勝ったるで 歴史の扉 開けちまえ


FIFAワールドカップカタール大会2022がいよいよ開幕です。7大会連続7回目の出場で常連となった日本代表、グループリーグ敗退とベスト16を交互に繰り返してきましたが、今回はその法則をぶった斬って一気に「アレ」を掴み取り、新しい歴史の扉を開けてくれるのではないでしょうか!

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明知鉄道明智駅に停車中のアケチ10号です。駅舎やホームは国鉄明知線だった昭和60年(1985年)8月の頃の面影が残っていました

日本と同じグループEにはスペインとドイツという歴代優勝国が入っていますが、日本が勝つことで歴代優勝国のどちらか1つがグループリーグ敗退になるわけですから世界中の期待を集めて気合が入ること間違いありません。開催国のカタールが日本語の「勝ったる」に聞こえるのも好条件と言えるでしょう。

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廃車になったアケチ6号(左)と並ぶアケチ10号(明智にて)

日本の初戦はドイツ戦で11月23日22時(日本時間)キックオフ予定です。2戦目はコスタリカ戦で11月27日19時キックオフと生中継で声援を送ることが可能です。3戦目のスペイン戦こそ12月1日28時(2日4時)ですが、両者とも勝点6でグループリーグ突破をすでに決めており、さらに先に順位が確定したグループFの結果を知っている状態ですから、先取点を取られたチームが自陣でパス回しするだけのカッタルイ試合になる可能性大でしょう。

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銘板には「平成9年 富士重工 宇都宮」と記されています(明智にて)

本当の「絶対に負けられない戦い」はノックアウトステージです。一戦一戦目の前の難敵に集中して登って4勝すれば「アレ」、天下を取って授与されたトロフィーの輝きは富士山頂から拝む御来光に例えられることになるでしょう。

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アケチ10号の車内はロングシートです。この車両が30分前まで「きのこ列車」の食堂車で使われていたとは信じられませんね

天下を取ると言ったところで先日岐阜県を訪問したことを思い出しました。「ぎふ信長まつり」で木村拓哉さんを見たのではなく、明智光秀公の生誕地岐阜県恵那市明智町に行ってきたのです。本能寺の変で織田信長公を破って天下を取った史実はまさしく炎上事件ですが、夢破れて散った大勢の戦国武将達を思えば三日天下であろうと頂点に立つことこそ重要だと思えます。

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アケチ10号の車内には「戦国武将明智光秀ゆかりの地」と描かれています

恵那市明智町へのアクセスは第三セクター明知鉄道がメインルートとなっています。明知鉄道の主力車両アケチ10形(アケチ10号〜14号)は富士重工業(現SUBARU)製の気動車で、急勾配の連続する明知線を軽々と駆け抜けて行きます。「きのこ列車」で満腹となった帰りに愛妻とアケチ10号のロングシートに掛けているとエンジンの響きと適度な揺れが眠気を誘ってきました。

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アケチ10号車内にも富士重工の銘板が掲出されています

気動車と客車をメインに多くの鉄道車両を宇都宮車両工場で製造してきた富士重工の鉄道事業は平成15年(2003年)に新潟トランシスに事業譲渡されてしまい、明知鉄道の新型車両アケチ101号・アケチ102号は富士重工製ではありません。スバリストとしては残念な話ですね。

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取材時は2両連結で運行され、恵那方はアケチ14号でした(明智にて)

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アケチ14号も富士重工製です(明智にて)

では、魚を捕まえに行ってきます!