NO.2768 減便などで変化も見られています、9月23日改正、JR九州終着・始発各列車ベスト5 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもご紹介しておりますように、JR九州では去る9月23日にダイヤ改正を行いまして、これによりまして運行形態が大きく様変わりした所も見られております。

 

 このうち、上の画像にあります415系電車の鋼製車両は全編成の運用が消滅しておりまして、その結果、福岡・大分地区での415系電車の運用は26運用から8運用まで大幅に削減、かつ全車ステンレス車両であります1500番台による運行に改まっておりまして、結果南福岡車両区所属車も全車大分車両センターに転属しております。

 

 これらは西九州新幹線開業に伴いまして、長崎線の運用が大きく減らされた事にも関係してまいりますが、実際に長崎線に乗り入れる運用もわずか1運用、しかも佐賀駅までしか乗り入れなくなっておりまして、肥前山口駅から変わりました江北駅へ乗り入れる運用も見られなくなっております。

 

 その一方で、南福岡車両区所属811系電車の長崎線・佐世保線乗り入れが増えておりまして、特に佐世保線は近年「有田陶器市」関係でしか乗り入れる事がありませんでしたが、415系電車が運行していた運用をカバーするなど、活躍する姿が実際に見られておりますし、長崎線・佐世保線分岐駅の江北駅で休憩・滞泊する姿も見られてもいますので、まさに「江北の主」に415系電車から変わった事も伺う事ができております。

 

 また、同じく南福岡車両区所属の813系電車に関しましては、日豊線の宇佐駅以南でもワンマン運転が始まっている事もありまして、NO.2767でもご紹介しましたように、佐伯駅まで運用の姿が見られております。この運用は、基本的にドア際座席撤去・ワンマン改造されております2*00番台・3*00番台が入っておりまして、大分車両センター所属の415系電車よりも813系電車の方が見られる結果に至っております。

 

 この他には、日中よく休んでいる姿も見られておりました821系電車が全車熊本車両センター転属とともに運用・運行区間を拡大しておりますし、817系電車も佐世保車両センター・熊本車両センター・直方車両センターから鹿児島車両センターに転属した車もありまして、南の方にも多く集められる結果に至っております。

 

 

 しかし、このような動きが見られる中ではありますが、大幅な減便を行いました平成30年改正に次いで、今回も大幅な減便を行っております。中には、415系電車の鋼製車両が全車離脱した事や、それ以外にも減車を行った列車も見られている事もありまして、利用者にとりましても不満や不自由な姿さえも見られております。確かに「新型コロナウイルス」によりまして需要が大きく減っていた事には間違いありませんが、それでも動きは大きく改善しつつあります。そんな中での減便ですので、不満が出てしまう事も否めない所ではありましょうか。

 

 (荒木駅にて)~詳しくは今後ご紹介します

 

 

 さて、ここまで9月改正に伴う動きを簡単にご紹介しましたが、先述のように減便も見られている事で終着時刻・始発時刻にも動きが見られております。今回は、9月23日改正時刻表を参考にしまして、それぞれのベスト5を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、近年で最も多く減便されておりました平成30年ダイヤ改正時の終着時刻ベスト5であります。この時も本数が九州新幹線・特急・快速・普通合わせて117本もの減便、多くの列車で最終列車の引き上げがなされておりまして、これまでも九州内の需要減によります改正を行いましてから3年後・4年後とに相次く大胆な改正に至る事にもなります。


  5位 0:51着(博多駅)~221M・下関駅22:54発
  5位 0:51着(八代駅)~5367M・大牟田駅23:22発
  5位 0:51着(延岡駅)~5084M「ひゅうが14号」・南宮崎駅23:44発
  4位 0:53着(門司港駅)~70M「きらめき20号」・博多駅23:45発

  2位 1:05着(久留米駅)~2189M・博多駅0:11発
  2位 1:05着(小倉駅)~72M「きらめき22号」・博多駅0:11発
  1位 1:09着(門司港駅)~2360M・荒木駅22:11発

 

 この改正では、5本ありました1時台の到着列車が3本にまで減っておりまして、この改正でも終電の見直しが図られておりましたし、各地で減便もなされておりました。それでも、各地域遅くまで運行される列車も見られていた事もわかりますし、福岡都市圏では0時台発の列車も見られておりまして、結果1時台の到着列車も3本見られるに至っておりました。

 

 

 さらに、前回令和3年改正時の終着時刻ベスト5であります。この改正では、全国的にも終電・最終列車の繰り上げを行うなどの流れが見られておりまして、「新型コロナウイルス」によります需要減、そして生活の変化の影響が明らかになった改正内容となっておりました。


  5位 0:44着(門司港駅)~150M・二日市駅22:21発
  4位 0:46着(柳ヶ浦駅)~2679M・小倉駅23:20発
  3位 0:47着(都城駅)~6777D・宮崎駅23:41発

  2位 0:49着(筑前前原駅)~573C・福岡空港駅0:00発
  1位 0:53着(門司港駅)~64M「きらめき14号」・博多駅23:45発


 もちろんJR九州に関しましても例外ではなく、やはり福岡都市圏を中心に深夜の運行の取りやめとなった列車が多く見られておりまして、平成30年のダイヤ改正としますと約30分も最終列車の繰り上げを行った所もありまして、その結果1時台の到着します列車が姿を消しております。

 

 

 そして、こちらが今回改正によります終着時刻ベスト5であります。冒頭ご紹介しましたように、さらに減便が見られている中ではありますが、以下のようになっておりました。

 

  5位 0:42着(西唐津駅)~637C・福岡空港駅23:09(土休日23:10)発
  4位 0:45着(門司港駅)~142M・二日市駅22:27発
  3位 0:46着(柳ヶ浦駅)~2579M・小倉駅23:20発

  2位 0:49着(筑前前原駅)~573C・福岡空港駅0:00発
  1位 0:52着(門司港駅)~2064H「リレーかもめ64号」・武雄温泉駅22:43発

 

 今回改正では、3位にありました都城行き最終列車が26分早くなりまして、23時15分宮崎駅発→0時22分都城駅着に変わった事から、このランキングにも変化が見られるようになりました。その結果、筑肥線が2本となりまして、他鹿児島線が2本、日豊線が1本ベスト5内に入っております。

 

 

 では、これらの解説を行ってまいります。まずは1位の「リレーかもめ64号」、4位の142Mであります。

 

 「リレーかもめ64号」は、改正前は「きらめき14号」として運行されていたものでありましたが、改正に伴いまして「リレーかもめ64号」として武雄温泉始発で運行されておりまして、以下画像の787系電車8両編成で運行されております。尚、「リレーかもめ」という事で、武雄温泉駅で西九州新幹線「かもめ64号」に接続しておりますが、新幹線駅での発車標も「門司港」まで表示されておりますが、N700S系新幹線電車では「博多」までしか表示されておらず、双方の違いが見られております。

 

 また、142Mは811系電車で運行されておりますが、折尾駅以南では普通列車としては最終列車として運行されております。先述の平成30年改正時でも普通列車は門司港駅1時09分着の列車が存在していた訳でもありますので、それからしますと30分も早くなっている事が伺えるのではないかと思います。

 

 

 次は、いずれも筑肥線の列車にもなります、2位の573C、5位の637Cであります。

 

 2位の573Cは福岡空港駅を0時、5位の637Cは福岡空港駅を23時09分に発つ列車ではありますが、いずれもそれぞれ筑前前原方面・唐津方面の最終列車になっております。このような運行形態は平成30年以前から見られておりましたが、今回637Cがランキングベスト5の中に入って来てもいまして、他の路線の列車が減便や時刻変更で変わってきている中で時刻もほぼ変わらずに運行されるに至っております。

 

 (筑肥線573C)~福岡市交通局の車両が使用されております
イメージ 6

 

 (同・637C)~305系(画像)・もしくは303系各電車が使用されております(令和元年撮影)

 

 

 次は、第3位に入っております、日豊線普通列車2579Mであります。

 

 この時刻表からもわかりますように、宇島・中津方面へは最終列車として運行されておりますが、平成30年改正前には1時台に着く列車も存在しておりまして、さかのぼりますと数少ない客車列車も最終列車に運行されていた事もありました。現在は、813系電車3両ワンマンとして運行されておりまして、編成両数も短くなっております。

 

 それにしても、平成30年改正前には「ソニック」も遅くまで運行されていた列車も存在しておりまして、大分駅には1時台の列車も見られていたほどでしたし、かつては「ドリームにちりん」も存在してもいましたので、日豊線も遅くまで運行されていた路線と言う印象さえも見られていたほどでしたが、現在はそう言った姿も見られなくなっておりますので、正直寂しい所ではありましょうか。

 

 

 ここまで、JR九州路線の終着時刻ランキングベスト5をご紹介しましたが、ここからは始発時刻ランキングベスト5をご紹介してまいります。尚、こちらは9月改正前からほとんど動きはありませんので、今回改正時のみご紹介します。

 

 

 このランキングでは、この後にも分かりますように、ランキングに入っておりますのはいずれも普通列車でありまして、特急列車はランキングの中には入っておりませんが、かつては、運行されておりました先述の夜行特急「ドリームにちりん」、そして「ドリームつばめ」の名残から、「ソニック」・「にちりん」・「有明」の4時台発の列車も見られておりましたが、現在は九州の特急列車の始発列車でも延岡駅5時12分発の「ひゅうが1号」が九州では最も早い列車となっております。

 

 また、この中でも「ソニック」に関しましては大分駅4時台発が存在していた頃は小倉駅発の山陽新幹線の始発列車にも間に合う事もできていた訳でもありましたが、現在は大分駅発で5時12分発、小倉駅が6時41分着にもなりますので、もちろん山陽新幹線の始発列車にも間に合う事ができなくなっております尚、中津方面でしたら中津駅発の「ソニック202号」が5時34分発で存在しまして、始発列車にも間に合う事ができております)。
 

 

 では、以下が始発列車ランキングベスト5でありますが、いずれも4時台発となっております。こうして見ましても、福岡都市圏を中心に早くから運行されている列車が存在している事がお分かりいただけます。


  5位 4:58発(飯塚駅)~6520H・折尾駅5:39着
  4位 4:51発(久留米駅)~2320M・小倉駅7:06着
  4位 4:51発(小倉駅)~121M・博多駅6:15着
  3位 4:49発(柳ヶ浦駅)~5520M・下関駅6:39着

  2位 4:48発(鹿児島中央駅)~1321D・山川駅6:02着

  1位 4:41発(西唐津駅)~320C・筑前前原駅5:23着

 

 

 ここからはベスト3の解説を行ってまいります。まずは1位の筑肥線320Cであります。先述の終着列車もランクインする筑肥線でありますが、始発列車に関しましても4時台発の列車も存在しておりまして、この列車は終点筑前前原駅に着きますと福岡空港行き422C(筑前前原駅5時26分発)に接続しておりまして、終点福岡空港駅には6時14分に着く事ができまして、朝7時過ぎに発ちます航空便にも間に合う事ができるようにもなっております。尚、運行列車はその下の画像にあります103系1500番台電車でありまして、3両ワンマンで運行されております。

 

 (103系1500番台電車)
イメージ 10

 

 

 次は、2位の指宿枕崎線を運行します1321Dであります。ランクインの中では唯一の鹿児島地区でありますが、始発が4時48分発となっておりまして、その下の画像のキハ200系気動車で運行されております。尚、この列車は終点の山川駅で枕崎行き(5321D・6時11分発)にも接続しておりまして、その結果、約2時間40分もかけまして指宿枕崎線全線行く事も可能になっております。

 

 (キハ200系気動車)

 

 次は、3位の5520Mであります。先述のように、以前は4時台発の「ソニック」も存在しました日豊線でありましたが、これらは始発列車を引き下げておりまして、その結果この列車が最も早い日豊線の列車となっております。そんなこの列車は、下関行きからもわかりますように415系1500番台電車として運行されておりますが、それ以降は昼~夕方の間一旦門司港駅に回送として入りまして休憩しますが、それ以外は小倉~下関間の関門運用として深夜まで往復する運用に入っておりまして、交直流電車としての姿を見せております。

 

 (415系1500番台電車、下関行き)

 

 

 次は、4位の121M・2320Mであります。これらはいずれも鹿児島線の列車でありまして、上り下り違いますが、いずれも博多方面の始発列車として運行されております。

 

 (121M)

 

 (2320M)

 

 まず121Mでありますが、こちらは811系電車で運行されております。この列車は改正前は平日のみ運行されていた列車でありまして、肥前山口行きとしても運行されていた列車でもありました。けれども、改正によりまして全日博多駅止まりで運行されておりまして、加えまして博多駅からは2829Mとして江北駅へ向けて運行されております。


 一方、2320Mは813系電車で運行されておりまして、オール普通列車でもありますので2時間25分かけまして運行されております。本当に、新幹線でしたらそう時間がかからない区間ではありますが、在来線、しかも普通列車となりますとそうなる事は致し方ないのではないでしょうか。

 

 

 そして、5位の「福北ゆたか線」を運行します6520Hであります。

 

 この列車が「福北ゆたか線」の始発列車でもありまして、以下画像の817系電車で運行されております。この817系電車も、画像の2000番台のようにロングシートで導入された車あれば、他の車のように当初転換クロスシートも後にロングシート化された車もありますので、そう言った複数のタイプが見られているのが特徴ではあります。

 

 

 今回は、終着・始発列車ランキングベスト5をご紹介しましたが、終着列車に関しましては、前年改正に引き続きまして「新型コロナウイルス」によります生活の変化が出ているのではないかと思います。やはり、1時着の列車が見られなくなっている事が残念ではありますので。一方、始発に関しましても以前は4時台発の列車も特急列車も存在していた訳ですが、それが見られなくなっているのも需要も関係する所ではないかとも思います。やはり、それだけ早くに発つ列車も様々な目的がある方が沿線で見られているからこそではありますが、それでも各地域このように運行されておりますので、利用する機会がある方は利用していただきたいと思います。