ドラマ「北の国から」の舞台 ☆ 一日数本・根室本線廃止予定区間を行く【夏の北海道⑱】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(ドラマ「北の国から」の舞台  根室本線 布部駅)



★過去記事↓↓↓














JR根室本線の滝川発・東鹿越行き普通列車
乗車中のキハ40形気動車は、午前7時15分、富良野(ふらの)駅に到着。始発の滝川駅から54.6kmに位置する。
一日の乗客は500人程度。

北海道を代表する観光地である富良野。観光シーズンには臨時観光リゾート特急「フラノエクスプレス」や臨時観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」も発着するが、それ以外の時期は、優等列車などの設定はなく長閑な雰囲気。一大観光地にありながら、駅前には観光客向けの店舗は少なく、街は素朴な雰囲気。

ホームは2面4線


北海道のほぼ中心に位置することから、夏には「へそ祭り」が盛大に行われる。

向こうにはJR富良野線(美瑛、旭川方面)のキハ150形気動車が停車中。富良野線のキハ150は固定窓の冷房車を使用。


ラベンダー色のラインが入った富良野線キハ150



根室本線 東鹿越発・滝川行き普通列車(キハ40形気動車)と交換。この列車は富良野駅で7時17分〜7時39分まで22分間停車。




乗車中の根室本線 東鹿越行きは、富良野駅をすぐに発車


ここ富良野駅から先は、列車本数が減り、下り4本、上り5本のみ。この閑散区間の主な乗客は、南富良野町の高校に通学するため幾寅駅(東鹿越駅〜幾寅駅バス代行)まで利用する学生。

根室本線は、2016年(平成28年)8月下旬の台風災害で東鹿越〜新得間が不通になり、以来バス代行を実施。
根室本線は、この不通区間を含む、富良野〜新得間の廃止・バス転換が決定し、分断されることが確定した。




布部の集落


布部(ぬのべ)駅
一日の利用客は2人程度。かつてはここから麓郷(ろくごう)森林鉄道が延びていた。

布部駅は、倉本聰原作のテレビドラマ「北の国から」第一話で主人公たちが初めて降り立った駅。

布部駅は、ドラマ「北の国から」の主要舞台だった麓郷の森に一番近い駅だが、それでも15km程ある。



山部(やまべ)駅
一日の利用客は20人程度。



1911年(明治44年)に建造されたレンガ造りのランプ小屋が残存



富良野盆地の南端を行く。

芦別岳(1726m)夕張岳(1668m)などの山が連なる。






空知川に沿って走る。

北海道の河川は、堤防などの人口護岸がなく自然のままの原始河川が数多い。



下金山(しもかなやま)駅

一日の利用客は3人程度

かつてここから西達布森林鉄道が延びていた。





金山(かなやま)駅
かつてここから金山森林鉄道が延びていた。

古い駅舎の脇に国鉄貨物コンテナが置かれている。

一日の利用客は2人程度

この駅にも古いレンガ小屋がある。





空知トンネル(2255m)


トンネルを抜けると、かなやま湖の橋梁を渡る。

かなやま湖は、空知川上流部に造られた人造湖












午前8時01分、終点の東鹿越(ひがししかごえ)駅に到着01

始発の滝川駅からの距離94.8km

かつては、日鉄鉱業東鹿越鉱業所や王子木材緑化鹿越鉱業所への専用線があった。


駅前には、東鹿越駅と新得駅を結ぶ列車代行バスが発車待ち。

一日の利用客は45人程度

新得駅方面を望む。ここ東鹿越駅から先、JR石勝線と合流する上落合信号場までは台風災害で不通のまま。復旧は断念し、富良野〜東鹿越〜新得間は廃止が決まった。

ここ東鹿越駅から新得駅までは代行バスが結ぶ。代行バスは、かつての根室本線旧線に沿って走り、日本三大車窓の一つだった狩勝峠を通る。

富良野駅〜新得駅間は廃止が決まっており、幾寅駅方面に列車が走ることは二度とない。













列車代行バス、東鹿越駅発・新得駅行きに乗換え



列車代行バスは、午前8時06分、東鹿越駅を発車



草に覆われた根室本線不通区間の線路

二度と列車は走ることなく、近いうちに廃止の運命にある。


  

幾寅(いくとら)駅に8時14分着。ここで下車。


※2022年(令和4年)8月上旬