1000形の未更新車が全車引退し、5000形の増備による置き換え対象が8000形へと移りつつある小田急。
ケイプアイボリーの車体にロイヤルブルーの帯を巻いた車両は、少しずつ数を減らしつつあります。

先日4両の8056Fが廃車になったのに続き、6両の8259Fが廃車となったようで、8000形の廃車が続いています。

6両の8259Fが廃車に

2005年度にリニューアルが行われ、近年は主に8059Fと組んで活躍してきた8259Fが廃車となったようです。
都心部の各駅停車も10両の運転が可能となったことで、最近は活躍の場が広がりつつありましたが、登場から約38年での引退となりました。

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8000形が10両を組む際には、末尾の番号が揃った編成同士を併結するのが基本となっていましたが、廃車の進行によって編成数が減っていくと、今後は番号の末尾が異なる編成同士の組み合わせが増加するものと思われます。
廃車の順序は車両の状態や検査のタイミングによって決まるため、末尾の番号を揃えることは、今後も廃車の順序に影響する要素にはならないでしょう。

8000形はどれぐらい減ったのか

小田急の現役車両では最古参となった8000形は、1982年に登場した形式です。
6両が先に登場し、後から4両も造られるようになり、最終的にはそれぞれが16本ずつ、合計160両が増備されました。

2002年度からは大規模なリニューアルが行われるようになり、初期に施工された編成以外はVVVFインバーター制御に改造され、全ての編成が更新されました。
踏切事故で損傷してしまったことをきっかけとして、8264Fを皮切りに2020年度から廃車が開始されています。

現在までに廃車となった編成は、以下のとおりです。

【4両】
・8056F

【6両】
・8251F
・8255F
・8259F
・8264F

合計で5編成が廃車となり、既に28両が姿を消しています。
8055Fが休車になっている様子であることや、車両が余り気味になっていることから、2022年度内にはさらに動きがあるものと思われます。
最盛期と比べた場合、2割に届かないぐらいの減少率ではありますが、まだ多数の編成が活躍しているうちに、記録や乗車を楽しむのがよさそうですね。

おわりに

5000形の登場後も最小限の廃車となっていた8000形は、次の置き換え対象として今後数を減らしていきそうです。
昔ながらのカラーリングを残す最後の車両でもあり、その勇姿をこれからも見守っていきたいと思います。