2022年10月27日に、European Rail Timetable(ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略)のNovember 2022 Digital Editionがリリースされました。

 

その中のNEWSLINESページの掲載情報から、毎週配信されているFRIDAYFLYERと重複しない情報をまとめます。

 

 

【国際列車】冬ダイヤ 

Table 13 フランス国鉄は、パリとバルセロナを結ぶTGVを毎日各方向2便運行し、夏には3便目を運行する予定です。ただし、AVE 9743/9736 バルセロナ - リヨン間とAVE 9731/9724 マドリード - バルセロナ - マルセイユは廃止されます。

 

Table 40 パリ - チューリッヒ間のTGVリリアは、9230列車が現在より1時間遅い18:34にチューリッヒを出発する以外は、ほとんど変更されません。

 

Table 54 プラハ - チューリッヒ間に、ドレスデン、ライプツィヒを経由する2本目の夜行便が導入される予定です。EN459/458は、ベルリン - チューリッヒ間(NJ409/408)の夜行便として運行されます。ハンブルグ - チューリッヒ間(NJ470/401)は、現在より1時間遅くチューリッヒに到着・出発するようダイヤ改正が行われます。

 

Table 56 ベルリン - ワルシャワ間の6番目のユーロシティが、列車番号47と46として新設されます。(補足→ベルリン・ワルシャワ・エクスプレス号)

 

Table 60 ハンブルグ - ベルリン - プラハ - ブダペスト間で様々な変更が行われます。

・EC173/172 ハンブルク - ブダペストは、プラハ本駅とパルドゥビツェに再び途中停車します。(補足→ハンガリア号)

・EC177/176 ハンブルク - ベルリン - プラハは、ハンブルク - ベルリン間の運行を終了します(=運転区間短縮)。

・EC179/178 ベルリン - プラハはドイツ国内で延長運転され、ロストク発着で運行されます。

・RJ257/256 ベルリン - ジェチーン - グラーツ間が廃止され、RJ259/258に改称されます。

・EC379/378 キール - ハンブルク - ベルリン - プラハは、ベルリン - プラハ間のみの運行となります。

 

Table 65 EN50237/50462 カルマン・イムレ号(ミュンヘン - ブダペスト間)は、ヴェネチア(Table70)、ザグレブ、リエカ(Table62)の発着車両もありますが、さらにシュツットガルトまで延長運転されることになります。

 

Table 78 ブリュッセル - アムステルダム - ベルリン - プラハの夜行便を計画している独立系運行会社ヨーロピアンスリーパー社は、現在2023年中の運行開始を目指している。

 

Table 82 

・EC35 ジュネーブ - ミラノ間はヴェネチアまで延長運転され、EC37/47 ジュネーブ - ヴェネチア間はミラノで終点となる予定です。

・EC307 チューリッヒ - ミラノ - ヴェネツィアとEC311 チューリッヒ - ミラノ - ボローニャは終着駅を交換する予定です。(その交換にあわせて)逆方向のEC308は(ヴェネチアの代わりに)ボローニャから、EC310は(ジェノバの代わりに)ヴェネチアから、EC326は(ボローニャの代わりに)ジェノバから発車します。

 

Table 88 NJ234/233 ウィーン - ミラノはジェノバまで延長運転され、ポルタガリバルディ駅の代わりにロゴレド駅に途中停車予定です。

 

 

【スペイン】

メディナセリ(Medinaceli) − ソリア(Soria)間が線路交換工事のため、2023年3月まで閉鎖されました。閉鎖期間中は、列車に代わってバスが運行されます(Table 651)。

アルヘシラス(Algeciras)からアンテケラ(Antequera) - サンタ・アナ(SantaAna)への最終列車は、18分繰り上げ発車するダイヤに変更されました。反対方向の深夜列車は、40分繰り下げ発車します(Table 673)。

 

 
【ドイツ】

キール - フレンスブルク(Flensburg)間の路線は、大規模な改修工事のため、シュライ橋(the Schlei Bridge、Eckernforde - Suderbrarup間)が一時的に閉鎖され、2023年春まで変更されます。橋の両端に仮設の駅が建設され、乗客はこの2つの駅間を約350メートル歩いて移動する必要があります。Table 824は修正されたスケジュールで更新されました。

ブラウンシュヴァイク中央駅(BraunschweigHbf)の東側で行われている軌道工事は、現在12月10日まで行われ、すべての長距離および地域サービスに影響を及ぼしています。(具体的には)カッセル経由フランクフルト - ベルリン間のICEサービスが縮小され、列車はゲッティンゲンとヴォルフスブルク間で迂回するため、ヒルデスハイムとブラウンシュヴァイクには途中停車(経由)しません(Table902)。また、通常ハノーファーとマクデブルク間を運行している便にも大規模な変更があるため、Table 866(560ページ)に、この期間中の変更された時刻の詳細を記載した特別版を掲載しました。

 

シュライ橋の改修工事に関して、橋の両端に仮駅を設ける件、たしかに紙面内にも明記あります(must transfer on foot across the bridge)。紙面のクリッピングは下記リンクから。

 

 

【チェコ】

レギオジェット社(Regiojet)は、国際列車便でいくつかの変更を行いました。Table 1150の列車は、現在ウィーン空港(FlughafenWienSchwechat)に乗り入れていません。Table 1160では、プラハ - クラクフ - プシェミスル間の夜行便が運行を開始しました。また、Table 1160では、プラハ - コシツェ間の1組の列車が運転区間短縮され、プラハ - ナーヴシ(Navsi)間のチェコ国内便として運行されています。

 

 

【スロバキア】

ブラチスラバ - バンスカー・ビストリツァ(Banska Bystrica)間の直通列車はルート上の一部で行われた工事が完了したため、運転を再開しました(Table 1170)。

 

 

【フェリー航路】

SmyrilLineは燃料費高騰のため、12月下旬から3月中旬までフェロー諸島とアイスランド間の全便欠航します。この間もデンマーク − フェロー諸島間の航行は継続されます。Table 2285は、変更後のスケジュールで更新されています。

 

 

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今回は以上です。

 

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参考文献 European Rail Timetable November 2022(Digital Edition)