大村線の千綿駅にやってきました。
ホーム構造は1面1線の単式で地図で確認すれば分かるとおり大村湾に面していて、大村方からでも
ハウステンボス方からでも海が映り込む駅です。
大村湾は海岸線が入り組んでいるのが特徴で、大村方はすぐに左にカーブ、
ハウステンボス方も左にカーブし、さらに海岸線がうねっているので、
千綿を出発した佐世保行きの2両編成のYC1系は左にカーブし、
トンネルを通過したのち、海岸線を真っ直ぐ進んでから
右にカーブして消えていくのをホーム上からずっと眺めることができる駅です。
駅名標は3種類あり、国鉄時代のが2種と
JR九州のが1種あり、JR九州のだと右側にオレンジ色の丸が描かれていますが、
千綿はホームが西を向いていて夕暮れ時になると大村湾に沈む夕日を眺めることができます。
5月下旬に訪れた際は19時ごろが夕暮れ時で、ちょうどその時間帯に訪れたわけですが、
この日の天気は曇り気味ながら晴れで降り立った瞬間から夕日がばっちりでした!
駅舎は1993年に完成し開業当時の木造平屋となっていて、潮風の影響でやや色の剥げた郵便ポストがそばに立っています。
駅舎の出入り口と改札口との延長線上に立って、撮影するとなんとなく微妙に思っていると隣にいた地元に住んでいる人から声をかけられ、この日はこれでも綺麗には見えない日らしく、前日に来ていればもっと綺麗に見えたそうで、
その時の写真を見せてもらうと駅舎含めて海全体がオレンジに染まっていたので、納得せざるを得ませんでした。
駅前は10台くらい停めれる駐車場があって国道34号線が目の前に通っているので車でのアクセスは非常に楽で、
実際に車を駐車場に停めて駅を撮影しに来る人も2組くらい見かけました。
陽がどっぷりくれると誰もいなくなり、暗闇の中に佇む駅舎もなかなか良いものでした。
駅舎内は駅務室との仕切りに、
面白いところに手洗い場が備え付けられているほか
ベンチにテーブルもあり、
調べてみると2016年から駅舎内に個人経営のカレー屋さんが入っていたものの今年3月に閉店してしまったらしく、
その頃の名残で設備が残されているようでした。
なんとかカレーを食べに行きたかったところですが、静けさを取り戻したわけでもあり、
改札からホームへの階段を登って君とどこかへ行きたい、
そんな駅でした。