※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。


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 青春18キップを使って「乗り鉄」を楽しんでいるところですが、3月16日に「ダイヤ改正」が行われたことで、ダイヤ改正前と改正後では使用される車両が変わった…という列車がいくつかあります。
 このうち、ダイヤ改正前までは[セントラルライナー]に使用されていた車両(313系8000番台車)が、早速、多客臨時列車に使用されるということなので乗車にチャレンジしてみました。





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★名古屋(609)→薮原(817) 9821M 快速[きそスキーチャオ] 313系8000番台車3連【B203編成】
(←薮原① クモハ313-8503+モハ313-8503+クハ312-8003 ③名古屋→)
 昨日は大垣市内に宿泊していましたので、朝の一番列車で名古屋駅に来ました。
 名古屋駅に到着したときには列車はまだ入線していませんでしたが、6時を過ぎたころに313系8000番台車の3両編成が神領電車区から回送されてきて名古屋駅の10番線ホームに到着しました。

 この列車こそが、今日、これから乗車する快速[きそスキーチャオ]です。この列車に乗車して薮原駅を目指します。
 この列車は中京圏から木曽エリアのスキー場に向かう乗客の利便を図るため設定された快速列車です。
 で、この快速[きそスキーチャオ]ですが、先週までは313系の一般型車両が使われていたのですが、ダイヤ改正が行われた16日からは313系8000番台車、そうです、先週までは[セントラルライナー]に使用されていた車両がコンバートされるということで、今回の「乗り鉄」の目玉として乗りにきたわけです。

 この快速[きそスキーチャオ]ですが、過去にも乗車したことがあり、自由席でも十分だと思っていたのですが、今日からは自由席が2両から1両に減車となってしまうため、事前に指定席券を購入しました。

 さて、本日から使用される313系8000番台車ですが、前述のとおり、もともとは中央線の名古屋地区で運転されていた[セントラルライナー]に使用されていた車両です。
 車両自体は同じ313系グループに属しているのですが、8000番台車だけは概観が大きく異なっており、ステンレスボディが剥き出しのままのところにオレンジ色の帯が巻かれた派手な出で立ちが特徴となっています。
 また、車内は313系の一般車同様に転換クロスシートが並んでいますが、シートの色が青色から赤紫色を基調とした色合いになっているほか、日除けについても一般的な遮光幕からプリーツカーテンに変更されるなど、外観とは一転したシックな車内になっています。
 また、シート自体もピッチが875mmから910mmと拡大されており、居住性が大きく向上しているほか、車端部には373系と同じクロスシートを用いた「セミコンパートメント」席が用意されていることなどが、一般型の313系との大きな違いです。
 313系8000番台車ですが、[セントラルライナー]の間合い運転で中津川⇔南木曽間の普通列車にも使われていたようですが、南木曽以北の営業運転では初入線になるものと思われます。

 名古屋駅の10番線ホームで発車を待つ快速[きそスキーチャオ]の写真をひととおり撮影した後、車内に入ったのですが、思っていたよりも人が少ない…。この1週間、暖かな日が続いたのでスキーに行く人もいないのかな?と思ったのですが、この列車、名古屋駅からではなく金山駅、大曽根駅、高蔵寺駅、多治見駅から乗車する人が多く、多治見駅を発車するときには指定席車両もほぼ満席という状態になりました(自由席は座れない状態でした。)。

 多治見駅までは小まめに停車を繰り返して乗客を増やしていったのですが、多治見駅を出るとあとは中津川駅、上松駅、木曽福島駅しか停車をしませんので、ほぼ特急並みの停車駅となります。
 列車は木曽川の流れに沿って木曽路を快走していきます。臨時の快速列車というと無理にダイヤを引いているため、途中駅での運転停車などが頻繁に行われるケースも多いのですが、この列車はそのようなことはまったく無く、淡々と進んでいきます。

 スキー客を輸送するための快速列車とはいえ、ある意味観光列車的な要素もあるので「寝覚の床」の案内も行われるだろう…と思ったのですが、列車は寝覚の床が見える場所でも減速をすることもなく通過をしていきます。
 上松駅では自由席から数名が下車した程度で、相変わらず車内はにぎやかな状態が続きます。乗客の荷物を見ると「スキーウエア」や「スノーボード」が見えますので「スキー場のある薮原駅まで行くんだ…(薮原には薮原スキー場があります。)」と思っていたのですが、車内に「まもなく木曽福島に到着します。」というアナウンスが流れると、乗客がいっせいに降車の準備をはじめました。

 結局、乗客のほとんどは薮原駅ではなく木曽福島駅で下車をしてしまい、車内は空っぽに…。
 その後、木曽福島駅を発車しましたが、列車はさながら回送列車の状態のまま薮原駅に到着しました(1号車は私1人しか残りませんでした。)。
 この列車、木曽福島止まりでも良いのでは?と思ってしまいました。



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           PHOTO:名古屋駅の電光表示板






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    PHOTO:列車種別は「臨時」の表示のみ。列車名が欲しかったですね。






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            PHOTO:313系8000番台車の車内






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          PHOTO:シートは赤紫色でシックな感じです。






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         PHOTO:車端部にはボックスシートがあります。






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           PHOTO:中津川までは「飛ばします!」






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       PHOTO:寝覚の床のアナウンスはして欲しかったですね。






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     PHOTO:薮原駅到着後は回送列車の撮影をして時間をつぶしました。




 [セントラルライナー]で使用されていた313系8000番台車をどのような形で使用するのか?と興味を持っていたのですが、今日見た限りでは快速[きそスキーチャオ]以外にも一般の快速運用に入っているようでした。
 なんとなく、もう少し運用を考えないと8000番台車の価値が無くなってしまう…と私は思うのですが。


【乗車日:平成25年3月20日(水)】鉄道コム鉄道コム


◎過去の快速[きそスキーチャオ]の乗車記はこちら…
 ・平成21年・冬の青春18キップ乗車記VOL.1([ムーンライトながら][きそスキーチャオ]乗車記)(H20.12.12~13)…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201206/article_180.html