ドキュメント11.17
10:58。
ミントグリーンの5505編成が入線すると、いよいよ入換開始の合図。
11:00発の電車を運休として、入換大作戦がスタートした。
11:00。
コデ165が、緑町方へ走り出していく。
本線の下り勾配上、100mくらい走っていくと停車した。
そして、11:02には係員の無線誘導により5504編成が推進で押し出されてきた。
ちょうど東海道線ホームには「踊り子7号」が入線中。
遅延の影響もあったのか、入換作業と被ることになったのはJR側で撮る人には不運だったか。
絶妙な言い回しで無線指示をしながら、コデ165の待つ本線へ。
あと5メーター、3メーター、1メーター…止まれ止まれ!
連絡線上につけられた白線を目印に、絶妙な位置に停車した。
そして、コデ165が連結されたのを確認し、コキ106との連結を切り離す。
コックを数回操作し、ほどなく切り離しを完了。
そして、コデ165によりさらに数十m緑町方に引き上げられ、全て伊豆箱根鉄道上に戻る。
ここで、EF65とコキ106の役目は終了。
再びJR線に戻り、返却回送されていく。
そして11:09。
大雄山線ホーム先端に立つ係員の手旗誘導により、2番線に5504編成を押し込んでいく。
そのまま5504編成を大雄山に回送しても良さそうなものだが…
そうなると11:12発も運休となり、36分も運行間隔が空くことになってしまう。
コデ165のギリギリの性能スペックもあるだろうに、苦しみ喘ぎながら押し込む。
そして、11:10。
赤旗の位置に停止を決め、入換作業は全て終了した。
11:12発の定期列車に支障せず、確実に作業を終えた。
立ち会った作業員にも、大きなヤマを越えて安堵の空気が流れた。
そして後は、伊豆箱根鉄道社内で無事に5504編成を大雄山まで運び切るだけだ。