以前に加工中の車両用屋根板を、市販スプレーで塗装してみたものの仕上がりが希望の色ではなかったので、IPAでこの塗装を落としてから、改めて調色した塗料を吹付塗装してみました。

 

対象の屋根板は何れもKATO製で、奥側からクハ85-100番台用、モハ164-500番台用、クモユ141用の3枚で、一番手前は変身中のサロ152用をサンプルとして準備しました。

 

連結相手となる製品の車両を、塗装する屋根板と対になるように並べてみました。製品は、何れも濃い灰色に塗装されており、サンプルとして準備したサロ152用の屋根板を、車両に乗せて屋根色を比較するとほぼ同じ色ですので、これを塗装見本として使用します。

 

手持ちの塗料から調色しました。左側から、Mr.カラーの呉海軍工廠標準色 3/4つや消し(No.601),タミヤカラーのブラック(X-1),以下はGM鉄道カラーで、ねずみ色1号(No.9)・ダークグレー(No.35)・赤2号(No.1)です。呉海軍工廠標準色にブラックを混ぜて濃い灰色化してから、ねずみ色1号とダークグレーで微調整しました。KATO製の屋根色は少し赤味を帯びたような灰色ですが、出来上がった色は青味を帯びていたので、微量の赤2号を加えることで、青味を消しました。

 

サンプル屋根の左端に、出来上がった色をエアブラシで吹き付けてみたところ、違和感がないようにみえたので、この色で塗装を進めることにしました。

 

今回の対象となる3枚も塗り終えました。画像で見ると、手前のサンプルとも違わずに上手く塗れたように見えますが、塗料の濃度が濃かったことから、エアブラシと塗装物の距離を遠ざけた結果、表面が粗いブツブツ塗装に仕上がってしまいました。

 

色合も、製品(左側)に比べて、今回の塗装(右側)はかなり黒い色になってしまいました。

 

連結状態にすると、これでは差があり過ぎます。

 

残りの2枚も同様ですので、再びIPA浸けして塗り直すしかなさそうです。

 

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