前回の訪問駅、二宮駅から続けていきます。


駅の南口から少し歩を進めるとこのような店がッ!!



☆「湘南クッキー」☆


……というクッキーの自販機がおいてあるだけの店…そう、無人販売店です!


湘南クッキーの自動販売機は、他にも辻堂駅付近(東海道線の車窓からでも目視できる)や


そこでクッキーを買い、二宮駅から退散。



乗車電は5月に降りた国府津駅の2番線に入線。既に降りたことがあるので今回はスルーし、次の駅へ



ー光を探求した、新幹線発祥の地ー


JT15 鴨宮

1923年6月1日開業


快速アクティー通過駅の1つ。ダイナシティの最寄り駅(車があると楽)であり、駅周辺の店の数は国府津駅よりも多い。


一見すると東海道線何の変哲のない駅のように見えるが、この駅を甘く見てもらっては困る。



何故ならばここは新幹線発祥の地であるからだ。


東海道新幹線開通の1964年よりも前、ここ鴨宮と綾瀬(神奈川県)の間に新幹線のモデル線が造られ、0系新幹線はここで1962年から開業までの僅か2年間の間、走行試験を行っていた。

東海道新幹線自体の工事はかなりの急ピッチで1959年から行われ、は東京オリンピック開催年の1964年までに間に合わせないといけなかったため、急遽この新幹線鴨宮モデル線区が造られた。


この実験線なくして、夢の超特急5年で造られなかった。


新幹線が開通するまで、数多の実験走行を支えた影役者が彼、鴨宮であったのだ。


そんな輝かしき由緒を持つ鴨宮駅の肖像を急遽撮影、駅を後にし、1日目の最終目的地・小田原へと向かった……


は夕影に包まれる小田原駅に到着し、辺りを見回す。すると…



小田急が誇るロマンスカー、EXEα(30000形)と遭遇‼️


MSEは過去に見た事があるものの、EXEαは初めて見ました。


どの鉄道会社も特急列車の頭は非常に特徴的で、乗るための憧れを与えてくれます。



5月3日以来の再訪となる小田原駅ですが、今回の目的は当駅周辺のホテルに泊まることです。


チェックイン時刻の18時も迫っていたためすぐさま駅の東口から外へ、宿泊予定のホテルへ



ホテル付近の壁に掲載されている1920年開業当時の小田原駅の様子


ここで萬話。

東海道本線の駅としての小田原駅の開業は1920年10月21日と比較的新しいものですが、東海道線が小田原駅にとっての最初の鉄道ではなく、「豆相人車鉄道」という手押しで進む鉄道が小田原~熱海の間に通っていました。

無論、その人車鉄道文明は関東大震災によって滅亡してしまいましたが…


解説の2行目に「国府津駅」の名前が出ていますが、1920年当時の国府津駅の地位は高く、当時の東海道本線は今の御殿場線であり、その路線は箱根山の裏を通り沼津までに至り、その道中は急峻な坂が多かったために、この国府津駅で箱根山を越えられる馬力を持った機関車を客車と連結する等の重要な交換作業が行われていました。


そのため、国府津駅鉄道との縁がかなり深い駅で、かつ車両基地等も存在する主要駅でもあったため、現在は東海道線と御殿場線のターニングポイントたる駅としてその威風を残しています。


話が逸れてしまいましたので本線に戻します。私が泊まったホテルは東横INN 小田原です。


17時50分にチェックイン。夕ご飯や2日目に訪れるであろう熱海駅前の足湯用のタオルの調達のためにすぐさまホテルから一旦出て、ドン・キホーテに行きタオルを確保。赤いタオルを買っていました。


小田原駅の東華軒でお楽しみ弁当を確保。まぁ中身はランダムでは無いですが。(そりゃ当たり前だ。)


すぐさまお楽しみ弁当をたいらげ、4階の客室の中を見回す。



どうせならホテルに備え付けてあるテレビで9chを付けて水曜日のプリキュア再放送(8月3日放送のヒープリ35話)を見ようとしましたが、


此処は湘南の先にある天下の城下町小田原。スカイツリー天下のTOKYO MXなぞ映るはずもない。


9chはNHK静岡でした。



私愛用の山手線E235系型筆箱。山手線とは無縁の地でも山手線を感じたいので持ってきたり…


隠しきれないライスシャワー推し


机に置いてある呼び出し電話にアラーム機能があったため明日の午前6時にタイマーセットをしてその日はすぐに寝ました。


そして翌朝6時。電話の目覚ましに起こされ荷物を全て抱えて1階の食堂へ


おかずの入ったお弁当やパンを選ぶバイキング形式の朝ごはんを食べ、チェックアウトを済ませすぐ様小田原駅


この時ホテルに歯ブラシを忘れた事に気付かぬまま行ってました



平塚始発の5両編成だとッ…!!


熱海方面の発車標。ここからの東海道線は1時間に4本という魔境への初潜入…!(BGM:インディージョーンズ)


の旅も、東海道本線の長い長い鉄路も続く…


潮風吹き荒れる港を携える、潤滑なる駅

孤高に佇み絶海を見下す、幻影の如き駅

鶴の如き美形を成す、大地を映し出す駅

箱根の恩寵は河原へ、温泉の芽吹いた駅


続く、続く、何処までも、


しかしお忘れずに、向かうは東の最果て、かつて熱せられた溟海の楽園。


楽園への旅