皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

最近はあまりホームページ上イラストの修正やブログの更新は進んでいない状況でしたが、キハ58系に関するネタは継続的に収集するようにしておりました。その中で最近キハ58系の初代高岡色について話題が挙がっていたので色々調べてみました。

 

↑七尾線時代末期からピンク色の写真が確認されているキハ28 2411。

 

残念ながら実車の写真は私自身撮影していないのですが、ごく短期間数両のキハ58系がこの水色ピンクの初代高岡色になっていたようです。

 

初代高岡色といっても、登場当初はピンクと水色の間に細い白帯が入っていなかったので正確には初代というのも難しいのですが、ここでは高岡色I-aと呼称させていただきます。

 

1990年頃の氷見線・城端線は高岡区のキハ45系がメインで活躍しており、その他キハ35系やキハ40が少数混じっていました。しかしこれらは非冷房でサービス上陳腐化していたことは否めませんでした。

 

そこで1991年9月の七尾線電化により七尾区の大量の冷房キハ58系が余剰となる事からこれの転用策が模索され、キハ58系の一部が七尾から高岡(富山)に転属し氷見・城端線で使用されることになりました。七尾線電化の時点ではキハ28・58 5両ずつ10両が氷見・城端線用として用意されました。この際に用意されたのは、

 

キハ28 2158、2350、2351、2411、2412

キハ58 443、468、792、795、1016

 

の10両でした。2411と2412のみは敦賀(小浜)から転入しましたが、他は七尾の近郊車から転用されました。

 

キハ58系の転入に合わせ昼間のワンマン化を実施することとなり、キハ58系の他、単行形式はワンマン改造が実施され、これによりワンマン改造と共に上記水色ピンクの高岡色I-aに塗り替えられたようです。

 

氷見・城端線へのキハ58系の投入はこの1991年9月の七尾線電化による転入で始まり、従来通り水色ピンクの高岡色I-aへ塗り替えが進みます。しかし、この時点では10両の転入では非冷房のキハ45を完全に淘汰できなかったからか、翌1992年3月改正で七尾線電化で余剰となった12系1000番代を気動車併結改造化し、朝夕のラッシュ運用に投入することになりました。これに伴い12系1000番代のうち4両がキサハ34に改造され、これの伴車としてキハ58+28の2組が抜擢されました。このキサハ運用車はラッシュ時の運用であるからワンマン改造は実施されず、また水色ピンクの高岡色ではなくキサハと共に新しいアイボリーをベースにした高岡色IIへ変更されました。こちらも当初は正面の青帯がバーコード状になっていたり、ベースの色が薄灰色とアイボリーの塗り分けになっていたりと手が込んでいましたが、高山本線キハ120化でキハ58系が転入しキサハ34が淘汰されたころからベースの薄灰色の廃止(ベージュに統一)や正面帯のバーコード省略、台車のグレー化など変更されました。そのため全車を高岡色II-a、高岡色II-bと区別するようにします。

 

↑こちらはキハ23 520ですが、当初は顔周りがアイボリー、その他地色は薄灰色でした。また正面青帯はバーコード状になっています。こちらを高岡色II-aと便宜上しました。

 

↑1995~1996年頃からでしょうか、ベースはアイボリーで統一され、正面の青帯のバーコードも省略、また側面黄色周りの黒帯も一部が省略されました。こちらを高岡色II-bとしました。

 

その後、1999年には舞鶴線電化により福知山からモデルチェンジ車のキハ58+キハ28が転入し、一部若番車や非ワンマン車が置き換えられました。このモデルチェンジ車も高岡色IIに塗り替えられると思いきや、ここでワインレッドの新塗装が登場し、一気に塗り替えられました。高岡色では数年おきにコロコロと色が変わった印象ですね。

 

当ホームページでは各車の最終段階での形態を主にイラスト化してご紹介していましたが、各車時代による塗装や形態の変化が著しく、こちらが把握している範囲で分かる形態をすべてご紹介するようにしようと思います。

 

また、

 

半逆光に近くなかなか光線が醜い写真で恐縮ですが、元キサハ34伴車のキハ28 2411・2412は相方のキハ58 795・1016が淘汰された後もしばらく残存しました。私は1998年頃に撮影しています。

 

この車は比較的早期に廃車になったこともありこの色のまま最期を迎えたと思い込んでいましたが、最近になって2412がワインレッドの高岡色IIIになっているのを知りました。確かに2411・2412とも福知山からのモデルチェンジ車転入後も継続使用が見込まれたのか2000年にはカセット式汚物処理装置取り付けが実施されています。おそらくこの際に塗装がワインレッドに変更されたのではないかと推測しています。その後は2003年に早々と廃車になってしまっていますが…。

 

そのため、現在は高岡色II-bでイラストを公開しているキハ28 2412などは実際はワインレッドにしないといけないことになりますね。これは実車と大きな齟齬になってしまいますので早急な修正が必要になってしまっています…。

 

↑キハ28 2411のイラスト。実際はカセット式トイレタンク取り付け&アイボリーベースの高岡色II-bという組み合わせは存在していない可能性大です…。修正が必要です。

 

 

キハ58系は時期による形態の変更・塗装変更が著しく、なかなか全容を解明するのが難しい状態です。高岡のキハ58系につき他にも情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご教示いただけますと幸いです。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!

 

是非私のホームページ

 

http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html

 

にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。