阪神~近鉄間の相互直通運転も開始してから10年以上が経過し、阪神車の近鉄線内走行も日常のことになりましたが近鉄車に比べて1両あたりの長さが短い阪神車はやや小振りに見え、6両編成で快速急行に充当されている姿を見ると「これでいいの?」って思うこともあります。現ダイヤでは快速急行は土休日は終日8両編成(一部10両編成)で運行され、9000系と1000系の混成や1000系同士でもラッピング車とノーマル車の連結になることがありますが増結車は必ず奈良方に連結されるので神戸三宮行きなら確実に9000系やラッピング車が先頭に立つ姿を撮影出来ます。

 

(2019.4.6 石切~額田間にて撮影)

 

 額田付近の急勾配を下る1000系HS52の神戸三宮行き快速急行です。生駒から鶴橋までノンストップで走りますが瓢箪山までは長いトンネルと連続急勾配なので阪神電車のイメージとはかけ離れている感があり、近鉄線直通の実現で阪神電車の新しい一面が見られるようになったのは大きいことです。

 

(2019.4.6 石切~額田間にて撮影)

 

 6両編成の快速急行は以前は土休日の日中にも見ることが出来たので日常のことだと思っており、見る機会が少なくなったとは言え珍しいって思うことはありませんが8両編成が主体になってから尼崎での分割・併合が減少し、神戸三宮まで8両で通し運行するようになったので阪神本線でも8両編成が見られるようになり、近鉄との相互直通運転が始まる前まで19m車の6両編成が最長だったのが信じられない程です。ただ8両編成の三宮直通によりホームの延伸が現時点では不可能な芦屋は土休日のみ通過になってしまい、西宮~神戸三宮間の停車駅も特急(直通特急含む)より少ない1駅になってしまったためこの区間だけ見ると特急より快速急行の方が格上に感じられ、種別の逆転現象が生じているのがハッキリとわかります。