2022/9/6 WE銀河編・序 乗車のための手続き | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(発行された切符)

(画像は加工しており,マークアップに意味はありません)

 

それでは,「WEST EXPRESS 銀河」の旅を始めるために必要な手続きについて,ここで紹介しようと思います.

 

  117系7000番台に乗るには?

「WEST EXPRESS 銀河(WE銀河)」は本来駅の窓口・「e5489」で特急券が購入でき,通常の特急料金・グリーン料金・新規に専用に設定されたグリーン個室料金が適用される,極めて自由度の高い列車のはずでした.しかし,2020/5/8に予定されていた運行開始は同9/11に延期,それも,「日本旅行が発売する,目的地に必ず1泊し,その翌日または次の運行日に必ず出発地に戻る専用ツアー」に限定しての販売となりました.2020年時点では旅行どころではない社会状況でしたので,参加者をコントロールしつつ,日本旅行・JR西日本関係のホテルの収益・稼働率をある程度確保しての運行となったのはやむを得ません.従って,現在は例えば「和歌山→新宮」「紀伊田辺→天王寺」などで普通の座席を利用する,などといった利用はできません.最も,駅の窓口で発売しようものなら,(2020年の社会情勢を考慮しなくても)ただでさえ減っている「みどりの窓口」が毎週4回も大混雑し,「e5489の事前受付」ではまず取れない超人気列車と化し,グリーン席・グリーン個室を中心にオークションやフリマサイトで転売がなされる,そして実際の列車にはほとんど乗っていない,という,利用希望者はチケットが取れない,JR西日本にとっては想定以上に手間がかかっているにもかかわらず利用がなされない,目的地のおもてなしの関係者は利用のなさに唖然とするという,どなたにとっても得しない状態になることが容易に想像できます.

 

  ツアーの申し込み

当初,日本旅行のツアーは抽選販売でしたが,2022年度からは専用ダイヤルへの電話予約での受付となっています.

当然ながら「良い席はお早めに」ということで,筆者も9/6 10:00にスケジュールを空けて電話をするのですが,いの一番にはつながらず,数十分ほどかけて接続していましたが,この時点で「グリーン個室」は売り切れていました.1人用の個室は1室しかなく,多くの場合は毎週の日中に電話することは不可能でしょうから,この個室は「WE銀河」の引退まで一度も乗車できなくても仕方がないと思います.

筆者は「下り夜行・1号車 ファーストシート」にしました.上り列車の乗車は相席の可能性があること,時間帯・行程内での他の行動などの関係で断念しました.筆者にとって和歌山県の訪問はこれが初です.

専用ダイヤルはナビダイヤル(または通常の固定電話)です.申し込みはもちろん,その後の問い合わせもこのナビダイヤルを通じて行うため,普通に携帯電話から発信すると通話料だけでかなりの金額となってしまいます.固定電話が使えない場合はIP電話アプリなどを使用すると良いと思います.この際,発信しただけで通話料がかかること,つながった場合は「ナビダイヤルで接続します〜」のアナウンスが流れますので,切らずにしばらく待つことも選択肢に入れます.

旅館は日本旅行から指定された宿から選択し,その宿に応じたツアー基本料金+設備追加料金差分+発着地差分(+往復WE銀河の場合はその追加料金)が旅行代金となります.

電話をかける際,宿泊希望の宿と,片道が「くろしお」の場合は利用希望列車,そして決済方法を決定することになりますので,事前の準備が何よりも大切と言えます.ただし,座席の具体的な指定はできませんし,日本旅行を一度でも利用した場合(キャンセル・「WE銀河」の抽選に外れて申し込まなかった場合含む)は電話番号に個人情報が紐づいています.

 

なお,この項の申し込み方法は通常運行の場合であり,特別運行の場合は他の日本旅行の申し込みシステムを使用する場合があります.また,日本旅行が発売しない日には別の旅行会社が発売する場合があります.この場合は充実した観光・食事・旅館を使用する高額なツアーになっている場合があります.

 

  申し込んだら

まずは数日後に申し込み書が届きますので,内容を確認します.

そして,出発5日前ほどに宅配便で「日程表・注意事項」「銀河パスポート(特典あり)」「マル契の乗車券・特急券」「ホテル・サービスのバウチャー券」などが届きます.届いた時点ではもうキャンセル料が発生する時期になっています.

こんな感じです.バウチャー券はこの3枚の他,宿泊施設のバウチャーがあります.

切符としては「マル契」ですので,途中下車はできず(*)指定された列車にしか使用できません.特に,新大阪〜京都は必ず「東海道本線の普通列車」の利用で,特急列車は「くろしお12・23号(**)」以外使用できませんのでご注意ください.ツアーを途中破棄する形となりますが,下車前途無効ですので,そのまま降りてしまっても大丈夫ということを確認しています.例えば「京都発」で申し込んでも(差分は無駄になりますが)「新大阪」でツアーを終了してもOKです(というより,筆者の行程はそうなっています).

バウチャーに関しては「WE銀河」関係のサービスを受ける際に引き換える形となります.

 

(*):例外があります.この例外はこのツアーの中で出てきます.

(**)「くろしお23号」は白浜行きですので,「WE銀河」のツアーで利用するにはレンタカーの利用が必須です.

 

  京都までのきっぷについて

ツアーは京都・新大阪(・天王寺)発着ですので,当然ですがそこまで行かなければなりません.今回も「株主優待券」を使用しました.JR西日本の株主優待券では,片道運賃と,その運賃区間を使用する際に利用する特急料金・グリーン料金全てが半額となります.

なお,今回の旅行は5,000円で発売されていた「広島発サイコロきっぷ」の期間内でした.当然検討はしたものの「松江が出たらどうするのか?」ということで断念しました.松江発のきっぷが岡山発で使えないと読める規定であったためです.その代わり,今回の旅程では「広島発サイコロきっぷ」では実現できなかった旅程を上下共に採用しました.後日紹介します.

 

なお,「WE銀河」のツアーでは出発時に本人確認などのプロセスがあるため,京都駅の集合時刻は「20:40」に指定されています.こと,金沢18:42発「サンダーバード44号」,大阪20:36発「びわこエクスプレス2号」からは接続しませんのでご注意ください.東海道新幹線の場合は東京19:21発「のぞみ105号」からの接続です.

 

  全国旅行支援について

申し込み後,「全国旅行支援」の制度開始がアナウンスされ,既に申し込み済みのこの旅行にも遡って「全国旅行支援」が適用されました.手続きは事前に指定された書類を用意して(当記事では述べませんがどのような書類であるかは明らかであると思います,画像でも可),添乗員の方に見せること,専用の書類にサインすることです.これにより,「わかやまリフレッシュクーポン」が3枚発行されました.

なお,通常の座席の場合は「WE銀河」で「1泊」したとは見做されず,クーポンも発券されません.また,財源に限りがありますのでご注意ください.

なお,筆者は送付された資料を入れるために,柳井駅停車記念で作成されたクリアファイルを使用しました,

 

詳しくは以下のURLのサイトをご覧ください.

 

 

 

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