大阪線では平日・土休日共に大阪上本町発松阪行きの快速急行が午前中にも1本運行されており、平日は松阪方に2410系W23(モ2423のみ伊勢志摩お魚図鑑)を連結することが多いですが松阪到着後は回送で明星車庫へ向かうため最後の一区間になる松ヶ崎〜松阪間では行先表示を変えながら走行したり変え終わって「回送」になっていることも度々あり、この区間で「快速急行 松阪」を表示して走行する姿を撮影するのは楽ではありません。この快速急行はW23を連結する時は大阪上本町〜名張間を10両編成で、名張〜松阪間を6両編成でそれぞれ運行しますが連結しない場合は2両減車になるため名張〜松阪間は4両編成になり、短編成の最速達列車が走ることになります。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 方向幕を回転させながら最後の一区間を走る2610系X16の松阪行き快速急行です。表示が「急行 名張」と「急行 青山町」の間という中途半端な姿になってしまいましたが種別灯が両側共に点灯しているので急行ではなく快速急行であることがわかります。ただ回送も種別灯は両側点灯なので回転が終わって表示が「回送」になっていたら区別がつかなくなるところでした。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 撮影した松阪行き快速急行は土休日の6923レ(大阪上本町9:15発)で、通過中に行先表示の変更が完了したため後追いは回送表示になっていますが表示変更のタイミングは車掌の判断によって異なるため遅いとここを通過する時点でまだ表示が変わっていないことがあり、運が良ければ「快速急行 松阪」表示を前後合わせて撮影することが可能です。6923レは2610系の運用ですが同系の初期車はクーラーキセが単独なので他の丸ボディ車とは違って特徴的であり、その中でもトップナンバーのX11は内装も他の編成と異なるのでこれが充当されると趣味的にはラッキーと言えます。