行されております「ふたつ星4047」も「D&S列車」の一つとして運行されておりまして、キハ40系気動車の使用車両3両とも「4047」に改番されまして運行されていると言うのも大きな特徴ではないかとも思います。
さらには、唐津線・筑肥線(山本~伊万里間)では、ゲームソフト「ロマンシングサガ」とタイアップした車両も運行されておりまして、実際に画像のキハ47形気動車が9両、そして同じく所属車両でありますキハ125形気動車7両でラッピングが施されております。よく見ましても従来の標準塗装にラッピングが見られておりますので、それほど大変目立った車でもある事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(キハ47 8062、「ロマサガマンホール号(12号車)」)
(キハ47 8132「清水の滝号(9号車)」)
このように、9月23日改正以降に目立つような活躍する姿が見られております北部九州のキハ40系気動車ではありますが、その一方で熊本以南の南九州地区では運用を離脱した車も見られておりまして、実際に熊本車両センターに所属しておりましたキハ147 59・61が直方車両センターに、キハ147 183・キハ40 8103が川尻信号場に疎開しておりますし、鹿児島車両センター所属のキハ47 8074・9074が唐津車両センターに隣接します西唐津駅構内に疎開留置されておりまして、今後あるでありましょう「呼び出し」を待つ事になります・・・。
(西唐津駅構内疎開留置、手前からキハ47 8074+キハ47 9074)
さて、ここからご紹介しますのは、かつて南九州の鹿児島車両センター・宮崎車両センターに所属しております(所属しておりました)キハ40系気動車におきまして、「ある顔」が見られておりました。今回ここからはその「顔」に関しまして皆様にご紹介してまいります。
それが「鹿児島顔」と呼ばれる顔でありまして、特徴としましては、テールランプ下部分が通常青なのに対しまして、「鹿児島顔」の車両はテールランプ下部分が白になっていましたり、タイフォンに帯が入っていないのが特徴でありました。
(キハ40 8069)~平成22年撮影
こちらが通常の塗り分けの車両であります、キハ47 8123であります。実際にテールランプ下の部分に青いラインが掛かっているのがわかりますし、そのためその部分は青となっている事がおわかりいただけます。
この「鹿児島顔」は、旧鹿児島総合車両所(現・鹿児島車両センター)で検査を受けていた証しでもありまして、小倉工場(当時・現小倉総合車両センター)で検査したものと見分けをつけるために、このような姿が平成23年の鹿児島総合車両所が閉所する数年前まで実際に存在しておりました。
やはり、上の画像のものを見ましても、普通見分けが付きにくい所にありますので、見ていてわかりにくいのではないかと思いますが、細かく見てみましても、キハ40 8069が「鹿児島顔」の時代が見られていた事がわかるのではないでしょうか。
今回は、キハ40系気動車で見られておりました、旧鹿児島総合車両所で検査していた証を表します「鹿児島顔」に関しましてご紹介しましたが、当時私自身も、閉所数年前の時点ではよくはわかりませんでしたが、調べてみまして確かに「あれ?」と思ったほどでしたので驚きであった事を覚えております。しかし、残念ながらそれら「顔」を作っておりました鹿児島総合車両所も閉所となりまして、検査も小倉総合車両センターで行っておりますので、もう見られなくなっております。ご覧の皆様も、存じていなかった方もいらっしゃるとは思いますが、実際こういったものが存在していた事をわかっていただければとも思います。