6年前のこの時季・霧の中からキハ40この日は一面、霧が立ち込めていた。 運休か大幅な遅延か。 これからどうしようかと考える。 しばらく迷っていると、彼方から気動車の警笛が聞こえてきた。 まさかと思ったが、次に線路から音が伝わって来た。 キハ40が現れた。信じられないがほぼ定刻。 近くの無人駅には何人か乗客がいた。 この人たちは列車が来る情報を持っていたのだろうか、それとも遅延覚悟だったのだろうか。 乗客を乗せ、また霧の中に入って行った。 線路から伝わる走行音もだんだん小さくなり、聞こえなくなった。 (この写真は列車通過後、踏切の中央から撮ったものです) 2016年11月・烏山線キハ40