大阪線の急行は片道100kmを越える列車については必ずトイレ付き車両を含む編成が充当され、5200系やL/C車による運用もありますが片道100kmに満たない大阪上本町〜名張・青山町間の列車についてはトイレの無い編成が充当される運用もあり、古参車の2430系もVVVF車等と組んで活躍しています。ただ同系は中間車を含む4両固定車の数が少なく、更にそのうちの2編成は1810系のT車(サ1970形)を組み込んでいるので綺麗に揃った編成を撮影するのは難しく、短い待ち時間で記録することが出来たらラッキーです。

(2020.9.19 恩智〜法善寺間にて撮影)

 青山町行きの急行に充当される2430系です。4両全車が同系で揃っている綺麗な編成だったのでラッキーでしたが前から2両目に組み込まれているパンタグラフの無い中間車は同系では数少ないT車のサ2550形で、MGやCPは搭載していないため編成から抜くことは可能なものの現在の大阪線には3両編成の定期列車は存在しないのでサ2550形を抜いて運用に入ることはありません。

(2020.9.19 恩智〜法善寺間にて撮影)

 撮影した青山町行き急行は大阪方に2410系を連結した6両編成だったので結果的に6両全車が同形で揃う形になり、「ここまで綺麗に揃った組み合わせも珍しいよなぁ」って思ってしまいましたが2430系と2410系だけで組んだ編成を見ると世代交代が進んでいないことを実感してしまい、大阪線にもシリーズ21をもっと多く投入していれば今頃は全廃とはいかなくても半数以下にはなっていたと思われます。シリーズ21の後継にあたる新型一般車両の投入は既に決まっており、2024年から開始されますが最初は奈良・京都・橿原線系統なので大阪線に入るのは2025年の万博終了後になりそうです。