KURAGARI | シーラカンスと僕

シーラカンスと僕

ちょっと空いた時間に読むブログを目指し、ちょっと空いた時間に更新します。



10月の初め。

職場の同僚と京都/奈良方面へと出向いたときのお話です。




近鉄の観光特急"あをによし"と伊勢志摩ライナーで京都を1往復した後、「夜景を見に行こう!」と生駒山地を目指します。








現在位置もよく把握できないまま時刻は21時を過ぎ、ふと気付くと、




なんですの、ここは……。




どこかで道を間違えたわけではなく、

国道を真っ直ぐ走っていたら車一台がようやく通れるような幅になっていました。


ほいで路盤は石畳だし。





この道は国道308号。


大阪市と奈良市を最短で繋いでいる道で、道中の生駒山地を峠道で攻略しているため""酷道""として有名になりました。





この峠は暗線(くらがり-とうげ)と呼ばれ、



こんな所にあります。



阪奈間を移動するドライバーは並行する阪奈道路を使うので、集まってくるのはモノ好きな方々ばかり。



関西にヤバい酷道があるというのは知っていたけれど、今回ここに足を踏み入れたのは全くの偶然。


いつしか目的だった夜景を忘れて気分も高まります。







峠の頂上で車を降りて、県境の標識と記念撮影。



石畳を敷いているのは古くからの街道の雰囲気を残すためなのかな。


そして驚くべきことに、人が住んでいるような気配のする建物もあります。



変な連中の往来が増える夜の方が落ち着かないだろうな。


通勤や通学で峠を下りたら、帰り道めちゃめちゃしんどそう。





見づらいけど「暗線」の碑。




現在時刻は22時。


なにやってんの、まじで。






こうやって写真を撮っている間にも車やバイクが何台も通っていきます。


何やってんの、こんな時間に。





たまに遠くの方から車のエンジンと思わしき断末魔が聞こえてきたり、、、








さて時間も時間なので大阪側へと下って行きましょう。









なんとか勾配のキツさが伝わるように写真を撮っているけれど、やっぱり難しいね。



おそるおそる下り坂を進むのにも神経を使うのに、対向車も結構な頻度で来るからさぁ大変。


ほんとドライバーじゃなくてよかった。





命からがら東大阪市に辿り着き、近くのスーパー銭湯でひとっ風呂浴びてホテルへと向かいました。







余談ですが、

当初の生駒山地へと訪れた目的である夜景は、暗峠の少し南にある"十三峠"で拝んでいます。







なかなか良い眺めだったけれど、
周りが今をトキメク20代カップルばかりで若干体調を崩しました。