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機器更新からわずか5年で廃車となった不運の209系とは


こんにちは!
今回は209系に関する記事を書いていきます。現在でも房総地区では多くの車両が活躍している元京浜東北線所属の209系ですが、京浜東北線の209系の転属先は房総地区だけではありませんでした。

↑209系京浜東北線
房総地区以外にも、Mue Trainや各訓練施設(こちらは車籍なし)などにも転用されていますが、3編成のみ南武線への転属車両がいました。今回はその車両たちのお話です。

南武線ではわずか3編成のみの少数勢力、転属組の209系


南武線209系
多くの209系が房総地区への転属へと回されていた209系ですが、3編成のみ南武線に転属する209系が現れます。京浜東北線時代の編成番号で羅列すると、ウラ22、ウラ24、ウラ46編成です。南武線ではナハ1編成とナハ32編成の2編成の209系が既に活躍していましたので、もともと209系が活躍していた路線への転属ということになりますが、機器更新車の導入は初めての出来事でした。この3編成は2009年~2010年にかけて導入され、ドアエンジンが空気式であった209系ナハ1編成と205系ナハ48編成(こちらは仙石線103系置き換えのため仙石線へ転属)の置き換え、更に武蔵小杉駅開業による増発に用いられることとなりました。2010年以降、209系はもともと活躍していた機器未更新のナハ32編成と機器更新が行われた新規導入のナハ52~54編成の計4編成が活躍していくことになります。ちなみに機器更新車は209系2200番台という番台区分となりました。


E233系導入計画で209系も置き換えの対象に

2013年7月、南武線E233系が導入されることが発表されました。その際に導入両数も発表され、導入数は6両編成×35本でした。35本という数字は205系と209系を含めた数となり、この本数から209系の置き換えも確実となりました。一番最後に導入されたナハ54編成の導入からわずか3年ちょっと後の発表です。機器未更新のナハ32編成はまだしも、機器更新が完了したナハ52~54編成も置き換えの対象になることは素直に驚いたのを覚えています。足回りは新車同様となってるわけですし、3編成のみ209系を残してもいいのではないか?と思ったものですが、残念ながら置き換え対象となってしまったようです。
予定通り、E233系は35編成製造され、ナハ52編成は2015年3月に、ナハ54編成は2015年2月にそれぞれ長野総合車両センター廃車回送。ナハ54編成は導入からぴったり5年での廃車となってしまいました。現在のところJR東日本では機器更新完了後、廃車となったスピードが最も早い編成がナハ54編成となっており、非常に短命であることが分かります。
一方でナハ53編成は、南武線増発により必要な編成数が1編成増えたことから、E233系導入完了後もしばらく引退はせず、2017年春まで南武線で活躍し続けました。その後は、幕張車両センターに転属し、現在ではB.B.BASEとして活躍しています。2200番台の3編成のうち、唯一の生き残りとなっています。

このように、2200番台のうち2編成は機器更新からわずか5~6年での廃車と、素人目で見ると非常に勿体ないと感じる置き換えとなってしまいました。既に書きましたが、機器更新後こんなに早く廃車となってしまった車両はJR東日本では他に無く、不運の車両と言えるのではないかと思います。しかし、実はナハ52/54編成に使われていた走行機器は現在でも現役であったりするのです。近いうちに現在も残るナハ52/54の生き残りについてご紹介できればと思います。
機器更新後5年で廃車となった「不運の209系」の足周りを受け継ぐ者 - てつとおのブログ

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