近鉄名古屋と伊勢志摩を結ぶ名伊乙特急は汎用形を中心に様々な車両が充当されるので趣味的に面白く、本来は名阪特急用の21000系・21020系も活躍するので阪伊より見所があると感じることもありますが臨時列車では80000系「ひのとり」も充当されたことがあり、甲特急が通過する駅に停車して客扱いを行う姿はイレギュラー感満載でした。名阪特急用の車両は鳥羽までの運行が多く、賢島まで行くのは汎用形と30000系ビスタカーが主体ですが伊勢中川〜賢島間では車両の向きが他の系統とは逆になるためこれも見所であり、パンタグラフを2基搭載したMc車を先頭に伊勢志摩方面へ向かう姿は格好良く感じられます。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 シングルアームパンタを2基搭載するモ22600形を先頭に宇治山田へ向かう名伊乙特急です。22600系と22000系の混成ですが22600系の方が窓が大きいため景色を楽しむなら同系を選びたいです。ただ設備面ではリニューアル済みの22000系の方が上であるため長距離乗車なら同系を選びたいところであり、全席にコンセントがあるのでスマホ等の充電もしやすく有り難い存在です。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 撮影した名伊乙は近鉄名古屋9:50発宇治山田行き913レで、名古屋線内は名阪甲060レ(近鉄名古屋10:00発大阪難波行き、ひのとり60列車)に先行して走りますが22600系と22000系による組み合わせとは言え後続が赤いハイグレードな列車だと大きな格差を感じてしまい、同じ方面へ行く列車でなくて良かったとも思ってしまいました。宇治山田行きの名伊乙は同駅到着後五十鈴川へ回送され、折り返し同駅始発の近鉄名古屋行きになるため下りと上りで運行区間が異なる形態になっていますが12月17日に実施されるダイヤ変更で下りも五十鈴川行きになるため運行区間が統一され、利便性向上につながると見られます。