国鉄(JR)のキハ37 1000番台です。
片運転台、2ドア片開きのロングシート、トイレ無し車です。
試作的要素の強かったキハ37は5両のみの製造に終わりました。
現在もJR東日本から譲渡された水島臨海鉄道で3両が現役です。
JR西日本の2両のキハ37は残りませんでした。
コスト削減を目指して製造されたためキハ40と比較して安っぽさは否めませんがどうでしょうか。
JR西日本では、加古川線、山陰本線で活躍、JR東日本では久留里線が活躍の舞台でした。
たった5両しか製造されなかった割には塗装の種類が多いのがびっくりです。
<JR西日本>
登場時(赤11号)→加古川線色(緑に白ライン)→タラコ色(朱色5号)
<JR東日本>
登場時(赤11号)→旧久留里線色(アイボリーに青線)→新久留里線色(白に青と緑ライン)
<水島臨海鉄道>
新久留里色→水島臨海色(水色の濃淡)、国鉄一般色的な塗装(朱色とクリーム)、登場時塗色
さて模型のほうでは、マイクロエースから完成品が発売されています。
キットでは、ボナファイデプロダクト、マスターピースからキットが発売されていました。
今回のお題はマスターピースのキットです。
未塗装キットを朱色5号に塗って完成させました。
キットはこんな梱包になっています。1000番台の2両入り無塗装キットです。台車や動力は入っていないので別途調達が必要です。
2両入りですが1両だけ完成させて、残り1両は塗装だけして放置になっています(完成させねば・・・)
1000番台2両じゃなくて0番台と1000番台のセットにしてほしかったなあ、というのがあって1両は0番台に改造したいという思いもあり中断しています。
キットの内容物はこんなです。車体、屋根、床板、床下機器、ガラス、ベンチレータ、台車ネジなどです。
ベンチレータ横の謎の部品は前照灯点灯時に使用する部品らしいのですが、後日発売する予定だった前照灯は発売されたのでしょうか?
(屋根と車体は自分で塗装しました)
TOMIX台車と、GM/KATO台車の対応用で2種類の床板が同梱されています。
ガラスはサッシ、Hゴムは無塗装です。これは塗装しといてほしかった。
そして何故か、T車用の床下エンジンパーツ等が1両分しか入っていなかったようです。このエンジンは他車で使えるエンジンパーツではないので。
M車用の床下エンジンパーツが2つ入っていました。(写真は1両分です)
室内装備、ウェイトの類は全くありませんのでどこかから調達してくる必要があります。
側面から。ベンチレータはTOMIXのに代えました。付属のは何となくイマイチだったので。
よく見たら後部側の屋根が浮いてる、修正しないとです。
反対側です。まあまあ雰囲気は出ていますが、手塗りのサッシ銀が汚いですね。
ガラスの平面性がイマイチなので窓越しに向こうが通して見えません。
ベンチレータは取り付け穴が開いているので位置決めは不要です。TOMIXの角型を使用しています。
信号煙管(穴が開いてる場所)と無線アンテナは後で付けようと思って付け忘れてました。
T車の床下です。エンジンパーツは組立て床下中央あたりに取り付けます。
台車はTOMIXのDT22を製品付属のネジで取り付けます。(車輪はKATOのリサイクル品)
カプラーはストックの密自連TNカプラー(キハ58系のリサイクル品)を付けました。
TNカプラーはポン付け出来るタイプです。
ということで、マスターピースのキハ37-1000番台を振り返ってみました。
キハ37というレアな形式、しかも1000番台のみという地味なラインナップでしたが、同メーカーからこの後はNゲージの製品が発売されたかどうかは知りません。現在はHOゲージの真鍮のキットなどを発売しているようですが、そちらもコアなマニア向けのラインナップのように思います。
<参考>
こちらはボナファイデプロダクトのキハ37-0番台のキットの残骸です。初回の製品で、エッチング車体に前面と屋根がレジン製でした。レジンの経年劣化で前面と屋根が歪んできて廃車となりました。で車体だけが残ってしまいましたので、これと1000番台の前面、屋根を流用して復活できないかと思案しています。
やはり鉄道模型にはレジン素材は向かないということでしょうか。近年は改良されているらしいですが、最近はレジンの鉄道模型キットも見なくなりました。(昔は東京なんちゃらがレジン素材のキットを結構出していましたが)
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