阪急3300系は京都線の最古参形式で、廃車も進んでいます。とは言え、阪急は車齢50年を目途として車両を使用しているので、3300系はもう少し現役を続けそうです。
ところで、阪急京都線における最古参形式の3300系のうち、検査後に運用復帰し、復帰3日目にして運用離脱し、3ヶ月くらい放置されている中間車が存在します。
元3323Fの中間車3953です。
3323Fの3953が抜き取られた経緯
留置線で日向ぼっこしている、3953(元3323Fの中間車)が、日向ぼっこするまでの経緯を簡単に。
- 7月上旬くらいから3323Fが検査のため離脱(8両編成)
- 7両編成の3324Fが運用離脱(後に廃車)
- 3323Fが8月17日に8両編成のまま運用復帰
- 8月19日、3323Fは中間車3953を抜いて7両編成で運用(3324F離脱による補填)
- 以降、3953は正雀で留置
そのため、3953は検査後、8月17日・18日の2日間だけ運用に就いていたことになります。
そして、運用復帰して3日目の8月19日、3953だけ編成から外れています。
3953は、8月19日から本記事公開時点(2022年11月24日)まで約3ヶ月間、ずっと留置線で日向ぼっこしていることになります。
3953だけどうするの?
で、結局のところ、3953の今後が不明です。
シンプルに考えれば余剰なので廃車…なのですが、検査後ということもあり、床下がリフレッシュされています。
3323Fの7両編成化を予定していたのであれば、
- 検査前に3953だけ抜き取る(7両編成にしてから検査入場)
- 3953だけ検査対象外にして7両編成で出場
の、どちらかで大丈夫そうですが、何故か3953も検査を通しています。これがイマイチわかりません。
そして、2日間だけ運用復帰して、そのまま正雀の留置線で日向ぼっこしています。これもイマイチわかりません。
これが車齢10年の中間車であれば、何か使い道があるかもしれませんが、3953は1979年2月製造なので、車齢43年です。車齢を考えると、単純に、予備車として待期なのかもしれません。
編集後記
よくわからないわね😿
参考文献
『鉄道ピクトリアル No.837 2010年8月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄』 株式会社電気車研究会
関連リンク
【阪急】3300系3324F、廃車陸送|鉄道プレス(個人サイト様)
【阪急】8連で運用復帰した3300系3323Fが7連で運用に|2nd-train