この日は一面、霧が立ち込めていた。
運休か大幅な遅延か。
これからどうしようかと考える。
しばらく迷っていると、彼方から気動車の警笛が聞こえてきた。
まさかと思ったが、次に線路から音が伝わって来た。
キハ40が現れた。信じられないがほぼ定刻。
下野花岡10
近くの無人駅には何人か乗客がいた。
この人たちは列車が来る情報を持っていたのだろうか、それとも遅延覚悟だったのだろうか。
下野花岡12
乗客を乗せ、また霧の中に入って行った。
線路から伝わる走行音もだんだん小さくなり、聞こえなくなった。
(この写真は列車通過後、踏切の中央から撮ったものです)
2016年11月・烏山線キハ40