昨日は、列車で稚内まで来ておきながら
そこからまた片道150kmを車で戻るという
「馬鹿じゃね?」と言われても
言い返せないような300kmドライブを
強行し『北の大地の入場券』回収に
専念しましたが
さすがにそれだけだと一言「馬鹿」と
疑問符すらつけてもらえないので
観光らしい事もやっておきましょう。
という訳で朝の6時にチェックアウト
今日乗る列車は13:01発サロベツ4号なので
12時には車を返しておきたいのです。
こんな朝っぱらから何処へって感じですが
先ずは稚内駅に。
日中はかなり人が多く窓口も混雑するので
朝のうちに『北の大地の入場券』を回収です。
道の駅併設なので駐車場は車中泊の車も多い。
駐車場ではサイクリストが寝袋で寝ています
港へ続いていた線路のモニュメント。
そして温度計。
今日も晴天で絶好のドライブ日和。
それでは、改めてドライブスタート
と言っても最初の目的地は防波堤ドーム
歩いてでも行ける距離ッス。
ここにも樺太連絡船の名残を伝える
SLの動輪が飾られています。
次に向かったのは、昨日寄らなかった
最北端の木造駅舎の抜海駅。
途中展望パーキングで朝の利尻島を眺める。
空の青さを写しているような海面
そして利尻富士の姿、右には礼文島。
夕陽のビューポイントだそうです。
眼下の芝生にはエゾシカ
絶対猫より生息数多いと思う。
海沿いの道を進み抜海駅に到着。
先客がカメラのセッティングをしていたので
何が来るのかと待っていたら
キハ261-0代サロベツ2号が通過。
この後1時間半は列車は来ませんので
ゆっくり最北の木造駅舎を見ましょう。
長屋を思わせる錆びたトタン屋根
大正時代に建てられた築100年が迫る
駅舎はひずみも大きく引き戸の動きも硬い
それでも北国の標準装備である
二重扉は健在。
ひと通り駅舎を堪能して次の目的地へ。
日本海側サロベツ原野を走りノシャップ岬へ。
朝早い時間なので人もまばらです。
数人のライダーが休憩をとり
そして目的地へ走り去りました。
とりあえず、この辺りで寄り道する場所は
もう無いので本日のメイン目的地
日本最北端の地「宗谷岬」へと向かいます。
道路標識にキリル文字が併記されていて
ここが国境の地であることを物語っている。
オホーツク海に沿って海岸線の形が
よく分かる道路を進むと宗谷岬に到着。
いざ『日本最北端』へと足を進める。
日本最北端のモニュメント
スッキリ晴れた青空の向こうには
サハリンが見えます。
まぁ、センシティブな話になるのでこの先はry…
8時ちょっと過ぎだというのに駐車場は
多くの車やバイクが停まっています。
端っこ大好き人間を呼び寄せる磁力
モニュメントの前では数組の人が
撮影の順番を待っています。
ツーリングのライダーは集合写真。
せっかく来た『日本最北端』の地
俺も記念に写真が欲しい所です。
そんなぼっち旅の俺の目に留まった
絶好のシチュエーションの夫婦連れ
一生懸命自撮りを駆使し写真を撮ってます
すかさず・・・
「お撮りしましょうか」
まぁ、こう声を掛けるとだいたいは
「お願いします」
と返ってきますので
すると必ずと言っていいほど
こちらの写真も撮ってくれます
なので、精一杯良い人を演じ
「ハイ!そーや!でいきま~す!」
じゃぁ撮りますねー
「ハイ!そーや」
などと『ものがたり列車』譲りの掛け声で
写真を撮ってあげます
時間を空けて3組ほど撮影のお手伝い。
その一組のご夫婦と少しお話をすると
大阪から来られたそうです。
さて、撮ってもらった写真ですが…
何故かいずれも写真が右上がりに斜め
モニュメントの上が欠けとか微妙でした
そうこうしてると観光バスが到着しはじめ
人も増えてきたので移動する。
宗谷海峡を一望できる宗谷岬公園
芝に覆われた丘です。
しかしこの丘の上ですが…
夜間はシカの楽園なのか
もうだらけで早々に退散
さて、宗谷岬は宗谷丘陵と呼ばれる
丘陵地の先端になります。
この丘陵地には、映えスポットとして有名な
「白い道」と呼ばれる場所があります。
この旅行の数日前にTVで知りましたw
天気も良いし、せっかくのレンタカーなので
という訳で、丘陵の奥へと進んでいきます。
忘れた頃に出てくる案内板を頼りに
丘陵に沿い上下左右に曲がりくねる道
どっち向いてるか分からなくなるぐらい
青空と緑の丘陵しかない世界。
広大な丘陵は放牧地になっていて
遠くに保存用の牧草ロールが見えます。
道路脇には牛が放牧されていて
結構至近距離で見れます。
こんな、放牧地なので窓を開けて走ると
それなりの匂いは覚悟が必要
やはり、行き交うのはライダーが多い。
ソロの人、ペアの人。
早い時間だからかグループの姿はない。
そもそも道が合ってるのかも怪しい道
とりあえず道中に「風車の道」なる
ランドマークがあるので間違っては
いないようですが。
風景を楽しみつつ20分ほど走ると
『白い道 スタート地点』の看板
しばらく舗装路を行と目の前に
空の蒼、海の碧、丘の緑
そして白い道が現れた
一瞬、車両進入禁止かと思うほど
綺麗にされています。
この『白い道』は一面に貝殻を敷きつめ
丘陵の道を白く染め上げてるのです。
丘陵地を緩やかに上って行き
宗谷岬から眺める稚内・ノシャップ岬
奥には利尻富士と礼文島も見通せます。
どっちを向いても緑の丘陵と
青い空、そして紺碧の海。
こんな景色はここでしか見れませんね。
道は左にカーブして最後の下り坂。
貝殻を敷き詰めた未舗装路なので
ゆっくり下って行きます。
下った先が国道238号
白い道ゴール地点です。
国道238号線を稚内方面に戻ります。
途中振り返ると、さっきまで走って来た
宗谷岬の丘陵が見えました。
最北端の絶景で気分も満たされ
後は、お腹も満たされたいと思います。
何せ北海道に入ってまともに食事してませんからねw
2時間ほど前倒しですが車を返却。
北の幸を味わうためには
車は足かせにしかなりません。
特に食べる店も決めてなかったので
駅の隣のレストランへ。
運転から解放されたので
まずは生ビール。
そしてホタテの醤油バター焼き
焼きあがるまでにビールが減る減る
なので、刺身の盛り合わせ。
そしてビール2杯目
そして、最後の締めは
ウニ・イクラ丼です
シーズンがあるのでウニは期間限定
ホタテの味は函館朝市の勝ちですが
ウニは流石のお味でした。
まぁお値段もさすがの7150円
千年ものがたりの料理にビール2杯と一緒位のお値段
これでお腹も満たされたので駅に戻る。
えきの改札は既に行列が出来ています。
指定席をとってる俺は余裕のテラスから
到着する 特急 宗谷 を高みの見物
札幌からやって来た 特急 宗谷
キハ261-5000代はまなす編成
折り返し13:01発サロベツ4号になります
これに乗って最北の駅稚内を離れます。
という事で今回はここまで。
次回【最北端から札幌へ】と続きます。