往年のインチキボトルロコ、vol.1 | 鉄道模型900ちゃんねる

往年のインチキボトルロコ、vol.1

往年のクラウンモデル
(the)Pennsylvania & Show bottle 。
 もう50年ほど前のプラモデルです。
 
当時、ボトルシップ模型が流行しており、
「それならボトルごとプラモデルにしてしまおう!」という
かなりハイパーな発想の商品です。
 

まず、箱が大迫力。

一見、Oゲージのプラモかと思えるほどに箱がでかいです。
 

中を開けるとこんな感じ。

まずはボトルありきの箱の大きさであることがわかります。

ちなみに、左下の大きな箱は単なるスペーサーです。

中には何も入っていません。

1段低い機関車のランナーシートの下のスペースに、

ボトルの飾り台パーツなどが収まっています。

 

とりあえずスペーサーの箱を裏返せば、

組み立てる際のトレイとして活用できそうです。

 

ボトルを出してみると、すぐに構造がネタバレします。

模型を入れてから瓶の底を接着するスタイル。

50年前、この模型を初めて作った時も思ったけど、

改めてインチキじゃん笑

 

その上、構造や仕上げがかなり雑。

左右分割のボトルが既に接着されており、

合わせ目にも0.5ミリほどの段差があります。

そこで流し込み接着剤を使って左右の分離を試みましたが、

溶接レベルでがっちり接着されてしまっており無理でした。

 

これなら全体を含めて左右分割の、2パーツで良かったのでは?

もしくは金型の抜きを考えると、口の部分だけ別パーツにすれば

一体成型できそうですが… ひょっとして、呉尾の趣味に合わせて、

わざと変なユルい作りにしてくれたのでしょうか。

ペンシルバニアじゃなくて、変ユルバニアでしょうか。

 

でも、ボトルが入っていたブリスターパックのバックアート

めっちゃかっこいいです!

このまま飾ってもかなり絵になります。

 

組立て説明書を見ると、このザ・ペンシルべニアのほかに

海賊艇と客船がラインナップされていたみたいですね。

「ヴァイキング ウオー シップ」が、

ウォーシップよりかなり強そうです。

 

さて、ボトルと機関車、どちらが本体なのかは分かりませんが、

肝心のスチームザペンシルべニアを見ていきましょう。

てっきりNゲージサイズと記憶していましたが、

50年ぶりに確認したら多少大きいことが判明。

 

レール幅は11ミリなので、1435÷11で、

Nゲージではなく約130分の1のスケールですね。

 

細かい部品もバリがなくシャープで、分割やモールドも、

クラウンの100円SLシリーズと違い、しっかりしています。

元は社外金型の輸入模型でしょうか。

事情に詳しい方、ぜひご教示願います。

 

さて、そんな感じで次回は機関車を組み立てていきたいと思います。

 

続く。