6.20 関東遠征⑰ ~サンライズ瀬戸号乗車記~
どうもどうも。
今回も引き続き関東遠征の模様をお送りいたします。前回の模様と初回の模様はこちらからどうぞ。
前回は東京駅で最後の名残惜しみとして新幹線やらを撮影した模様をお送りいたしましたが今回はいよいよ広島に向けて帰る模様になります。
しかもサンライズ号に乗って帰ります!やっと夢の寝台特急に乗ることができます!ここ東京駅から岡山駅まで乗車します!
サンライズ号といえば最近特に人気の列車で予約を取るのが大変な列車です。乗車券の発売が始まる1カ月前の朝10時に発券を行う「10時打ち」をしないと取れないとも言われています。
私の場合、1カ月前の10時打ちが大学の授業の関係でできず、お昼12時頃にみどりの窓口で予約しました。結果、希望であったB寝台シングルをサンライズ瀬戸号で発券することができました。1階か2階を選べる余裕があったくらいでした。ですが出雲号の方はほぼ満室に近い状態らしく、2階は発券できないと言われました。さすが人気列車なだけあるなぁと感心しました。今回は平日月曜日の利用でしたが、これが金曜日なんかだったら10時打ちは必須なのかもしれませんね…。
料金は東京~広島間で運賃が学割・往復割引適用で片道あたり8,550円。特急券がサンライズ号東京~岡山間の1,650円(乗り継ぎ割引適用)、岡山~広島間の新幹線自由席特急券が2,530円で合計4,180円。寝台料金がB寝台シングル利用で7,700円。合計で20,430円。
普通に新幹線で行った場合、東京~広島間をのぞみ号指定席を利用して学割・往復割引適用して16,110円なので4,320円ほどサンライズを使った方が高くなる計算です。逆に考えれば4300円プラスすれば夢の寝台特急で帰れるんですよ??そう考えるとかなりお得だと個人的には思います。
今回利用した理由ですが、夢の寝台特急に乗れるというのが一番大きな理由ですがもう一つ理由があって、翌朝に広島に帰れるという点です。というのが、広島に帰った翌日(21日)の午前中に授業が入っていたのです。今から新幹線の最終便で広島に帰って日付が変わったころに家に着いて、翌朝疲れも取れないまま早起きして大学に行くのはとてもしんどいので朝に着けるのはとても大きなメリットで、好都合だったのです。
ということでホームへ。お土産やらを買っていたら入線時刻ギリギリになってしまいました…。入線時刻は21:25、ホームに到着したのが23分ごろだったのでホントギリギリでした…。
偶然お土産屋でお話しした店員さんが岡山出身の方で「今からサンライズ号に乗って帰るんですよー」とお話したら「あー!ずっと乗りたいって思ってる列車なんですよ!」という会話をして今から乗る列車は位の違う列車なのだと改めて思いました。
ということでホームに上がるや否や入線してきました!
今まで何度か見たことはありましたが乗るのはもちろん初めて。利用したのは月曜日でしたが多くの旅人の姿がありました。高齢の方が多かったのが印象的でした。
まずはシャワーカードの購入から。事前に予習し4号車の位置から並びました。割と後方でしたが問題なく購入することができました!
車内に入りたい気持ちを抑え、まずは撮影。
E531系との並び。こう見るとやはりサンライズ号の方が背高のっぽですね。
東京の駅銘板と絡ませて。ここから岡山まで1本の列車で向かうなんて考え難いです。
東京駅で地元…というか地元から近い地域の行き先を見るのはかなり新鮮でした。これが広島まで来てくれれば…という気持ちはありますがね…。前までサンライズゆめ号として運転されていましたが最近はさっぱり運転されなくなってしまいました。
今夜乗車するのは瀬戸号の7号車。乗車編成(奥)はまさかのトップナンバー編成であるI1編成。出雲号(手前)はJR東海編成のI4編成でした。
ということでようやく車内へ(汗)もう発車10分前です…。
何度もYouTubeで見た光景が今目の前に広がっています。
こちらが今夜宿泊するお部屋。これだよこれ!夢にまで見た光景がいま目の前に広がっています!テンション爆上がりです!!
今回は進行方向左側の部屋を予約しました。右側だと列車とのすれ違い時の音が気になるらしいので左側をチョイス。
室内の電灯を落としてみると非日常の空間が広がります。窓の外は日常ですがこちら側は完全に非日常の空間が広がっています。防音性能が素晴らしく、ホームの喧騒もほとんど聞こえません。
あれこれ荷物を整理し、充電ケーブルなどの整備をしていると発車時刻に。先程言った通り、防音性能が優れているので発車の放送やドアが閉まる音が全くわからず「おお!出発した!」と少し不意を突かれました。
明かりを消して外を眺めます。この真っ暗の中から眺めるビルの夜景が素晴らしいのです…。文章だけではとても伝えられないのでこれは是非とも乗って体験していただきたい…。
しばし東海道新幹線の回送列車と並走。
この辺りで自動放送が入ります。停車駅案内時には聞き馴染みのある駅名が聴こえてきます。
先程まで居た浜松町のペデストリアンデッキを横目に通り過ぎます。楽しかった滞在中の思い出がよみがえります。
東京の夜景を眺めながら品川駅へ。
前回東京に来たときは頻繁に利用しましたが今回は通り過ぎるだけでした。京急線などを横目に進みます。
さて外を眺めるのもいいですがそろそろシャワーを浴びに行きます。今日は朝から色々巡り巡ったので汗だくなので取り敢えず汗を流したい一心でした…。そのついでに車内探検と行きましょう。
ここはノビノビ座席の車両。横浜出発後の様子。下段は埋まっていますが上段は割と空きがありました。高齢のおじいちゃんが下段を利用していました。ノビノビ座席利用とは中々手慣れた旅人でしょうか(笑)
こちらはA寝台の車両。片側は部屋、片方は窓に細い通路という典型的な寝台列車のレイアウトです。これぞ寝台列車!という光景が見れてよかったです。
ということでシャワールームに到着。
先客が居たらと思っていたら誰もおらず着いてすぐ利用できました。ちょうど保土ヶ谷駅付近を走行中でした。
ちなみにシャワールーム付近にシャワーカード発券機があり覗いてみたら既に売り切れていました。
シャワーを浴び終えました。揺れるという特殊な環境でしたがコケるほどの振動もなく、問題なく利用できました。シャワーは残り1分程残して終了しました。浴び終わると小田原付近を走行していました。
風呂を上がった後は宴の開催です。
東京駅でマックなどを買い込み乗り込みましたが、東京駅発車から既に1時間半、ということもあり冷め冷めでした…。もう少し考えて購入すればよかったです…。冷め冷めのポテトを爆食いするのは苦痛でした。マックを買って乗ってはいけない(戒め)
おやすみ放送を終え、列車は熱海駅に到着。隣には伊豆急の普通電車が夜間滞泊中。結構いい座席ですね。
続いて富士駅に到着。まもなく日付が変わろうとしているところです。
さてしばらく停車がないのでスマホいじいじタイム。日常的な行為ですが今日は列車の中で夜を明かすという特殊な環境なのでいつもと少し違う日常を過ごすことができます。
いまどこ走っているんだろうとグーグルマップを開くとさった峠を走行中。あの風光明媚な名所を通過しています。
YouTubeにライブカメラがあったので沿線からの様子を撮影できました。
横を走るトラックを爽快に追い抜く様は気持ちいい瞬間でした。
ライブカメラで沿線から撮影できるのかぁと思い、ライブカメラでサンライズを追いかけてみることに。
こちらは浜松町のライブカメラ。新幹線と並走しているところをバッチリ見ることができました。
こちらは静岡駅付近のライブカメラ。人通りの少ないところを長大旅客列車が通過する様はこれぞ寝台特急といった様です。
時刻は0時半をすぎ、流石に翌日に備えてそろそろ寝る事にします。寝心地も悪くなく、心が満たされながら夢の中へと誘われていきました…。
途中何度か目を覚ましました。一度目は名古屋を過ぎて木曽川を渡っているあたり、二度目は米原駅で停車中に目が覚めました。いづれもすぐにまた寝付きました。
そして次に目を覚ますと京都駅を通過している場面でした。もうここはJR西日本管内です。
窓の外には途端に馴染みのある景色が広がり、景色を見ていると目が覚めてしまいました。時刻はまだ4時過ぎです。位置情報を見ると時刻通り運転されているようです。
高槻駅を通過している場面。この辺りで列車は内側線を走行していることがわかりました。工事の都合で日によって走る線路が変わるようです。
こちらは大阪駅の大阪環状線ホーム。誰もいない大阪駅というのは不気味なものです。時刻はまだ4時半。まだ始発列車がやってきていない時間帯です。
神戸駅を通過。これによって東海道本線を完乗しました。ですが未乗区間を夜間帯に通過したのでまた明るい時に通らなきゃですね。空が明るくなってきました。ここから先は通い慣れた山陽本線を進みます。
須磨海浜公園付近を通過。緩行線を走行しているので海の際を走りました。サンライズで海の際を走っているということでわざと窓枠を映して撮影してみました。
関西側最初の停車駅である姫路駅に到着!せっかくなので朝の空気を吸いにドア付近まで行ってきました。播但線の朝1往復のみに使用される221系が停車していました。
京都駅から約1時間25分で姫路に到着しました。これはすごく速いのでは?と思ってデータイムの新快速の所要時間を見ると1時間33分でした。8分程早いとはいえそこまでの大差ではなかったですね。
発車時には岡山の115系が!実家のような安心感を感じ、あぁ帰ってきたなぁとほっこりしました。
列車は兵庫と岡山の県境に差し掛かり、田園風景の中を走行します。昨晩は都会の喧騒の中を走っていたのと比較すると随分と景色が変わりました。そして残念なことに雨が降り始めてしまいました。
そういえばこの区間を駅を通過する列車で乗車するのは今回が初めて。いつも各駅に止まりながらちまちま走行していた区間をかっ飛ばすのはとても快感でした。
有名撮影地である吉井川橋梁を通過。特に撮影者は見当たりませんでした。
それにしても結構雨粒がついてきました。結構雨脚が強いのでしょうか…。
おはよう放送が流れ、岡山で切り離す云々の一連の注意喚起が入ります。そこで約5分遅れているとの情報。あれ?京都通過時点では遅れはなかったのになぁ。京都から順調に走行してきていたように見えましたが5分遅延していたようです。もしくは京都通過時点で既に5分遅れていたのかもしれないです。
東岡山で赤穂線の列車を追い越し。SETOUCHIトレインでした。
岡山駅に到着。名残惜しいですがここで下車。快適な旅でした。今度は出雲市まで乗り通してみたいものです。
恒例の儀式である切り離しを眺め…。
出発を見送りました。遅れていたので足早に去っていきました。
ということでとんでもなく記事が長くなってしまいましたが、以上がサンライズ号の乗車記になります。やはり人生初の寝台特急ということで特別思い入れ深い乗車となりました。
ベットに寝転がって寝れる点と個室という点が夜行バスと大きく異なり、ぐっすり熟睡することができました。ですが朝4時に目覚めてしまったというのもあって眠気は完全には取れませんでしたがね…。
いま記事を書いていてまた乗りたくなってきました。記事内に何度も書きましたが、岡山までだとどうしても早起きしなければならなく、終点まで乗れないという不完全燃焼感があるので今度こそは出雲市まで乗車してみたいと思います!
今回はここまでになります。長らくの閲覧ありがとうございました!
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